特許
J-GLOBAL ID:200903063625166192
生体活動電流源推定装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
杉谷 勉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-152680
公開番号(公開出願番号):特開平7-327943
出願日: 1994年06月09日
公開日(公表日): 1995年12月19日
要約:
【要約】【目的】 推定された電流源の物理量のバラツキを抑制するとともに、計測磁場にノイズが混入していても、その影響が受け難い生体活動電流源推定装置を提供する。【構成】 被検体Mの生体活動電流源からの微小磁界をマルチチャンネルSQUIDセンサ1で測定して、その磁界データをデータ収集ユニット5に記憶する。データ解析ユニット8は、被検体Mの診断対象領域に格子点群を均等に想定し、各格子点上の電流源を、算出磁場と測定磁場の2乗誤差と、電流源の重み付き2乗和との和を最小にするという条件を用いた線形最小2乗法で求める。上記の和が大域的に最小でない場合は、算出した電流源の内、値の大きな電流源が存在する格子点に他の格子点を近づけ、新たな各格子点上の電流源を同様に求める。上記の和が最小である場合は、それに対応した電流源を真の電流源と推定する。
請求項(抜粋):
生体活動電流源の位置,大きさ,方向等の物理量を推定する生体活動電流源推定装置であって、(a)被検体の診断対象領域に近接配備され、前記診断対象領域内の生体活動電流源による微小磁界を計測する複数個の磁気センサと、(b)前記各磁気センサによって計測された磁界データをデジタルデータに変換するデータ変換手段と、(c)前記デジタルデータに変換された磁界データを収集して記憶するデータ収集手段と、(d)前記診断対象領域に、その個数が前記磁気センサの個数よりも少なくなるように複数個の格子点を設定する格子点設定手段と、(e)前記各格子点上の未知の電流源が及ぼす磁界と前記データ収集手段に記憶された磁界データの2乗誤差と、前記電流源の重み付き2乗和との和を最小にするという条件を付加することにより未知の電流源を求める電流源算出手段と、(f)前記求めた電流源から計算した磁界と前記磁気センサにより実際に計測されて前記データ収集手段に記憶された磁界データとの2乗誤差を含む関数が大域的に最小となったか否かを判断する判断手段と、(g)前記2乗誤差を含む関数が大域的に最小でないと判断された場合に、前記電流源算出手段で求めた各格子点上の電流源の内、値の大きな電流源が存在する格子点の付近へ他の格子点群を移動させて前記格子点群を再配置する格子点群再配置手段と、(h)前記電流源算出手段、前記判断手段、および前記格子点群再配置手段による各処理を繰り返し、前記判断手段で2乗誤差を含む関数が大域的に最小と判断された場合の磁界に対応する電流源を真の電流源と推定する電流源特定手段と、(i)前記電流源特定手段で推定された電流源を、前記被検体の診断対象領域の断層像に重ね合わせて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする生体活動電流源推定装置。
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