特許
J-GLOBAL ID:200903062819615471

スクロール気体圧縮機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 滝本 智之 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-153957
公開番号(公開出願番号):特開平8-303365
出願日: 1989年10月31日
公開日(公表日): 1996年11月19日
要約:
【要約】【課題】 吐出圧力脈動の減衰と脈動の伝播を防止して、低騒音・低振動特性と、良好な圧縮機起動性を備えたスクロール気体圧縮機を実現が望まれていた。【解決手段】 吐出室2の気体を密閉ケース1の内部通路を経てモータ室6へ排出させ、モータ室6への開口部を、モータ3の軸方向端部に対向し且つ吐出室油溜34の油面より高い位置に配設する一方、圧縮機停止直後の吐出室2と圧縮室との差圧によって生じる旋回スクロール18の瞬時逆旋回運動時に、吐出室油溜34の潤滑油が開口部を通じて吐出気体と共に圧縮室に逆流しないようにモータ室6への開口部を配設するものである。この構成によって、モータ室6までの吐出気体通路の圧力脈動に基づく騒音と振動への悪影響を抑制してスクロール気体圧縮機の低騒音・低振動特性を発揮できると共に、圧縮機停止時の圧縮室への潤滑油逆流を防止して円滑な圧縮機起動性を得ることができる。
請求項(抜粋):
固定スクロールの一部を成す鏡板の一面に形成された渦巻状の固定スクロールラップに対して旋回スクロールの一部を成すラップ支持円盤上の旋回スクロールラップを揺動回転自在に噛み合わせ、両スクロール間に渦巻形の圧縮空間を形成し、前記固定スクロールラップの中心部には吐出ポートを設け、前記固定スクロールラップの外側には吸込室を設け、前記圧縮空間は吸入側より吐出側に向けて連続移行する複数個の圧縮室に区画されて流体を圧縮すべく、前記ラップ支持円盤を前記鏡板と、駆動軸を支持し且つ前記圧縮室に近い側の主軸受と前記ラップ支持円盤の反圧縮室側を支持するスラスト軸受とを有する本体フレームとの間に配置すると共に、前記ラップ支持円盤と前記本体フレームとの間に前記旋回スクロールの自転阻止部材を係合させ、前記駆動軸と前記ラップ支持円盤とが係合する旋回軸受を介して前記旋回スクロールを旋回運動させるスクロール圧縮機構を形成し、前記スクロール圧縮機構と駆動軸に連結するモータとを密閉ケースに収納し、前記吐出ポートから吐出した気体が前記鏡板に隣接して設けられた吐出室の側へのみの流体流出を許容する逆止弁装置および前記吐出室に順次排出された後、前記モータを収納するモータ室を経由して前記密閉ケースの外部に排出する一方、前記密閉ケース内で吐出気体から分離し前記モータの底部に配設された吐出室油溜に収集した潤滑油を、前記主軸受と前記旋回軸受の摺動部に供給・潤滑後、再び前記吐出室油溜に帰還させる軸受給油通路の経路途中で分岐し減圧して前記圧縮室と前記吸入室のいずれか一方に供給させる差圧給油通路を設けた構成において、前記吐出室の気体が前記密閉ケースの内部を経て前記モータ室へ排出される気体通路の前記モータ室への開口部が、前記モータの軸方向端部に対向し且つ前記吐出室油溜の油面より高い位置に設けられ、更に、圧縮機停止直後の前記吐出室と前記圧縮室との差圧によって生じる前記旋回スクロールの瞬時逆旋回運動時に、前記吐出室油溜の前記潤滑油が前記開口部を通じて吐出気体と共に前記圧縮室に逆流しない構成で配設されたスクロール気体圧縮機。
IPC (3件):
F04C 18/02 311 ,  F04C 18/02 ,  F04C 29/02 311
FI (6件):
F04C 18/02 311 Y ,  F04C 18/02 311 J ,  F04C 18/02 311 P ,  F04C 18/02 311 W ,  F04C 18/02 311 X ,  F04C 29/02 311 C

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