特許
J-GLOBAL ID:200903065717451970

二次代謝産物の含有レベルが上昇している植物クローン

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 清水 初志 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-532363
公開番号(公開出願番号):特表2000-505655
出願日: 1996年12月20日
公開日(公表日): 2000年05月16日
要約:
【要約】二次代謝産物の含有レベルが上昇している植物および植物組織培養物を選択するための方法について開示する。本方法は、シソ科に属する植物の細胞に由来する、クローン性の器官形成性組織培養系を用いる。培養した組織の胎芽を粘液性で非病原性の細菌細胞と接触させ、一定期間にわたり培養する。細菌細胞に対する耐性を示すクローン系統では二次代謝産物のレベルが上昇している。このような系統に由来する培養組織を再生させて、食品および医薬品用の精油をより効率的に製造するために用いられる植物を得ることが可能である。
請求項(抜粋):
1.下記の段階を含む、二次代謝産物の含有レベルが上昇しているクローン植物系統を同定するための方法: a)少なくとも1つのシソ科植物クローン系統から得られる複数の胎芽と、粘液性で非病原性の細菌とを接触させる段階、 b)増殖が起こるのに十分な時間にわたり該複数の第1の胎芽を培養する段階、および c)該第1の複数の胎芽における該二次代謝産物のレベルと、該細菌に接触させずに培養した該クローン系統の第2の複数の胎芽における該二次代謝産物のレベルとを比較し、該第2の複数の胎芽におけるレベルと比べて該二次代謝産物のレベルが上昇しているクローン系統を同定するため該比較を使用する段階。2.系統が、オランダハッカ(Mentha spicata)、タイム(Thymus vulgaris L.)、オレガノ(Origanum vulgare)、ローズマリー(Rosmarinus officinalis)、コウスイハッカ(Melissa officinalis)およびトゥルーラベンダー(Lavandula augustifolia)の種に由来するものである、請求項1記載の方法。3.二次代謝産物が、ロスマリン酸、タイムまたはカルバクロールである、請求項1記載の方法。4.第1の複数のシュートから少なくとも1つの植物体を再生させる段階をさらに含む、請求項1記載の方法。5.細菌にシュードモナス属菌が含まれる、請求項1記載の方法。6.下記の段階を含む、二次代謝産物の含有レベルが上昇しているクローン植物系統を製造するための方法: a)複数のシソ科植物クローン系統から得られる胎芽と、粘液性で非病原性の細菌とを接触させる段階、 b)増殖させるのに十分な時間にわたり該胎芽を培養する段階、および c)該細菌に接触させずに培養された選択系統の対照胎芽における二次代謝産物の含有レベルと比較して、選択系統の胎芽における該レベルが上昇している、該接触物に対して耐性である少なくとも一つの系統を選択する段階。7.選択された系統の胎芽から、二次代謝産物のレベルが上昇している少なくとも1つの植物体を再生させる段階をさらに含む、請求項6記載の方法。8.下記の段階を含む、シソ科植物における二次代謝産物のレベルの上昇を促すための方法: a)粘液性で非病原性の細菌に対する耐性に関して選択されたシソ科植物を得る段階、 b)該植物体と粘液性で非病原性の微生物とを接触させる段階、および c)該二次代謝産物のレベルの上昇を促すために十分な時間にわたり該植体を育成する段階。9.微生物に、シュードモナス属菌またはトリコモナス・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)が含まれる、請求項8記載の方法。10.a)シソ科植物クローン系統の複数の胎芽と粘液性で非病原性の細菌とを接触させる段階、 b)増殖させるのに十分な時間にわたり該複数の胎芽を培養する段階、 c)該接触物に対して耐性である少なくとも1つの系統を選択する段階、および d)該細菌に接触させずに培養された該選択系統の対照胎芽から再生された植物体における二次代謝産物の含有レベルと比較して、該レベルが上昇しているような植物体を、該系統から再生させる段階を含む方法により製造される、シソ科植物。11.選択段階に下記の段階がさらに含まれる、請求項10記載の植物: i)第1の複数の胎芽における二次代謝産物のレベルを測定する段階、および ii)該第1の複数の胎芽における該レベルを、該細菌に接触させずに培養された該系統の第2の複数の胎芽における該レベルと比較する段階であって、該第2の複数の胎芽における該レベルと比較して該第1の複数の胎芽の二次代謝産物のレベルが上昇しているような段階。12.オランダハッカ(Menthaspicata)、タイム(ThymusvulgarisL.)、オレガノ(Origanum vulgare)、ローズマリー(Rosmarinus officinalis)、コウスイハッカ(Melissa officinalis)およびトルーラベンダー(Lavandula augustifolia)である、請求項10記載の植物。13.二次代謝産物が、ロスマリン酸、チモールまたはカルバクロールである、請求項10記載の植物。14.細菌にシュードモナス属菌が含まれる、請求項10記載の植物。
IPC (7件):
C12Q 1/02 ,  A61P 31/04 ,  A61K 31/05 ,  A61K 31/222 ,  A61K 35/78 ,  C12N 1/20 ,  C12N 5/04
FI (7件):
C12Q 1/02 ,  A61K 31/00 631 C ,  A61K 31/05 ,  A61K 31/22 602 ,  A61K 35/78 Q ,  C12N 1/20 E ,  C12N 5/00 F

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