特許
J-GLOBAL ID:200903062107064800

透明な壁をとおして物体を捕捉してデジタル化する方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 奥山 尚男 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-162745
公開番号(公開出願番号):特開平10-038524
出願日: 1996年06月24日
公開日(公表日): 1998年02月13日
要約:
【要約】【課題】 透明な壁をとおして一回の走査で物体を捕捉してデジタル化する方法を与える。【解決手段】 物体(4)の一部を捕捉してデジタル化するシステム(1)であり、共通のクレードル(枠台)(2)に取り付けられた複数の感知器(Ca1〜Ca4)を備える。感知器(Ca1〜Ca4)には、レーザ平面を形成する薄膜光線(fl4)を発するレーザ光源および前記の物体(4)を観察する2台のカメラ(C11,C12)を備える。レーザ平面(fl1)は、何れも同じ平面にあり、単一の測定レーザ平面を形成する。また、観察した画像を計算して同期を取る手段(Calc)を備える。測定する物体(4)の支持部分(40)の表面は非平面である。予備段階には、測定空間の校正、透明な壁(40)の表面の捕捉およびデジタル化が含まれる。応用としては、人の足(4)や圧力付加を加えた場合の車のドアのゴム製シール(密封材)などの形状の捕捉とデジタル化がある。
請求項(抜粋):
物体(4,7)に向けて薄膜光線(fl3)を発して測定レーザ平面を形成するレーザ光源(la3)と透明な壁(40)をとおして前記物体(4,7)を観察する少なくとも1つのカメラ(C41)とを備えた少なくとも一つのセンサ(Ca1〜Ca4)を用い、前記センサ(Ca1〜Ca4)が、可動のセンサ支持台(2)に固定されている、透明な壁(40)をとおして物体(4,7)を捕捉してデジタル化する方法であって、前記透明壁(40)が、一定の厚さを有するとともに、前記透明壁(40)の一方の表面に直交するレーザ平面によって特定な軸(Δ)に沿って連続的に走査できる輪郭を有し、前記方法は、予備段階と前記物体を捕捉してデジタル化する段階とを少なくとも含み、前記予備段階が、a)捕捉してデジタル化するべき前記物体(4,7)を取り囲む測定空間を限定するステップと、b)基準系(Pref )に対する前記透明壁(40)の幾何学的特性を決定するために前記透明壁をデジタル化するステップと、c)前記センサからの前記レーザ面が前記透明壁(40)の表面に常に直角となるように前記の特定な軸(Δ)に対して前記センサを傾けて、前記の特定な軸に沿った変位輪郭を定義するとともに、前記の軸(Δ)に沿って前記透明壁(40)と直角に移動する校正パターン(6)によって前記の測定空間の全てを校正するステップと、d)以上の要領で捕捉してデジタル化した座標データを絶対的な基準系へと変換して、これをメモリに格納するステップとを少なくとも含み、前記物体を捕捉してデジタル化する前記段階が、a)前記測定レーザ平面が前記透明壁(40)に直角になるように、前記変位輪郭にしたがって前記センサ支持台(2)を前記の特定な軸(Δ)に沿って変位させるステップと、b)前記物体(4,7)の連続的な薄切りの断面(Si )の全部または一部を捕捉してデジタル化するステップと、c)前記測定空間の校正によって求めて前記メモリに格納した前記データとの相関によって、以上の要領で得た座標データを絶対的な基準系に変換するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする、透明壁(40)をとおして物体(4,7)を捕捉してデジタル化する方法。

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