特許
J-GLOBAL ID:200903065202308724

靴底、特にスポーツ靴のための靴底

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 江崎 光史 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-159800
公開番号(公開出願番号):特開平5-168503
出願日: 1992年06月18日
公開日(公表日): 1993年07月02日
要約:
【要約】【目的】 靴底、特にスポーツ靴のための靴底を提供すること。【構成】 担持作用を行う靴底要素部分として合成物質のマトリックスとこのマトリックス内に埋設された繊維とから成る少なくとも一つの繊維複合部71a,71b,171,67,84,85,99,100が残りの靴底本体63と溶接或いは化学的な結合により結合されている。
請求項(抜粋):
【請求項01】 靴底、特にスポーツ靴のための靴底において、担持する靴底組成として合成樹脂から成るマトリックスとこの合成樹脂内に加工された繊維とから成り、かつ他の靴底体と溶接或いは化学的な結合により互いに結合されている少なくとも一つの繊維複合部(71a,71b,171,67,84,85,99,100)が使用されていることを特徴とする靴底、特にスポーツ靴のための靴底。【請求項02】 繊維複合部(71a,71b,171,67,84,85,99,100)が無端の、整向された多層の合成繊維を、特に織成物或いは編組物の形で備えていることを特徴とする請求項1に記載の靴底。【請求項03】 一つもしくは多数の繊維複合部が高い剛性な面と可撓性の領域を備えており、この場合高い剛性の面内において可撓性の領域におけるよりも大多数の繊維層が存在していることを特徴とする請求項1或いは2に記載の靴底。【請求項04】 比較的大多数の繊維層から成り高い剛性を備えた繊維複合部(71b)がかかと(いわゆるヒール部)に配設されており、繊維層が僅かな数の可撓性の繊維複合部(71a)がつま先に配設されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項05】 当該繊維複合部の高い剛性を備えた一つの或いは多数の面から一つ或いは多数の可撓性の領域への繊維層の数の逓減が少なくとも二段階で行われていることを特徴とする請求項3或いは4に記載の靴底。【請求項06】 繊維複合部(71a)が前方の靴底領域(つまさ先領域)内において靴底縦軸線に対して大体横方向に整向されて繊維層を、後方の靴底領域(かかと領域)における繊維複合部(71b)が靴底縦軸線方向で配向されているかおよび/または対角線状に配向されている繊維層を備えていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項07】 一つ或いは多数の繊維複合部(71a,71b,171)が靴底縁部において周囲を熱可塑性および/またはエラストマー材料から成る靴底本体(63,163,171)で囲繞されており、この靴底本体と化学的に分離不能に結合されていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項08】 靴底本体(63)が熱可塑性から成り、溶接により一つもしくは多数の繊維複合部(71a,71b)と互いに溶接されていることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項09】 熱可塑性から成る靴底本体(63)がこれに加えて射出成形鋳型内に挿入されている繊維複合部(71a,71b)と射出成形により結合されており、この場合射出成形工程により同時に溶接が行われていることを特徴とする請求項8に記載の靴底。【請求項10】 靴底本体(63)が-靴底の下側において-靴鋲(64)、例えばフットボール-スパイクを固定するためのベース(65)を形成していることを特徴とする請求項8或いは9に記載の靴底。【請求項11】 熱可塑性の靴底本体(63)のための材料として熱可塑性のポリウレタン或いは(特に軟化処理された)ポリアミド或いはポリエーテルブロック-アミド或いはポリエステル-エラストマー或いはエラストマ変性されたポリプロピレンが使用されていることを特徴とする請求項8から10までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項12】 靴底本体(63)が一つ或いは多数の繊維複合部(71a,71b)に、靴底本体が踏面においてのみならず、この踏面とは反対側の背面においてもこれらの繊維複合部を捕捉するように固定して設けられていることを特徴とする請求項7から11までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項13】 靴底本体(163,171)がゴムから成り、加硫工程の際繊維複合部(71a,71b,171,67)の材料と結合されていることを特徴とする請求項7に記載の靴底。【請求項14】 繊維複合部(71a,71b,171,67)の踏面を囲繞しているゴム靴底本体(163)の領域に靴鋲としてゴム突起(166)が-ゴム靴底本体(163)と一体的に結合されて或いはこのゴム靴底本体に加硫処理されて-設けられていることを特徴とする請求項13に記載の靴底。【請求項15】 二つの繊維複合部(171,67,84,85,99,100)が互いに重なり合って設けられており、これらの繊維複合部のうち繊維複合部(171,85,100)が比較的可撓性であり、比較的剛性な、縦方向で或いは対角線状に配向された繊維を備えている他方の繊維複合部(67,84,99)から突出していること、および両繊維複合部が-高周波処理により或いは熱処理により-面状に互いに溶接或いは接着されていることを特徴とする請求項1から14までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項16】 後方の靴底領域において-靴底全長にわたって一貫している比較的可撓性の繊維複合部(171)の下方或いは上方に-さらに縦方向で或いは対角線状に配向された繊維を備えている少なくとも一つの他方の繊維複合部(67)が-ゴム層(68)の間挿下に-設けられていること、およびこのゴム層(68)が両繊維複合部(171,67)と圧着されていることを特徴とする請求項1から15までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項17】 間挿されたゴム層(68)が繊維複合部(171)もしくは繊維複合部(171,67)を囲繞しているゴム靴底本体(163)と結合されていることを特徴とする請求項15に記載の靴底。【請求項18】 繊維複合部(71a,71b,171,67,84,85,99,100)の繊維がゴムの加硫温度(16〜200°C)でも耐久力がありかつ軟化しないマトリックス材料内に埋設されていることを特徴とする請求項1から17までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項19】 繊維複合部(71a,71b,171,67,84,85,99,100)のマトリックスが耐高温性の変性されたポリフエニルレンエーテルから成り、ゴム靴底本体(163,77)がスチロール-ブタジエン-ゴム或いはスチロール-ブタジエン-ゴムと天然ゴムの裁断屑の混合物とから成ることを特徴とする請求項18に記載の靴底。【請求項20】 繊維複合部(71a,71b,171,67,84,85,99,100)のマトリックスが耐高温性の変性されたポリアミド6.12から、ゴム靴底本体(163,77)がエチレン-プロピレン-ゴム或いはアクリルニトリル-ブタジエン-ゴムから成ることを特徴とする請求項18に記載の靴底。【請求項21】 繊維複合部(71a,71b,171,67,84,85,99,100)の繊維層がガラス繊維、アラミド繊維或いは炭素繊維からなる織成物或いは編組物或いは上記の繊維の混合物を含有しているハイブリッド構造体から成ることを特徴とする請求項1から20までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項22】 繊維複合部(71a,71b)がそれらの(踏面とは反対側の)背面において厚みの僅かなゴム被覆部(73,76)で積層されていることを特徴とする請求項1から21までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項23】 ゴム被覆部(73,76)が-一体的に或いは加硫により-靴底本体(163,171)と結合されていることを特徴とする請求項22に記載の靴底。【請求項24】 繊維複合部(71a,71b)に-これらを凹部(78)内に填充されてかつ凹所縁部を両側でフランジ状に捉えて-熱可塑性物質から成る突起心(79)が射出成形されていること、およびこれらの突起心(79)上にゴム靴底本体(77)の材料が-この場合外方においてゴム突起部(88)を形成して-射出成形されていることを特徴とする請求項22に記載の靴底。【請求項25】 突起心(79)が繊維複合部(71a,71b)のマトリックスと同じ材料、特にポリアミド6.12或いはポリフエニルエーテル、から成ることを特徴とする請求項24に記載の靴底。【請求項26】 二つの繊維複合部(84,85)がゴム踏底(82)と発泡処理された中間底(83)の間に設けられていることを特徴とするゴム踏底とこの踏底と靴の上材料との間に設けられている発泡処理された中間底を備えている請求項1から25までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項27】 硬い小さな表面積の第一の繊維複合部(84)がゴム踏面(82)に境を接しており、軟らかな大きい表面積の第二の繊維複合部(85)が中間底(83)に境を接するように、即ち第一の繊維複合部(84)の上方に設けられていることを特徴とする請求項26に記載の靴底。【請求項28】 第一の繊維複合部(84)にオーバーラップしている第二の繊維複合部(85)の縁部に舌部(93)が形成されていることを特徴とする請求項26或いは27に記載の靴底。【請求項29】 第一の繊維複合部(84)が多層の構造を有する繊維複合板から、第二の繊維複合部(85)が第一の繊維複合部(84)よりも僅かな層を備えた構造を有する繊維複合板から-それぞれその幾何学的な最終形状で、即ち後加工することなく-打抜かれていることを特徴とする請求項26或いは27に記載の靴底。【請求項30】 第二の繊維複合部(100)が靴底領域において垂直面から靴底面へと湾曲しており、その際第一の繊維複合部(99)がこの第二の繊維複合部覆っており、其処でこれと溶接或いは接着されていることを特徴とする請求項1から30までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項31】 外方の靴底縁部に舌部(102)を形成している薄いゴム層(101)が靴底の領域内で両繊維複合部(99,100)の間において繊維複合部と圧着されていることを特徴とする請求項30に記載の靴底。【請求項32】 -それぞれ靴底領域内において-第一の繊維複合部(99)に下方でゴム踏面(95)が、第二の繊維複合部(100)に上方で発泡処理した中間靴底(96)が、両繊維複合部(99,100)がゴム踏面(95)と中間靴底(96)との間に埋設されるように、接続されていることを特徴とする請求項30或いは31に記載の靴底。【請求項33】 第二の繊維複合部(100)もしくはこの繊維複合部の上方へと湾曲された部分が-この場合靴底(95,96)とこれに接している上方材料(94)間の移行領域を覆うように-補強覆い部(103)に外方で当接する他の補強要素を形成していることを特徴とする請求項30から32までのいずれか一つに記載の靴底。【請求項34】 補強覆い部(103)に当接する第二の繊維複合部(100)の上方縁部がゴム枠(104)により覆われて囲繞されていることを特徴とする請求項33に記載の靴底。【請求項35】 第二の繊維複合部(100)の縁部に可撓性の舌部(105)が形成されていることを特徴とする請求項30から34までのいずれか一つに記載の靴底。
IPC (3件):
A43B 13/04 ,  A43B 5/14 ,  A43B 13/12

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