特許
J-GLOBAL ID:200903063381696585

トレーラの制動制御のための制動装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-049502
公開番号(公開出願番号):特開平9-323632
出願日: 1997年03月05日
公開日(公表日): 1997年12月16日
要約:
【要約】【課題】 トラクタに牽引されたトレーラの制動を、トレーラの積載状態を考慮して制御するための制動装置を提供することである。この制動装置があればトレーラにALB装置は必要ではなく、僅少な技術コストによってALB機能のない従来型の制動装置を有するトラクタにもこの制動装置を組み込むことができる。【解決手段】 上記課題は、トラクタだけに設けられるユニットとして、圧力媒体源、ドライバーにより操作されるドライバー制動バルブ、ドライバー制動バルブに接続された少なくとも1つの制動回路、少なくとも1つの制動回路に接続されたトレーラ制動バルブ、複数のセンサ及び複数のセンサに接続された電子制動制御装置、電気信号によって制御されるプロポーショニングバルブ、少なくとも1つの入力側と出力側とを有する少なくとも1つのフェイルセーフバルブが設けられることによって解決される。
請求項(抜粋):
トラクタ及びトレーラから構成される結合車両におけるトレーラの制動制御のための制動装置において、前記トラクタだけに設けられるユニットとして、圧力媒体源(4)と、ドライバーにより操作されるドライバー制動バルブ(2)と、該ドライバー制動バルブ(2)に接続された少なくとも1つの制動回路(5、6)と、該少なくとも1つの制動回路(5、6)に接続されたトレーラ制動バルブ(66)と、複数のセンサ(12)及び該複数のセンサ(12)に接続された電子制動制御装置(13)と、電気信号によって制御されるプロポーショニングバルブ(15)と、少なくとも1つの入力側と出力側とを有する少なくとも1つのフェイルセーフバルブ(16、18)とが設けられており、前記ドライバー制動バルブ(2)は前記圧力媒体源(4)に接続されており、前記少なくとも1つの制動回路(5、6)は、圧力媒体を、前記圧力媒体源(4)からトラクタ(1)の制動シリンダ(5.1、5.2;6.1、6.2)に供給し、前記トレーラ制動バルブ(66)は、2つの入力側と1つの出力側(8)とを有し、さらにセレクトハイバルブとして構成されており、該セレクトハイバルブは、該セレクトハイバルブの入力側のうちの1つの入力側におけるより高い方の圧力を前記出力側(8)に接続させるものであり、前記トレーラ制動バルブ(66)の出力側(8)は、トレーラの制動シリンダ(11.1〜11.4)に接続可能であり、前記電子制動制御装置(13)はトレーラの積載状態を求め、さらにこの積載状態に依存して電気的な出力信号を生成し、該電気的な出力信号は、トレーラ(10)で制御される制動圧力に比例しており、前記プロポーショニングバルブ(15)は、前記圧力媒体源(4)に接続され、さらに前記プロポーショニングバルブ(15)の圧力媒体出力側から前記電気信号に比例する圧力を送出し、前記少なくとも1つのフェイルセーフバルブ(16、18)の入力側は、前記ドライバー制動バルブ(2)の出力側と接続されており、前記フェイルセーフバルブ(16、18)の出力側は、前記トレーラ制動バルブ(66)の入力側と接続されており、さらに前記少なくとも1つのフェイルセーフバルブ(16、18)は、前記電子制動制御装置(13)によって電気信号で制御され、該電気信号は、前記電子制動制御装置(13)が正常に機能している際には、前記フェイルセーフバルブ(16、18)を励磁し、該フェイルセーフバルブ(16、18)は、励磁された状態においては、制動制御バルブ(2)からの圧力媒体を前記トレーラ制動バルブ(66)に対して遮断し、前記フェイルセーフバルブ(16、18)は、励磁されていない状態においては、制動圧力を前記ドライバー制動バルブ(2)から前記トレーラ制動バルブ(66)に供給することを特徴とする、トレーラの制動制御のための制動装置。

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