特許
J-GLOBAL ID:200903062361597037
顕微鏡の観察方法
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
篠原 泰司
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-255444
公開番号(公開出願番号):特開平11-095120
出願日: 1997年09月19日
公開日(公表日): 1999年04月09日
要約:
【要約】【課題】 蛍光顕微鏡の観察において、観察目的物である試料の染色に二重共鳴吸収過程の原理にかなう分子を用い、染色された試料に複数の波長の光を良好なタイミングで照射することにより、高い空間分解能の顕微鏡像を得る観察方法を提供する。【解決手段】 本発明の観察方法では、光源1から発せられた波長λ1 ,λ2の光を、輪帯構造を有するアパーチャー2及びλ1 とλ2 の波長帯域で異なる集光位置を備えた光学系3を介し、波長λ1 の光は試料面4上に集光させ、波長λ2 の光はデフォーカスされた状態で試料面4を照射させる。このようにすることにより、波長による回折限界条件を越えて顕微鏡の空間分解能を向上させることができる。
請求項(抜粋):
試料の染色のために少なくとも基底状態を含め3つの量子状態を有する分子を用い、該分子を第1励起状態へ励起させる波長λ1 の光を発する光源と、第1励起状態の分子を第2励起状態又はこれより高い励起状態へ励起させる波長λ2 の光を発する光源と、前記波長λ1 の光と波長λ2 の光を前記試料上に集光させる集光光学系と、励起された前記試料を染色した分子が基底状態へ脱励起する際の発光を検出する発光検出器と、前記波長λ1 の光の照射領域と前記波長λ2 の光の照射領域とを一部重ね合わせる重ね手段と、を備え、該重ね手段を通して前記波長λ1 の光と波長λ2 の光とを前記試料に照射することにより、第1励起状態から基底状態へ脱励起する際の発光の領域を抑制するようにした光学顕微鏡において、前記試料を染色する分子として、第1励起状態を除く高位のエネルギー状態から基底状態へ脱励起するときの遷移が蛍光による緩和過程よりも熱緩和過程が支配的である分子を蛍光プローブ分子として用いるようにしたことを特徴とする顕微鏡の観察方法。
引用特許:
審査官引用 (1件)
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光学顕微鏡
公報種別:公開公報
出願番号:特願平8-302232
出願人:科学技術振興事業団, オリンパス光学工業株式会社
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