特許
J-GLOBAL ID:200903062773572837

顔画像の計測・処理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 永井 利和
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-060705
公開番号(公開出願番号):特開平11-242745
出願日: 1998年02月25日
公開日(公表日): 1999年09月07日
要約:
【要約】【課題】 個人識別装置等に適用される高精度な三次元顔画像の計測処理装置を提供する。【解決手段】 三眼撮像方式で被験者の顔を撮像し、各撮像データの差分データを求め、顔の要部部位のみを抽出するための閾値レベルを設定して各3値化差分データを求める(S1〜S4)。3値化差分データにおける信号変化位置に対応した各対画像データにおける最大又は最小レベル値の位置差:Dijを求め、三角測距法で各撮像カメラの位置から要部部位上の各点までの距離:Zijを求め、各要部部位毎の重み付け係数を用いた数式で基準面から各点までの一義的距離:Zjを求める(S5〜S7)。距離:Zjに基づく各要部部位の三次元データを用いて標準顔画像のモデルデータを回転拡大/縮小変換し、要部部位のデータを実測値:Zjで置換し、他の部分を近似補正関数で補正する(S8,S9)。
請求項(抜粋):
光軸を平行にした3台の撮像カメラを前記光軸に垂直な面(以下、単に基準面という。)と各光軸の交点位置に配設した撮像系と、前記撮像系の各撮像カメラから得られる撮像信号をディジタルデータへ変換する各A/D変換手段と、撮像データ及び演算データを記憶する第1記憶手段と、標準モデルの顔画像の三次元データ(以下、単にモデルデータという。)をその顔面に沿ったメッシュ状包絡線と前記基準面との間の距離データとして記憶した第2記憶手段と、データ処理手段とを具備しており、前記の各撮像カメラで被験体の顔をに撮影し、前記データ処理手段が、前記の各A/D変換手段が変換した各撮像データを個別に前記第1記憶手段へ記憶させる第1手順と、前記第1手順によって前記第1記憶手段に記憶せしめられた各画像データ相互間の対応画素に係る輝度レベルの差分を求めて3組の差分データを得る第2手順と、前記第2手順で得られた各差分データに対して顔画像の要部部位の輝度レベル差のみを抽出するための閾値レベルを設定して各差分データを2値化又は3値化した閾値処理データを求める第3手順と、前記第3手順で各閾値処理データを得るために用いた前記第1記憶手段の対撮像データにおいて閾値処理データの信号変化位置に対応している各最大又は最小レベル位置の撮像画像上での位置差:Dを求めると共に、前記の対撮像データを得た対撮像カメラにおける一方の撮像カメラの位置から前記被験体の顔における各要部部位上の点までの距離をZ=L/tanθ,θ=WD/H[但し、Lは対撮像カメラの光軸間の距離、Wは各撮像カメラの画角、Hは撮像画像幅に相当]として求めることにより、各撮像カメラの位置から前記要部部位上の点までの距離データ群:Zij[但し、i(=1,2,3)は撮像カメラに対応した添字、jは前記要部部位上の点を示す添字]を求める第4手順と、前記第4手順で得られた各距離データ群:Zijを用いて前記基準面から前記被験体の顔の各要部部位上の点までの距離をZj=ΣK(Dij)Zij[但し、K(Dij)は距離データ:Zijに対応する前記位置差:Dに比例した重み付け係数]として求める第5手順と、前記第5手順で得られた顔の要部部位に係る三次元データと前記第2記憶手段のモデルデータにおける顔画像の要部部位に対応する三次元データとの位置及び相対的間隔の相関比較を行なって、後者のデータが前者のデータに略一致するように後者のデータを三次元的に回転変換すると共に拡大/縮小変換し、またその変換後の要部部位に係る三次元データを前記第5手順で得られている三次元データに置換する第6手順と、前記第6手順で変換された後のモデルデータにおける顔画像の要部部位以外のメッシュ状包絡線の三次元データを、各要部部位毎に設定される補正係数を含み、変換された要部部位上の点とその変換前の位置との距離及び変換された要部部位上の点から未変換のメッシュ状包絡線上の点までの距離を変数とした近似補正関数に基づいて補正する第7手順とを実行して被験体の顔画像の三次元データを求めることを特徴とした顔画像の計測処理方法。
IPC (3件):
G06T 7/00 ,  G01C 11/24 ,  G08B 25/04
FI (4件):
G06F 15/62 465 K ,  G01C 11/24 ,  G08B 25/04 F ,  G06F 15/62 415

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