特許
J-GLOBAL ID:200903061605343788

量子現金発行装置、量子現金利用装置、量子現金方法、及びプログラム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 草野 卓 ,  稲垣 稔
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2003-137721
公開番号(公開出願番号):特開2004-341826
出願日: 2003年05月15日
公開日(公表日): 2004年12月02日
要約:
【課題】銀行のデータベースの情報量を低減し、量子現金の匿名性を保つ。【解決手段】銀行100において、額面秘密情報と任意情報とによってエンタングルド状態が定まり、分割秘密情報によって量子ビット数が定まるエンタングルド状態にある偶数個の量子ビットの組(エンタングルド組)を複数集めた量子状態を生成し、この量子状態と額面情報とを量子現金として利用者200に送信する。利用者200では、受信した量子現金の各エンタングルド組に対し、ビット反転と位相反転の少なくとも一方を合計偶数回施し、この処理を施した量子現状態と、額面情報とを、量子現金として小売店300に送信する。小売店300は、この量子現金を銀行100に送り、銀行100は、所定の区分ごとに、検証量子状態を特定する変数から額面秘密情報を除いた変数の排他的論理和が検証値となるか否かによってこの量子現金を検証する。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
量子現金を発行する量子現金発行装置において、 上記量子現金の額面に対応した額面秘密情報を、外部に対して秘密に格納する額面秘密情報記憶手段と、 上記量子現金の額面に対応した分割秘密情報を、外部に対して秘密に格納する分割秘密情報記憶手段と、 発行する上記量子現金の額面を特定する額面情報の入力を受け付ける額面情報入力手段と、 上記額面情報入力手段において入力された上記額面情報に対応する上記額面秘密情報を、上記額面秘密情報記憶手段から抽出する第1の額面秘密情報抽出手段と、 上記額面情報入力手段において入力された上記額面情報に対応する上記分割秘密情報を、上記分割秘密情報記憶手段から抽出する第1の分割秘密情報抽出手段と、 複数ビットからなる任意情報を、各ビットの排他的論理和が検証値となるように生成する任意情報生成手段と、 上記第1の額面秘密情報抽出手段において抽出された上記額面秘密情報と上記任意情報生成手段において生成された上記任意情報とによってエンタングルド状態が定まり、上記第1の分割秘密情報抽出手段において抽出された上記分割秘密情報によってこのエンタングルド状態にある量子ビットの個数が定まる偶数個の量子ビットの組(以下、「エンタングルド組」という。)を、複数集めた量子状態を生成する符号化手段と、 上記額面情報入力手段において入力された上記額面情報と、上記符号化手段によって生成された量子状態とを、上記量子現金として出力する量子現金出力手段と、 検証する量子現金(以下「検証量子現金」という。)の入力を受け付ける検証量子現金入力手段と、 上記検証量子現金入力手段において入力された上記検証量子現金を構成する額面情報(以下、「検証額面情報」という。)に対応する上記額面秘密情報を、上記額面秘密情報記憶手段から抽出する第2の額面秘密情報抽出手段と、 上記検証量子現金入力手段において入力された上記検証量子現金の量子状態(以下、「検証量子状態」という。)を測定する検証量子現金測定手段と、 所定の区分ごとに、上記検証量子現金測定手段において測定された上記検証量子状態を特定する変数から、上記第2の額面秘密情報抽出手段において抽出された上記額面秘密情報を除いた変数の排他的論理和が、上記検証値と等しくなるか否かを判断し、所定数以上の区分においてこれらが等しくなれば、上記検証量子現金を受理する旨の判断を行い、所定数以上の区分においてこれらが等しくなければ、上記検証量子現金を否認する旨の判断を行う量子現金検証手段と、 を有することを特徴とする量子現金発行装置。
IPC (2件):
G06F17/60 ,  H04L9/12
FI (3件):
G06F17/60 410Z ,  G06F17/60 512 ,  H04L9/00 631
Fターム (3件):
5J104AA05 ,  5J104PA10 ,  5J104PA12

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