特許
J-GLOBAL ID:200903061542398153

移動通信システムの送信電力制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 京本 直樹 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-325679
公開番号(公開出願番号):特開平10-173593
出願日: 1996年12月05日
公開日(公表日): 1998年06月26日
要約:
【要約】【課題】CDMA方式による移動通信では、他の通信による干渉を受けやすいので、上り又は下り方向のチャネルの通話品質にあわせて他方の方向のチャネルの送信出力を制御し、不必要な出力の電波送出をおさえて、できるだけ他の通信への干渉を軽減する必要がある。【解決手段】上り方向のチャネルの通話品質を判断する上りエラーレート判定部と、下り方向のチャネルの通話品質を判断する下りエラーレート判定部とを備えており、それぞれの方向で通話品質が劣化して改善のみこみがないことを判断すると、各判定部は他方向のチャネルの送信出力を通常より低くなるように指示して送信出力を制御する。また、自方向の通話品質が劣化して改善のみこみがないことを判断すると、自方向の送信出力を通常より低くなるように制御することも行う。
請求項(抜粋):
無線基地局から送出される下り方向の電波を受信して当該下り電波のフレームエラー率を測定して前記無線基地局に通知する手段を備えた移動無線端末と、当該移動無線端末から送出される上り方向の電波を受信して当該上り電波の受信データ誤りを検出する手段と受信電界強度を測定する手段を備えた前記無線基地局を含む移動通信システムの前記無線基地局に備えられる送信電力制御装置であって、上り方向の電波から抽出した前記移動無線端末から通知される下り方向の電波のフレームエラー率を取得し、当該下り方向の電波のフレームエラー率が改善されないことを判断すると下り電波品質劣化情報を出力する下りエラーレート判定部と、上り方向の電波のフレームエラー率を算出し、算出した上り方向の電波のフレームエラー率にもとづく目標受信電界強度値を出力し、前記下りエラーレート判定部が出力する下り電波品質劣化情報を受信したときは前記目標受信電界強度値を通常値より低い値に設定して出力する上りエラーレート判定部と、前記上りエラーレート判定部が出力する目標受信電界強度値と受信測定した上り方向の電波の受信電界強度値とを比較し、受信測定した上り方向の電波の受信電界強度値が目標受信電界強度値より低い場合は送信出力の増加を、また、受信測定した上り方向の電波の受信電界強度値が目標受信電界強度値より高い場合は送信出力の減少をそれぞれ前記移動無線端末に指示する情報を出力する受信電界強度判定部と、上り方向の電波から抽出した前記移動無線端末から通知される下り方向の電波のフレームエラー率にもとづき下り方向の電波の送信出力を制御する送信出力制御部を有することを特徴とする移動通信システムの送信電力制御装置。

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