特許
J-GLOBAL ID:200903064797056654

掘削工事用シミュレーション装置に用いる水平地盤反力係数設定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 草野 卓 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-341259
公開番号(公開出願番号):特開2000-162958
出願日: 1998年12月01日
公開日(公表日): 2000年06月16日
要約:
【要約】【課題】 掘削工事用シミュレーション装置に設定する水平地盤反力係数を、掘削面側の下部に存在する硬い地盤の影響を考慮して設定することができる掘削工事用シミュレーション装置に用いる水平地盤反力係数設定方法を提案する。【解決手段】 硬い地盤の上面から上の対象とする地盤の厚みH0 が掘削幅Bに対して2.0B≦H0 の関係にある場合は、地表面側から領域A,B,C,Dの4つの領域に区分し、領域Aでは水平地盤反力係数をKH τ1 =2.8E/(1-ν2 )で設定し、領域Bでは水平地盤反力係数の最小値がKH τ1 で最大値がKH τ2 =(1-ν)E/0.6(1-ν-2ν2 )Bの間の値に設定され、領域Cでは水平地盤反力係数はKH τ2 に設定され、領域Dでは水平地盤反力係数は最小でKH τ5 =0.88E/H0 ,最大でKH τ3 =(1-ν)E/0.2(1-ν-2ν2 )Bの間の値に設定される。
請求項(抜粋):
A.土留め壁の施行の前に背面側の土質を深さ毎に調査して得られた土質条件を記憶する背面側土質条件記憶手段と、上記土留め壁の掘削面側の土質を深さ毎に調査して得られた土質条件を記憶する掘削面側土質条件記憶手段と、地盤改良工事施行後の改良地盤の土質条件を記憶する改良地盤土質条件記憶手段と、掘削工事の施行順序を記憶する施行順序記憶手段と、上記土留め壁の曲げ剛性を記憶する土留め壁曲げ剛性記憶手段と、上記土留め壁を支持する切ばりの剛性を記憶する切ばり剛性記憶手段と、掘削によって発生する上記土留め壁の水平変位を算出する土留め壁水平変位演算手段と、上記土留め壁水平変位演算手段で算出した土留め壁の水平変位が掘削面側の土に与えられることにより発生する反力を算出する地盤反力算出手段と、この地盤反力算出手段で算出した地盤反力をピーク強度とを比較し、土の破壊、非破壊を判定する塑性化検出手段と、塑性化検出手段が土の破壊を検出することにより起動され、土の破壊と非破壊の境界点を検出する弾塑性境界点検出手段と、弾塑性境界点検出手段が検出した境界点と掘削側の地盤表面との間の土の強度を土の破壊後の上記ピーク強度以下の値を持つ残留強度に置換し、再度上記土留め壁水平変位演算手段で土留め壁の変位を算出させる地盤強度置換手段と、上記塑性化検出手段で土の非破壊を検出した場合は上記土留め壁水平変位演算手段の演算結果をそのまま記憶し、塑性化検出手段で土の破壊を検出した場合は、上記地盤強度置換手段で置換した土の強度により上記土留め壁水平変位演算手段で再度演算し、その再演算結果を記憶する最終結果記憶手段と、土留め壁の応力及び切ばり応力を求め、これを記憶する応力記憶手段と、によって構成した掘削工事用シミュレーション装置において、B.硬い地盤の表面から上の対象とする地盤の厚みH0 が掘削幅Bの2倍以上で、更に掘削面側において土留壁表面と地盤との間にせん断抵抗がある場合に、地盤の変形係数をE,地盤のポアソン比をνとすると、水平地盤反力係数KH τi(i=1,2,3)を地表側から順にKH τ1 =2.8E/(1-ν2 )Bと、KH τ2 =(1-ν)E/0.6(1-ν-2ν2 )Bと,KH τ3 =(1-ν)E/0.2(1-ν-2ν2 )Bによって設定することを特徴とする掘削工事用シミュレーション装置に用いる水平地盤反力係数設定方法。
IPC (2件):
G09B 9/00 ,  E02D 17/04
FI (2件):
G09B 9/00 K ,  E02D 17/04 Z
Fターム (4件):
9A001BB02 ,  9A001HH32 ,  9A001KZ27 ,  9A001KZ53

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