特許
J-GLOBAL ID:200903064827740377

ポリビニルアセタール樹脂の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-154638
公開番号(公開出願番号):特開平5-001108
出願日: 1991年06月26日
公開日(公表日): 1993年01月08日
要約:
【要約】【目的】 樹脂粒子の凝集や装置内壁へのスケールの付着を防止し且つ溶解粘度の低下したポリビニルアセタール樹脂を得る。【構成】 ガラスライニング管からなるループ状反応器10内に、平均重合度1700、鹸化度99.0モル%のポリビニルアルコール水溶液とアセトアルデヒドとブチルアルデヒドの混合液を循環させ塩酸触媒の存在下で60°Cで部分反応させる。反応器10内を循環する混合液のレイノズル数は7236である。反応物のアセトアセタール化度は12.9モル%、ブチラール化度は29.6モル%である。この反応物を順次慣用の釜状反応器2に入れ攪拌しながら65°Cで4時間反応、熟成し、粒子径5〜10μm の顆粒状のポリビニルブチラール樹脂を得る。樹脂のアセトアセタール化度は39.5モル%、ブチラール化度は31.0モル%であり、5%溶剤(エタノールとトルエンの等量混合溶剤)による溶液粘度は60センチポイズで低粘度である。
請求項(抜粋):
ポリビニルアルコール水溶液とアルデヒドとをループ状反応器内で循環させながら30〜90°Cで部分的に反応させ、次いで釜状反応器内で攪拌しながら30〜90°Cで完全に反応させることにより、ポリビニルアセタール樹脂を製造する方法において、ループ状反応器内壁をガラスで形成し、アセタール化度が少なくとも40モル%までの反応を、ループ状反応器内を循環する流体のレイノズル数(Re)が5000以上となる条件で行うことを特徴とするポリビニルアセタール樹脂の製造方法。

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