特許
J-GLOBAL ID:200903062275600718

金属表面の多目的処理用組成物およびプロセス

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 三浦 祐治
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-515702
公開番号(公開出願番号):特表2001-519481
出願日: 1998年10月13日
公開日(公表日): 2001年10月23日
要約:
【要約】金属表面に用いる多目的処理用の組成物を提供する。該組成物はリン酸イオン、弗化物イオン、水溶性のポリマー、皮膜形成用ポリマーを含有する。水溶性のポリマーはベンゼンリングに連結したアミノメチル置換基を有し、また該リングの他の炭素原子に連結した酸素原子を有する。この組成物は環境を損なう原因となり得るクロムや重金属を含有していない。本発明の方法により形成した皮膜は、少なくとも下記の三つの異なる目的に有効である。即ち、本発明の処理の後で適用される塗料又は他の有機物主体の保護皮膜との接着力を増大させまた腐食から保護する。また後続の保護皮膜なしで本発明で処理された亜鉛又は亜鉛合金表面における汚れ及び白錆に対して少なくとも一時的な保護を与える。また油のような液体潤滑剤を用いる事なくロール成形が可能な潤滑性を与える。
請求項(抜粋):
金属表面に固体皮膜を形成するプロセスであって、被覆後の金属表面に下記(i)〜(iii)の変化の一以上を与えるものであり、(i)付加的な被覆無しに、処理された表面を無被覆の場合よりも有効に腐食から 保護すること(ii)本処理に続いて適用された被覆の付着性を、本処理無しで同じ被覆を施した 場合よりも改善すること(iii)無被覆で有機潤滑液を用いなければ十分な冷間加工性が得られない場合で も、有機潤滑液を必要とせず十分な冷間加工性が得られるようにすること該プロセスが、(I)水と下記(A)、(B)、(C)及び(D)とを含む水溶液組成物の液膜で、前記金 属表面を被覆する操作と、 (A)所定濃度の、溶解したリンを含むアニオン成分 (B)所定濃度の、フッ素原子を含む単純及び複合アニオンからなる群より選 ばれた溶解成分 (C)所定濃度の、溶解した、分散した、又は溶解しかつ分散した、下記物質 (α)、(β)、又は(α)と(β)の双方からなる成分 (D)所定濃度の、溶解した、安定に分散した、又は溶解しかつ安定に分散し た薄膜形成分子からなる成分であって、上記成分(A)〜(C)のいずれに も含まれない成分(II)操作(I)で形成された液膜中の不揮発物を乾燥して、金属表面に前記固体皮 膜を形成する操作とを有してなるプロセス。 ここで、前記物質(α)は、下記一般式(II)で示されるユニットを1個以上有するポリマー分子からなり、【化1】 ここで、R2〜R4のそれぞれは、互に独立に、各構成分子間で独立に、かつ1ポリマー分子中に上式で示されるユニットが2個以上ある場合には各ユニット間で独立に、水素基、炭素原子数1〜5のアルキル基及び炭素原子数6〜18のアリル基からなる群より選ばれ、Y1〜Y4のそれぞれは、互に独立に、各構成分子間で独立に、かつ1ポリマー分子中に上式で示されるユニットが2個以上ある場合には各ユニット間で独立に、後述する場合を除いて、水素基、-CH2Cl基、炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜18のアリル基及び一般式-CR12R13OR14で示される基からなる群より選ばれ、 ここで、R12〜R14のそれぞれは、水素基、アルキル基、アリル基、ビドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、ホスフォアルキル基及び下記の二つの一般式の一方で示されるZ基からなる群より選ばれる。【化2】ここで、R5〜R8のそれぞれは、互に独立に、各構成分子間で独立に、かつ1ポリマー分子中に上式で示されるユニットが2個以上ある場合には各ユニット間で独立に、水素基、アルキル基、アリル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基及びホスフォアルキル基からなる群より選ばれ、かつR9は、水素基、アルキル基、アリル基、ヒドロキシ若しくはポリヒドロキシアルキル基、アミノ若しくはポリアミノアルキル基、メルカプト若しくはポリメルカプトアルキル基、ホスフォ若しくはポリホスフォアルキル基、-0-基及び-OH基からなる群より選ばれる。選択された各ポリマー分子の少くとも一つのユニット中のY1〜Y4の一以上が上式で定義されたZ基であり、かつ、W1は、各構成分子間で独立に、かつ1ポリマー分子中に一般式(II)で示されるユニットが2個以上ある場合には各ユニット間で独立に、水素基、アシル基、アセチル基、ベンゾイル基、3-アリルオキシ-2-ヒドロキシプロピル基、3-ベンジルオキシ-2-ヒドロオキシプロピル基、3-ブトキシ-2-ヒドロキシプロピル基、3-アルキルオキシ-2-ヒドロキシプロピル基、2ーヒドロキシオクチル基、2-ヒドロキシアルキル基、2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル基、2-ヒドロキシ-2-アルキルフェニルエチル基、ベンジル、メチル、エチル、プロピル、非置換アルキル、非置換アリル、又は非置換アルキルベンジル基、ハロ若しくはポリハロアルキル又はハロ若しくはポリハロアルケニル基、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド又はこれらの混合物から水素原子1個を除去する縮合重合生成物から誘導される基、及びナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム若しくは置換アンモニウム又はホスフォニウム若しくは置換ホスフォニウムのカチオン基からなる群より選ばれる。 また、物質(β)は、前記一般式(II)で示されるユニットを含まず、下記一般式(III)に対応するユニットを1個以上含むポリマー分子からなり、【化3】 ここで、R10及びR11のそれぞれは、互に独立に、各構成分子間で独立に、かつ1ポリマー分子中に上式で示されるユニットが2個以上ある場合には各ユニット間で独立に、水素基、炭素原子数1〜5のアルキル基及び炭素原子数6〜18のアリル基からなる群より選ばれ、Y4〜Y6のそれぞれは、互に独立に、各構成分子間で独立に、かつ1ポリマー分子中に上式で示されるユニットが2個以上ある場合には各ユニット間で独立に、後述する場合を除いて、水素基、-CH2Cl基、炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜18のアリル基及び一般式 -CR12R13OR14で示される基からなる群より選ばれ、 ここで、R12〜R14のそれぞれは、水素基、アルキル基、アリル基、ビドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、ホスフォアルキル基及び物質(α)について先に定義したZ基からなる群より選ばれる。選択された各ポリマー分子の少なくとも一つのユニット中のY1〜Y4の一以上が先に定義したZ基であり、かつ、W2は、各構成分子間で独立に、かつ1ポリマー分子中に上式で示されるユニットが2個以上ある場合には各ユニット間で独立に、水素基、アシル基、アセチル基、ベンゾイル基、3-アリルオキシ-2-ヒドロキシプロピル基、3-ベンジルオキシ-2-ヒドロオキシプロピル基、3-ブトキシ-2-ヒドロキシプロピル基、3-アルキルオキシ-2-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシオクチル基、2ーヒドロキシアルキル基、2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル基、2-ヒドロキシ-2-アルキルフェニルエチル基、ベンジル、メチル、エチル、プロピル、非置換アルキル、非置換アリル、又は非置換アルキルベンジル基、ハロ若しくはポリハロアルキル、又はハロ若しくはポリハロアルケニル基、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド又はこれらの混合物から水素原子1個を除去する縮合重合生成物から誘導される基、及びナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム若しくは置換アンモニウム又はホスフォニウム若しくは置換ホスフォニウムのカチオン基からなる群より選ばれる。 物質(α)及び(β)に関する上記定義における「ポリマー分子」の語は、分子量が300(ドルトン)以上の電気的に中性ないずれの分子をも含むものである。
IPC (5件):
C23C 22/07 ,  C23C 22/00 ,  C23C 22/17 ,  C23C 22/36 ,  B05D 7/14
FI (5件):
C23C 22/07 ,  C23C 22/00 ,  C23C 22/17 ,  C23C 22/36 ,  B05D 7/14 Z
Fターム (26件):
4D075BB75X ,  4D075CA09 ,  4D075CA43 ,  4D075DA06 ,  4D075DB02 ,  4D075EA01 ,  4D075EA06 ,  4D075EB16 ,  4D075EB44 ,  4K026AA02 ,  4K026AA07 ,  4K026AA13 ,  4K026AA22 ,  4K026BA03 ,  4K026BB04 ,  4K026BB06 ,  4K026BB08 ,  4K026BB09 ,  4K026CA16 ,  4K026CA23 ,  4K026CA24 ,  4K026CA26 ,  4K026CA28 ,  4K026CA39 ,  4K026DA15 ,  4K026DA16
引用特許:
審査官引用 (2件)

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