特許
J-GLOBAL ID:200903063669919260

光学活性アルコールの製造法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 野中 克彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-276688
公開番号(公開出願番号):特開平5-084094
出願日: 1991年09月27日
公開日(公表日): 1993年04月06日
要約:
【要約】【目的】 本発明の目的は、ラセミ体アルコールを脂質分解酵素と脂肪酸ビニルを用いて不斉エステル交換により光学分割する方法であって、その効果が具体的反応条件に強く依存することのない汎用的実用的なラセミ体アセチレンアルコールの光学分割法を提供することである。【構成】 ラセミ体のアセチレンアルコールと脂肪酸ビニルエステルを含有する有機溶媒中に脂質分解酵素を添加して不斉エステル交換により、光学活性アセチレンアルコールの脂肪酸エステルと、エステル交換されなかったもう一方の光学活性アセチレンアルコールを取得することを特徴とする光学活性アルコールの製造方法である。【効果】 合成化学的に安価に得られるラセミ体の各種アセチレンアルコールから、医薬、農薬及びその合成中間体として有用な光学活性アセチレンアルコールを効率良く製造することができる。
請求項(抜粋):
一般式【化1】(式中、R1 は、プロトン、もしくは炭素数1〜12の飽和直鎖炭化水素基で、R2 は、炭素数1〜12の飽和直鎖炭化水素基又は、枝分れのある飽和炭化水素基又は炭素数1〜12の不飽和炭化水素基又は芳香族炭化水素基を示す、但し、R1 ≠R2 )で表されるラセミ体アルコールと、一般式【化2】(式中、R3 は、炭素数1〜12の飽和直鎖炭化水素基、炭素数1〜12の枝分れのある飽和炭化水素基又は炭素数1〜12の不飽和炭化水素基又は芳香族炭化水素基を示す)で表される脂肪酸ビニルエステルを有機溶媒中で混合して溶液とし、該溶液に脂質分解酵素を添加して不斉エステル交換により、一般式で表される光学活性アルコールの脂肪酸エステルを生成させ、同時に、【化3】【化4】一般式で表されるエステル交換されなかったもう一方の光学活性アルコールを光学分割取得することを特徴とする光学活性アルコールの製造法。

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