特許
J-GLOBAL ID:200903061627419613

ソフトハンドオフ時における基地局からの平均ダウンリンク送信電力を低減する方法および装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴江 武彦 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-512883
公開番号(公開出願番号):特表平9-507115
出願日: 1994年10月28日
公開日(公表日): 1997年07月15日
要約:
【要約】本発明は、システムの性能の向上が図れるソフトあるいはソフター ハンドオフ処理の複数の実行方法を提供するものである。第1の方法は、ソフターハンドオフ処理を遅延させるものである。移動ユニットが現在通信を行っている第1のセクタに対し、同一の基地局からの第2のセクタが通信を行うに充分な信号強度を有することを通知したとき、基地局は第2のセクタに対し、移動ユニットから送信された信号を検知するよう指示する。基地局は、リバースリンクを介して第2のセクタで受信される信号(リバースリンク信号)が予め定められた閾値を越えたレベルになるまで、移動ユニットに対して、第2のセクタとの通信の確立を指示することはない。ソフターハンドオフの遅延は、ソフトハンドオフ処理の移動ユニットの数の平均を低減し、また、各セクタから送信される総電力の平均を低減し、従って、システムに収容される移動ユニットのそれぞれが受ける干渉の平均量の低減が図れる。第2の方法は、信号強度が最も弱いセクタの送信電力を低減するものである。移動ユニットが現在通信を行っている第1のセクタに対し、同一の基地局からの第2のセクタが通信を行うに充分な信号強度を有することを通知したとき、基地局は、第2のセクタに対し、移動ユニットとの通信を確立するよう指示する。基地局は、さらに、移動ユニットに対し第2のセクタとの通信を確立するよう指示する。移動ユニットがソフターハンドオフモードに移行した後、基地局は、各セクタからのリバースリンク信号強度をそれぞれ比較する。基地局は、最も弱いリバースリンク信号強度を示していると判断されるセクタを検知すると、フォワードリンク送信電力を低減する。弱い信号強度のセクタの送信電力を低減することは、各セクタから送信される総電力の平均を低減することになり、従って、システムに収容される移動ユニットのそれぞれが受ける干渉の平均量の低減が図れる。第3の方法は、信号強度が最も弱いセクタからの送信を停止するものである。移動ユニットが現在通信を行っている第1のセクタに対し、同一の基地局からの第2のセクタが通信を行うに充分な信号強度を有することを通知したとき、基地局は、第2のセクタに移動ユニットとの通信を確立するよう指示する。基地局は、さらに、移動ユニットに対し第2のセクタとの通信を確立するよう指示する。移動ユニットがソフターハンドオフモードに移行した後、基地局は、各セクタからのリバースリンク信号強度をモニタする。ある1つのセクタからのリバースリンク信号強度が予め定められた時間以上予め定められた閾値より小さいとき、基地局は、最も弱い信号強度を示しているセクタからのフォワードリンク送信を停止する。弱い信号強度のセクタからの送信を停止することは、各セクタから送信される総電力の平均を低減することになり、従って、システムに収容される移動ユニットのそれぞれが受ける干渉の平均量の低減が図れる。第4の方法は、動作に要求される信号強度の総計を有する移動ユニットを提供するものである。移動ユニットは、アクティブセットおよび候補セットに属する基地局のそれぞれからの信号強度の測定結果を基地局に供給する。基地局は、電力レベルの値の大きいものから順にランク付けする。そして、動作に要求される信号強度の総計を越えるまで、電力レベルは順に加算されていく。基地局は、動作に要求される信号強度の総計に達したときの信号強度に対応する各基地局を認識するためのアクティブセットメッセージを移動ユニットに返す。以上4つの方法は、各セクタにおけるリバースリンク復調がフォワードリンクの送信のあるなしにかかわらず続行されていてもよい。従って、この方法は、リバースリンクのパフォーマンスあるいは電力制御に逆に影響を与えることはない。また、前記4つの方法において、移動ユニットが基地局に対し、フォワードリンクの受信電力を通知するようにしてもよい。移動ユニットからのフォワードリンクの受信電力の測定結果は、基地局でリバースリンクの測定結果の代わりに基準として用いることも可能である。さらに、これら方法のうちの2つあるいはそれ以上を組み合わせて用いることも可能である。
請求項(抜粋):
移動ユニットのユーザが、1つのシステムコントローラにより制御される複数の基地局からなるシステム内の少なくとも1つの基地局を介して他のシステムと通信を行うスペクトル拡散通信システムにおいて、前記移動ユニットのユーザと前記複数の基地局からなるシステムの間の通信を制御する方法であって、 前記移動ユニットは、その移動ユニットとアクティブな通信が確立されている基地局のそれぞれをエントリーとする第1のリストを具備し、この第1のリストにエントリーのある第1の基地局と通信を行うステップと、 前記移動ユニットは、アクティブな通信が確立されていない第2の基地局から送信される信号強度を測定するステップと、 前記移動ユニットは、測定された前記第1の基地局の信号強度と前記第2の基地局の前記測定された信号強度を前記システムコントローラに供給するステップと、 前記システムコントローラは、前記第1の基地局の前記測定された信号強度を動作に要求される電力と比較し、前記第1の基地局の前記測定された信号強度が前記動作に要求される電力より小さく、しかも前記移動ユニットは他の基地局と通信を行っていないとき、前記第2の基地局を含む新たな第1のリストを前記移動ユニットに送るステップと、 を具備したことを特徴とする。
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特表平4-502845

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