特許
J-GLOBAL ID:200903061894948315

油圧緩衝器

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 萼 経夫 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-052265
公開番号(公開出願番号):特開平9-217779
出願日: 1996年02月15日
公開日(公表日): 1997年08月19日
要約:
【要約】【課題】 ピストンロッドの摺動特性を犠牲にすることなくロッドシールを確実にする。【解決手段】 油液が封入されるシリンダ11をケーシング13内に収めて、両者の間に油液とガスとが封入されるリザーバ室12を形成し、リザーバ室12の上部開口をロッドガイド31とシールブロック65にて封止し、シールブロック65にリザーバ室12からのガス漏れを防ぐOリング66と、シリンダ11内のピストンから延ばしたピストンロッド30の摺動部をシールする二段のシール部材67、68とを支持させ、一段目のシール部材67はポリテトラフルオロエチレン製リングから、二段目のシール部材68はゴム製のオイルシールからそれぞれ形成し、ポリテトラフルオロエチレンのシール部材67でピストンロッド30の円滑な摺動を保証する共に、該シール部材67から漏れ出た油の外部への漏出をオイルシール68で防止し、シール部材67から多量に油が漏れ出た場合は、逃し通路75内のチェック弁69を開いてリザーバ室12へ逃す。
請求項(抜粋):
油液が封入されるシリンダ内を、減衰力発生機構を備えたピストンにより上下二室に区画し、ピストンに一端が連結されたピストンロッドの他端部を前記シリンダの上端開口部に装着したロッドガイドを挿通してシリンダ外まで延ばし、前記シリンダの周りに、ケーシングと共働して油液とガスとが封入されたリザーバ室を設けると共に、該リザーバ室の底部を前記シリンダ下室に連通し、前記ピストンロッドをシールするシールブロックにシール部材を軸方向に二段に配設し、ピストンロッドの伸縮に応じて前記減衰力発生機構を作動させ、かつシリンダ内の油液の増減を前記リザーバ室で補償するようにした油圧緩衝器において、前記シール部材のうち、軸方向のシリンダ室側に位置する一段目のシール部材をフッ素樹脂製リングから、該一段目のシール部材よりも上方に位置する二段目のシール部材をオイルシールからそれぞれ形成し、さらに前記シールブロックに、前記一段目のシール部材と二段目のシール部材との間に漏れた油を前記リザーバ室に逃がす逃し通路を設けると共に、該逃し通路の漏れ油の圧力が所定値以上になった時に開弁するチェック弁を介装したことを特徴とする油圧緩衝器。

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