特許
J-GLOBAL ID:200903061733407527

シヤフト圧入方法およびその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 秋本 正実
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-344231
公開番号(公開出願番号):特開平5-042427
出願日: 1991年12月26日
公開日(公表日): 1993年02月23日
要約:
【要約】【目的】 VTR等の磁気テープ機構部の下シリンダに、該下シリンダを支持するシャフトを円滑かつ精度よく垂直に圧入し、上下トランス間のギャップを確実に所定値内に保つとともに、所定の抜去力を得ることができるシリンダ圧入方法およびその装置を提供することを目的とする。【構成】 下シリンダの底面外周部の基準面をZ軸方向に移動可能に水平に載置し、該載置された下シリンダ軸心のXY面の位置決めを行い、圧入するシャフトの上端面軸心に対する下端面軸心のXY2方向の位置ずれ量を測定し、該位置ずれ量に応じて下シリンダのシャフト圧入用の穴の前記基準面上における中心を、シャフトの軸線に一致させるように補正し、シャフトが圧入されるにともない、前記基準面をZ軸方向に下降させて底面中心部にてシャフト圧入力を受けさせ、圧入中、圧入量に対する圧入力の大きさおよびその変化量と、上下トランス間のインダクタンスとを計測する方法およびその装置。
請求項(抜粋):
中心部にZ軸方向に貫通したシャフト圧入用の穴を穿設するとともに、底面の中心部に該底面より下方側に突出した凸部を設け、上面側に下トランスを固着した下シリンダと、該下シリンダを載置するXYZテーブルを備えた受け台と、中間部にドラム回転用の軸受を設け、該軸受の下部に設けたディスクを介して上トランスを固着したシャフトとを備え、該シャフトを加振しながら前記受け台上に載置された下シリンダのシャフト圧入用の穴に圧入するシャフト圧入方法において、(1) 前記下シリンダの底面外周部をZ軸レベルの基準面とし、前記受け台上に、前記基準面をZ軸方向に移動可能に水平に支持するとともに底面中心部の凸部下面との間に僅かに間隔を設けて載置する工程と、(2) 前記受け台上に載置された下シリンダ軸心のXY面の位置決めを、前記受け台に設けた芯合わせ部材を下シリンダのシャフト圧入用の穴に嵌入させて行う工程と、(3) 前記シャフトの上端面軸心に対する下端面軸心のX軸およびY軸方向の位置ずれ量を測定し、該位置ずれ量に応じて前記XYZテーブルにより下シリンダのシャフト圧入用の穴の前記基準面上における中心を、シャフトのZ軸方向の軸線に一致させるように移動して補正する工程と、(4) 前記シャフトの下端部が下シリンダのシャフト圧入用の穴に圧入されるにともない、該圧入力により前記基準面を受け台上に支持した姿勢を保持したままZ軸方向に下降させ、前記底面中心部の凸部下面を受け台に支持させてシャフト圧入力を受けさせる工程と、(5) シャフト圧入中、圧入量に対する圧入力の大きさおよびその変化量を力センサーを介して測定し、該測定値を予め設定した基準値と比較・判定する工程と、(6) シャフト圧入中、前記上・下トランス間のインダクタンスを、その計測値が予め設定した所定値になるまで計測する工程とからなることを特徴とするシャフト圧入方法。

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