特許
J-GLOBAL ID:200903061715960685

硬質被覆層が難削材の高速切削加工ですぐれた耐チッピング性および耐摩耗性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件): 富田 和夫 ,  鴨井 久太郎 ,  影山 秀一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2007-129957
公開番号(公開出願番号):特開2008-000881
出願日: 2007年05月16日
公開日(公表日): 2008年01月10日
要約:
【課題】硬質被覆層が難削材の高速切削加工ですぐれた耐チッピング性および耐摩耗性を発揮する被覆サーメット工具を提供する。【解決手段】硬質被覆層がTi化合物層の下部層と、α型Al2O3層の上部層で構成された被覆サーメット工具において、前記下部層に層間介在層として改質WC層を介在させ、前記上部層を、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記結晶粒の各結晶面の法線が表面研磨面の法線と交わる角度を測定し、この測定結果から(0001)面および{10-10}面を選び出し、さらに、選び出した(0001)面および{10-10}面において、それぞれ隣接する結晶粒相互の界面(結晶粒界面単位)における(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度が15度以下の結晶粒界面単位が全体の45%以上を占める結晶粒界面配列を示す改質α型Al2O3層で構成する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、 (a)下部層が、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層からなる構成層のうちの2層以上からなり、かつ3〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、 (b)上部層が、化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有し、かつ2〜20μmの平均層厚を有する酸化アルミニウム層、 以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を化学蒸着形成してなる、表面被覆サーメット製切削工具において、 (1)上記2層以上の構成層からなるTi化合物層における層間介在層として、0.1〜2μmの平均層厚を有する改質炭化タングステン層、 を化学蒸着形成すると共に、 (2)上記上部層としての酸化アルミニウム層を、同じく化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有すると共に、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記結晶粒の各結晶面のそれぞれの法線が前記表面研磨面の法線と交わる角度を測定し、この測定結果から、結晶粒の構成結晶面である(0001)面および{10-10}面を選び出し、さらに、選び出した(0001)面および{10-10}面において、それぞれ隣接する結晶粒相互の界面(結晶粒界面単位)における(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度を求めた場合に、前記(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度が15度以下の結晶粒界面単位が全結晶粒界面単位の45%以上の割合を占める結晶粒界面配列を示す改質酸化アルミニウム層、 で構成したことを特徴とする、硬質被覆層が難削材の高速切削加工ですぐれた耐チッピング性および耐摩耗性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具。
IPC (3件):
B23B 27/14 ,  C23C 16/40 ,  C23C 16/32
FI (3件):
B23B27/14 A ,  C23C16/40 ,  C23C16/32
Fターム (21件):
3C046FF03 ,  3C046FF05 ,  3C046FF10 ,  3C046FF13 ,  3C046FF16 ,  3C046FF22 ,  4K030AA02 ,  4K030AA09 ,  4K030BA18 ,  4K030BA20 ,  4K030BA36 ,  4K030BA38 ,  4K030BA41 ,  4K030BA42 ,  4K030BA43 ,  4K030BB12 ,  4K030CA03 ,  4K030FA10 ,  4K030JA09 ,  4K030JA10 ,  4K030LA22
引用特許:
出願人引用 (2件) 審査官引用 (6件)
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