特許
J-GLOBAL ID:200903063563616714
凝集沈殿処理方法及び凝集沈殿装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
児島 敦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2007-212454
公開番号(公開出願番号):特開2009-045532
出願日: 2007年08月16日
公開日(公表日): 2009年03月05日
要約:
【課題】後続のろ過処理、汚泥処理を含めてシステム全体の最適化を図るために、凝集沈殿処理に対する新たな概念及びその実現のための具体的な凝集沈澱処理方法及び凝集沈澱処理装置を提案する。【解決手段】フロック破壊を回避するために低い攪拌強度の集塊化法を選択した従来の凝集沈殿処理方法に替えて、取付ピッチの狭い傾斜装置8を採用して破壊後のフロックの破片である径3.0μm以上の微フロックの流出を阻止することを前提に、微フロック化工程で径3.0μm以下粒子の高効率集塊化と微フロックの高密化を図り、次いで沈澱分離対象フロック及びろ過池に流出する微フロックを細粒・高密に保持しつつ、沈澱水中への流出微フロック量が最小化されるよう、フロック化工程入口201のSTRを必要最小限となるよう凝集剤注入率を制御する。【選択図】図2
請求項(抜粋):
被処理水に無機凝集剤を注入する凝集剤注入工程と、前記無機凝集剤が注入された前記被処理水を混合攪拌して前記被処理水中の微細な懸濁粒子をあらかじめ微フロック化する微フロック化工程と、前記微フロックを既存フロックとの接触によってフロック化するフロック化工程と、前記フロックを沈殿分離することにより沈殿水を得る沈殿分離工程と、を有する凝集沈殿処理方法において、
前記微フロック化工程は、2以上の区画に分割された急速攪拌槽を備えて成り、
前記凝集剤注入工程として、第1区画の前記急速攪拌槽中の前記被処理水を含むこれ以前の前記被処理水に前記無機凝集剤を注入する第1凝集剤注入工程と、第2区画以降の急速攪拌槽内及び/もしくは前記フロック化工程入口以前の前記被処理水に前記無機凝集剤を少なくとも1回以上注入する第2凝集剤注入工程とを設けることで、前記フロック化工程入口における前記被処理水中の前記無機凝集剤の凝析集塊物残留量を示す指標であるSTRが4.0以下となるよう凝集剤注入率を制御し、
前記沈澱池の沈澱水取出し部の清澄ゾーンに設けられた所定の取付ピッチの傾斜板によって前記沈澱池から流出する微フロックの流出を阻止する傾斜装置を設けた、
ことを特徴とする凝集沈殿処理方法。
IPC (5件):
C02F 1/52
, B01D 21/02
, B01D 21/01
, B01D 21/08
, B01D 21/30
FI (5件):
C02F1/52 Z
, B01D21/02 F
, B01D21/01 H
, B01D21/08 C
, B01D21/30 A
Fターム (9件):
4D015BA21
, 4D015BA28
, 4D015BB06
, 4D015DA00
, 4D015DA04
, 4D015EA04
, 4D015EA06
, 4D015EA07
, 4D015EA32
引用特許:
出願人引用 (3件)
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丹保憲仁:水処理における凝集機構の基礎的研究(1)〜(4)、水道協会雑誌、第361号、363号、365号、367号、(1964.10,1964.12、1965.2、1965.4).
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Committee Report :Capacity and Loadings of Suspended Solids Contact Units, J. AWWA, April,1951.
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角田省吾・片岡克之:スラリーブランケット型高速凝集沈殿装置の研究(2)-スラリーブランケット層へおよぼす凝集かくはん条件の影響について-工業用水、第133号、pp.39〜47、昭44.10.
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