特許
J-GLOBAL ID:200903065416166889

石油残留物べース燃料油由来の水性エマルジョン燃料

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 長谷 照一 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-553189
公開番号(公開出願番号):特表2001-508831
出願日: 1999年04月22日
公開日(公表日): 2001年07月03日
要約:
【要約】石油残留物に基づいた燃料油、例えばNo.4、No.5およびNo.6の燃料油、ならびに石油の分別蒸留由来の真空石油残留物の代わりに用いる水性マクロエマルジョンを、燃料油を水または水性液体で乳化させて、燃料油に分散相を形成させそして水性液体に連続相を生成させることによって製造する。エマルジョン安定剤および任意に各種の他の添加剤、特に、低級アルキルアルコールを含有させて、該エマルジョンの特性を安定化させる。このエマルジョンは、燃料油、特にNo.6燃料油と水を約60°Cより高い温度まで加熱し、次にこの二つの加熱された液体を適当な比率で混合し、その混合物をせん断してマクロエマルジョンを生成させることによって製造される。このマクロエマルジョンは、加熱する必要なしで、周囲温度にてポンプ輸送することができ、かつNOxなどの汚染原物質および汚染物の排出が有意に少ない清浄燃焼性燃料であることを含めて、燃料油自体をしのぐ多数の利点を示す。
請求項(抜粋):
1.マクロエマルジョンよりなる低粘度で清浄燃焼性の液体燃料であって;(i)原石油の分別蒸留由来の石油残留物、ビスブレーキング処理を受けた石油残留物、液化コークス、および蒸留画分と混合した石油残留物からなる群から選択された石油由来の燃料油の分散相、(ii)水性液体の連続相、および(iii)前記エマルジョンを安定化するのに有効な量のエマルジョン安定化添加剤、を含んでなり、前記分散相が前記マクロエマルジョンの約50〜約85容積%を構成していること。8.前記石油由来の燃料油がNo.6燃料油である請求の範囲0に記載の液体燃料。10.前記水性液体が、前記エマルジョン安定化添加剤とアルコールの水溶液である請求の範囲0に記載の液体燃料。16.前記アルコールの量が、前記マクロエマルジョンの約1〜約4容積%である請求の範囲0に記載の液体燃料。17.前記石油由来の燃料油がNo.6燃料油であり、そして前記エマルジョン安定化添加剤が、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、カルボン酸の塩および界面活性剤の混合物で構成されている請求の範囲0に記載の液体燃料。18.No.6燃料油に基づいた低粘度で清浄燃焼性液体燃料の製造方法であって;(a)No.6燃料油を、約60°C〜約95°Cの温度まで加熱し、(b)前記No.6燃料油が加熱される温度の約10°C以内の温度まで、水性液体を別個に加熱し、(c)上記のように加熱された前記燃料油と前記水性液体を、約50:50〜約85:15(燃料油:水性液体)の容積比で混合し、次いで(d)前記混合された燃料油と水性液体を、エマルジョン安定化添加剤の存在下でせん断して、前記燃料油が分散相を形成し、そして前記水性液体が連続相を形成するマクロエマルジョンを生成させる、ことを含んでなる製造方法。20.前記マクロエマルジョンを約15〜約30°Cの温度まで冷却することをさらに含んでなる請求の範囲0に記載の方法。23.前記(a)の温度が約67〜75°Cである請求の範囲0に記載の方法。27.ステップ(d)の前に、アルコールを、前記燃料油および前記水性液体と混合することをさらに含んでなる請求の範囲0に記載の方法。35.燃料の第一部分を主バーナによって燃焼させて燃焼生成物の流れを生成させ、次に燃料の第二部分を、前記燃焼生成物の流れの中に噴射して、前記燃焼生成物の混合物を、還元性雰囲気内で再燃焼させるボイラおよび炉からなる群から選択される燃料を燃焼させて熱を発生させる装置からのNOx排出量を抑制する方法において; 前記燃料の第二部分が低粘度で清浄燃焼性マクロエマルジョンであって、そのマクロエマルジョンが、(i)原石油の分別蒸留由来の石油残留物、ビスブレーキング処理を受けた石油残留物、液化コークス、および蒸留画分と混合した石油残留物からなる群から選択された石油ベースの燃料油の分散相、(ii)水性液体の連続相、および(iii)前記エマルジョンを安定化するのに有効な量のエマルジョン安定化添加剤、を含んでなり、前記分散相が前記マクロエマルジョンの約50〜約85容積%を構成している改良がなされた方法。
引用特許:
審査官引用 (5件)
  • バイオ乳化剤安定化炭化水素ゾル類
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平4-039778   出願人:ペトロリウム,ファーメンティションズエヌウィ
  • 特表昭61-501754
  • 乳化重質油燃料
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平7-161812   出願人:三菱重工業株式会社, 株式会社ネオス
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