特許
J-GLOBAL ID:200903063641743590

広範な特異性を有する親和性アレイ:複合試料の識別のための定量的手法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 清水 初志 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-543108
公開番号(公開出願番号):特表2000-513436
出願日: 1997年06月24日
公開日(公表日): 2000年10月10日
要約:
【要約】固体支持体上に固定された離散的な生物的検出素子のアレイを用いて複合の生物試料を識別するための方法であって、センサーアレイに結合した成分がその表面上の質量の増加を測定することによって直接決定され、前記方法のデータ解析が神経回路網または統計学に基づいたパターン認識法を用いて行われる方法について開示する。好ましい態様において、特殊な条件下での前記試料と前記センサーアレイとの接触、非結合性の試料成分の除去、表面上の質量増加の決定、およびパターン認識ソフトウェアを用いての前記質量増加データと参照用基準との比較によって、可溶性成分の存在に関して液体試料が検討される。
請求項(抜粋):
1.固体支持体上に固定された離散的な生物的検出素子のアレイを用いて複合の生物試料を識別するための方法であって、センサーアレイに結合した成分がその表面上の質量の増加を測定することによって直接決定され、該方法のデータ解析が神経回路網または統計学に基づいたパターン認識法を用いて行われる方法。2.固体支持体上に固定された離散的な生物的検出素子のアレイを用いて複合の生物試料を識別し、可溶性成分の存在に関して液体試料を検討するための方法であって、何らかのものが存在する場合に該検出素子が該試料中での成分の結合を可能とする条件下での該試料と該センサーアレイとの接触、実質的にすべての非結合性の試料成分の除去、表面上の該成分の質量増加を決定することによる該結合した成分の直接的な検出、パターン認識ソフトウェアを用いての該試料の該質量増加データと参照用基準との比較を含む方法。3.検出素子が、抗体、レクチン、核酸、糖質、遺伝的に改変された誘導体、ならびにそれらの混合物および勾配物からなる群より選択される、請求項2記載の方法。4.検出素子が非生物的由来を有するが生物様認識性を有し、シクロデキストランおよびその誘導体、ロキサンおよびその誘導体、テンプレート重合体またはインプリント重合体ならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求項2記載の方法。5.固定手順が、金表面、末端に活性化可能な基を有する長鎖チオールアルカン類、疎水性/親水性パターン成形、EDC/NHSカップリングアミノ-ビオチンおよびストレプトアビジンを併用する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。6.固体支持体が、シリコン、ガラス、雲母、合成樹脂、白金、銀、銅、金およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。7.表面の質量増加の検出法が、水晶発振子天秤、光音響法、反射率測定法、円二色法、SAWおよび表面プラスモン共鳴法からなる群より選択される、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。8.表面質量の検出がCCDカメラを用いた画像化様式において行われる、請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。9.疾患を診断する方法であって、質量増加パターンにより疾患が診断され、試料が患者試料であり、基準が該疾患を持たない個体に存在するパターンである、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法を含む診断法。10.患者試料が、ヒトまたは動物の組織または体液であって、血液、血清、尿、乳、汗、呼気、皮膚、骨髄、脳脊髄液、関節液、羊水、およびリンパ液からなる群より選択される、請求項9記載の方法。11.疾患が、遺伝性疾患、自己免疫疾患、関節炎、感染症、癌、心疾患、薬物乱用、および肺疾患からなる群より選択される、請求項9記載の方法。12.全般的健康状態を診断する方法であって、質量増加パターンにより特定の健康状態であることが診断され、試料が患者試料であり、基準がその集団の典型的な部分に存在するパターンである、請求項2〜11のいずれか一項に記載の方法を含む診断法。13.全般的健康状態が、高血圧、妊娠、感冒、外傷、炎症反応、軽度の免疫抑制、ドーピング、高山病、宇宙病、慢性疲労症候群、ならびに低濃度の毒性化学物質または放射線曝露、月経周期および無症状性感染の影響からなる、頻度の高い軽度の病気および/または広汎性の症状を伴う健康状態から選択されるものである、請求項12記載の方法。14.生物体を同定する方法であって、質量増加パターンが特定の生物体に特有であり、試料が特定の生物体からの生物試料であり、基準が該生物体において通常認められるパターンである、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法を含む同定法。15.生物試料が、動物、微生物、真菌、ウイルス、細菌、植物、および原生動物からなる群より選択される組織または抽出物である、請求項14記載の方法。16.毒性化合物が混入した試料を同定するための方法であって、質量増加パターンにより混入材料が診断され、試料が環境試料であり、基準が混入のない試料に存在するパターンである、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法を含む同定法。17.環境試料が、空気、土壌、水、岩、氷、植物、地衣類、動物および食品材料からなる群より選択される未処理または抽出された試料である、請求項16記載の方法。18.該検出素子アレイが、タチナタマメ、バンデイラエア・シンプリシフォリア(Bandeiraea simplicifolia)BS-I、ラッカセイ、アメリカヤマゴボウ、インゲンマメpha-e、コパラミツ(artocarpus integrifolia)、トリティカム・ブルガリス(Triticum vulgaris)、エンドウからなる群より選択されるレクチンである、請求項2〜17のいずれか一項に記載の方法。19.レクチンアレイが、付加的なレクチンもしくはレクチン様検出素子を含むように拡張される、および/または診断アッセイにおいて他の生物的検出素子と併用される、請求項2〜18のいずれか一項に記載の方法。20.検出素子が、純粋または混合の形式およびそれらの混合物における勾配において用いられる、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法。21.結合した成分が、疾患の理解を深めるため、または該方法によって同定される病気を治療するための薬物もしくは治療法を開発するために、単離されて診断用ツールとして用いられる、請求項2〜18のいずれか一項に記載の方法。
IPC (2件):
G01N 33/543 593 ,  C12N 15/09
FI (2件):
G01N 33/543 593 ,  C12N 15/00 A
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特表平5-501611
  • 特表平5-501611

前のページに戻る