特許
J-GLOBAL ID:200903063075933417

ポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 重野 剛
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-000619
公開番号(公開出願番号):特開平5-178907
出願日: 1992年01月07日
公開日(公表日): 1993年07月20日
要約:
【要約】【目的】 触媒及び水素の存在下にオレフィンを重合帯域で重合して所定のFR(ポリオレフィンの分子量分布の指標となる流動比)を有するポリオレフィンを製造する。【構成】 重合反応で得られるポリオレフィンのMFR値を2種類の荷重で実測し、この実測値及び反応条件の運転データK1 〜K10をコンピュータ30に取り込んで、演算処理して反応状態を推定し、その推定値に基づき将来における反応器で生成するポリオレフィンのFR値の推移を予測し、その予測値と目標値との対比により運転条件の変更量を算出し、この算出量に基づき運転条件を変更することにより(S1 〜S4 )、所定のFR値を有するポリオレフィンを製造する運転支援装置。【効果】 ポリオレフィンの成形方法や用途に応じ、所望のFRのポリオレフィンを確実かつ安定に製造できる。
請求項(抜粋):
触媒及び水素の存在下にオレフィンを重合帯域で重合して所定の分子量分布の指標となる流動化(以下「FR」と称す。)を有するポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置であって、重合帯域におけるプロセス状態を表わすプロセス状態量を検出するプロセス状態検出手段と、重合帯域より流出するポリオレフィン生成物の溶融流れ指数(以下「MFR」と称す。)を2種類の異なる荷重で測定するMFR測定手段と、該プロセス状態検出手段及びMFR測定手段からのプロセス状態量及び2種類のMFR測定値を取り入れ、そのデータを時系列に蓄積するデータ記憶手段と、起動指示を受けて指定された時刻から過去に対し、指定されたサンプリング周期にて該データ記憶手段よりプロセス状態量及びMFR測定値を抽出し、この時系列データを用いて下記(1)式〜(6)式による演算処理によって重合帯域で瞬間的に生成するポリオレフィンのFRを動的に推定し、該推定値より下記(6)式中のG値を算出するG値算出演算手段と、該G値算出演算手段で算出したG値及び現時点でのプロセス状態量又はプロセス状態変更量を用いて下記(1)式〜(6)式による演算処理によって将来におけるFR値の推移を予測するFR予測演算手段と、該FR予測演算手段で予測したFR値の推移とFRの目標値との対比により重合帯域におけるプロセス状態量の目標値を算出するプロセス状態目標値算出手段と、を備え、該プロセス状態目標値算出手段で算出したプロセス状態目標値に基づき、プロセス状態量の設定値を変更することを特徴とするポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置。【数1】符号:GL :反応器液相容量CP :反応器ポリマー濃度FP :瞬間反応量FOl:オレフィン供給量FS :溶媒供給量SOl:溶媒中へのオレフィン溶解量FR1 :瞬間生成流動比FR2 :反応器出口流動比MFR1 :瞬間生成MFR(荷重1)MFR2 :反応器出口MFR(荷重1)MFR11:瞬間生成MFR(荷重11)MFR12:反応器出口MFR(荷重11)Y:べき数(H2 /Ol)G :気相中の(水素/オレフィン)モル比(Co/Ol)G :気相中の(コモノマー/オレフィン)モル比(POl):気相中のオレフィン分圧(CE/POl):触媒活性/オレフィン分圧CE=重合量/触媒フィード量T:重合温度OMC:助触媒フィード量A1 ,A11,B1 ,B11,C1 ,C11,D1 ,D11,E1 ,E11,F1 ,F11,G1 ,G11:各反応条件により経験的に求められた係数であり、G=G11-G1 を示す。
IPC (2件):
C08F 2/00 MDC ,  C08F 10/00

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