特許
J-GLOBAL ID:200903061931152925

無線方向探知機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宮田 金雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-296392
公開番号(公開出願番号):特開2000-121714
出願日: 1998年10月19日
公開日(公表日): 2000年04月28日
要約:
【要約】【課題】 従来の無線方向探知機は、全方位から来た到来信号をすべての空中線素子にて受信し、各チャンネル間の受信信号の相対的な位相、振幅差を測定し、さらにどの方向からの信号も受信し音声を復調するため、空中線素子を支柱周囲の円周上に配置した構造で、全周囲に障害物がない鉄塔頂上部や建物屋上に建てた高い嵩上げ支柱の頂上部に設置する必要があり、設置場所がかなり制限されるという問題点があった。【解決手段】 指向性を持ったn個の空中線素子からなる面状のアレイアンテナm個を指向性を外側に向けるように円周上に分散させて取り付け、各アレイアンテナを切り替え、各アレイアンテナの正面方向の到来波の方位測定及び音声復調をすることにより、全方位の方位測定及び音声復調を行う。
請求項(抜粋):
第1から第n(nは3以上の整数)番目の空中線素子、上記空中線素子にそれぞれ対応して接続され、入力を空中線素子からの受信信号と校正信号のどちらか一方に切り替えるための第1から第n番目の校正信号切替器、上記校正信号切替器の一方の端子にそれぞれ対応して接続され、受信した信号を増幅するための第1から第n番目のRF増幅器、上記第1から第n番目の校正信号切替器のもう一方の端子に接続されたn個の出力を持つ校正信号分配器とを有するm(mは2以上の整数)個のサブアレイアンテナと、この各サブアレイアンテナの上記n個のRF増幅器の出力端にそれぞれ接続される、m組の受信信号伝送用の第1から第n番目のRF同軸ケーブルと、上記各サブアレイアンテナの校正信号分配器の入力端にそれぞれ接続されるm本の校正信号伝送用のRF同軸ケーブルと、上記m組の第1から第n番目の受信信号伝送用のRF同軸ケーブル及び上記m本の校正信号伝送用のRF同軸ケーブルの出力端に接続され、第1から第n番目の各m個の受信信号入力用の端子、m個の校正信号出力用の端子、第1から第n番目の受信信号出力用の端子、校正信号入力用の端子を持つアンテナ面切替器と、上記アンテナ面切替器の第1から第n番目の受信信号出力用の端子に接続される第1から第n番目のRF同軸ケーブルと、上記第1から第n番目のRF同軸ケーブルの出力端に接続され、信号をレベル変換と周波数変換するための第1から第n番目の方探用受信機と、上記第1から第n番目の方探用受信機の中間周波数段の出力端子がそれぞれ接続され、このn個の出力端からの信号の相対位相関係を検出するための位相検出回路と、上記第1から第n番目の方探用受信機の中間周波数段の出力端からそれぞれ分岐されたもう一方の出力端がそれぞれ接続され、このn個の出力端からの信号の相対振幅関係を検出するための振幅検出回路と、上記位相検出回路と振幅検出回路の出力端が共に接続され、上記信号の相対位相差と相対振幅差の検出信号より受信信号の到来方位を算出するための信号処理器と、上記第1番目の方探受信機の中間周波数段からさらに分岐された2つの出力端にそれぞれ接続され、受信信号の電界強度レベルを計るための電界強度レベル検出回路及び受信信号の音声を復調するための音声復調器と、受信信号に対応した校正信号を出力するための校正信号発生器と、上記校正信号発生器の出力端に片端が接続され、もう一端が上記アンテナ面切替器の校正信号入力用の端子に接続された一本のケーブルとを備えた無線方向探知機において、上記各サブアレイアンテナの第1から第n(nは3以上の整数)番目の空中線素子に無指向性空中線素子を用い、このn個の無指向性空中線素子を平面上の反射板の前に直線上に配置した構成とし、このm個のサブアレイアンテナをそれぞれ(360/m)度ずつ正面方向の角度をずらし円周上に配置する構成とし、さらに上記アンテナ面切替器を上記m個の各サブアレイアンテナからの受信信号を出力する上記RF同軸ケーブルの出力端にそれぞれ接続し、上記方探用受信機への信号を伝送する上記RF同軸ケーブルの入力端に接続された第1から第n番目のm端子入力/1端子出力を持つ信号切替器と、上記m個の各サブアレイアンテナの校正信号分配器への校正信号を伝送する上記ケーブルに接続し、上記校正信号発生器の出力信号を伝送する上記ケーブルに接続されたm端子入力/1端子出力を持つ信号切替器から構成したことを特徴とする無線方向探知機。

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