特許
J-GLOBAL ID:200903066217445201

アレイにおける化合物の合成用装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松永 宣行
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-511412
公開番号(公開出願番号):特表平11-502720
出願日: 1996年09月06日
公開日(公表日): 1999年03月09日
要約:
【要約】アレイにおいて化合物を同時的に製造する方法及び装置(2)は、-40°Cから150°Cの温度範囲や還流冷却、選択気体環境を含む非常に広い範囲の反応環境を提供することができる。本発明はまた、製造工程中にいくつかの試薬(4)を加えることを可能にする。装置(2)はいくつかの異なるブロックセクション(6,24,18)からなり、これらブロックセクションは所要の反応環境を提供するため互いにしっかり固定される。
請求項(抜粋):
1 アレイにおける反応容器の保持及び化合物の合成のための装置であって、 a) 保持ブロックセクションであって頂面と、底面と、前記保持ブロックセクションの前記頂面と前記底面との間を連通する複数の開口とを有する保持ブロックセクションと、 b) 前記反応容器を固定するために適合されたファスナーであって前記反応容器の注ぎ口が関連する開口と連通し、かつ、前記反応容器の閉じた端部が下方へ垂下するように前記保持ブロックセクション内で前記反応容器を固定するファスナーとを備える、装置。2 前記保持ブロックセクションは、前記反応容器が固定される点の上方で前記保持ブロックセクションの前記開口を互いに連通する一連のチャンネルを備える、請求項1に記載の装置。3 前記保持ブロックセクションは、前記一連のチャンネルに連通される気体入口を有する、請求項2に記載の装置。4 前記装置はさらに、 c) 前記チャンネルが前記開口を互いに連通する点の上方で前記保持ブロックセクションの前記頂面の前記開口を覆う、針が貫通可能な固体の隔膜を備える、請求項3に記載の装置。5 前記装置はさらに、 d) 前記固体の隔膜の上方に配置され、前記隔膜を前記保持ブロックセクションの前記頂面に分離可能に固定する固定プレートを備え、この固定プレートは、前記保持ブロックセクションの前記頂面の前記開口と整合する、針を受け入れるための少なくとも1つの開口を有する、請求項4に記載の装置。6 前記装置はさらに、 e) 外側面と、内側面と、開いた頂端と、流体受入れくぼみを定める閉じた底部とを有する温度制御ブロックセクションを備え、この温度制御ブロックセクションは、下方へ垂下する前記反応容器の閉じた端部が前記開いた頂端の面の下方へ伸びて前記流体受入れくぼみに入るように、前記保持ブロックセクションの下方に取り付けられ、前記開いた頂端を経て前記反応容器を受け入れる、請求項5に記載の装置。7 前記温度制御ブロックセクションは、前記温度制御ブロックセクションの外部を内部の前記くぼみに連通する流体入口及び流体出口を備える、請求項6に記載の装置。8 前記装置はさらに、 f) 前記保持ブロックセクションと前記温度制御ブロックセクションとの間に分離可能に取り付けられた還流制御ブロックセクションを備える、請求項7に記載の装置。9 前記還流制御ブロックセクションは頂面と底面とを有する構造であり、この構造は内部くぼみと、複数の開口であって前記反応容器の前記開いた上方の端部と前記閉じた下方の端部との間の中間部分を前記還流制御ブロックセクションの頂面を経て受け入れ、かつ、前記反応容器の前記底部を前記還流制御ブロックセクションの前記底面を通って前記温度制御ブロックセクションに伸ばさせるべく設けられた複数の開口とを備えるように形成されている、請求項8に記載の装置。10 アレイにおける反応容器の保持及び化合物の合成のための装置であって、 a) 内側面を有する内部くぼみを定める、外側面を有する保持構造と、 b) 前記内部くぼみと連通する開口を備え、反応容器の開いた端部を前記内部くぼみと連通して保持する装着構造を有する反応容器の固定構造と、 c) 前記内部くぼみと連通する気体入口ポートと、 d) 前記内部くぼみと連通する化学品の注入及び取り出しポートであって針が貫通可能な固体の隔膜で覆われ、かつ、前記反応容器から物質の沈殿及び取り出しに適合すべく指向された注入及び取り出しポートとを備える、装置。11 前記装置はさらに、 e) 内側面を有する第2の内部くぼみを定める、外側面を有する第2の保持構造と、 f) 前記第2の内部くぼみと連通する第2の開口を備え、かつ、第2の反応容器の開いた端部を前記第2の内部くぼみと連通して保持する第2の装着構造を有する第2の反応容器の固定構造と、 g) 前記第2の内部くぼみと連通する第2の気体入口ポートと、 h) 前記第2の内部くぼみと連通する化学品の第2の注入及び取り出しポートであって針が貫通可能な第2の固体の隔膜で覆われ、かつ、前記反応容器から物質の沈殿及び取り出しに適合すべく指向された第2の注入及び取り出しポートとを備える、請求項10に記載の装置。12 前記気体入口ポートと前記第2の気体入口ポートとは連通している、請求項11に記載の装置。13 前記気体入口ポート及び前記第2の気体入口ポートは共通の不活性気体源に接続されている、請求項12に記載の装置。14 前記化学品の注入及び取り出しポートと前記化学品の第2の注入及び取り出しポートとは、針が貫通可能な単一の固体の隔膜で覆われている、請求項13に記載の装置。15 反応容器のアレイにおいて化合物を合成する方法であって、 a) 開いた頂部と、中間部分と、閉じた底部とを有する反応容器のアレイを頂部から固定すること、 b) 前記反応容器の前記開いた頂部を針が貫通可能な固体の隔膜で覆うこと、 c) 前記反応容器内に存在する空気を除くのに十分な圧力で不活性気体を前記反応容器の体積中に流すこと、 d) 前記反応容器の前記底部を液体の加熱又は冷却浴に垂下することによって前記反応容器の温度を制御すること、 e) 所定の合成に必要である試薬を針の使用によって前記反応容器に入れることを含む、合成方法。16 前記反応容器の温度を制御することはさらに、前記反応容器の前記中間部分を前記液体の加熱又は冷却浴の上方に取り付けられた気体冷却ユニット中に垂下することを含む、請求項15に記載の合成方法。17 前記装置はさらに、 前記固定プレートの少なくとも1つの開口を実質的に閉じるように前記固定プレートの上方に配置され、かつ、前記固定プレートに分離可能に固定されたシールプレートを備える、請求項5に記載の装置。18 前記装置はさらに、 前記シールプレートと前記固定プレートとの間に配置され、前記固定プレートの少なくとも1つの開口を実質的に閉じるように前記シールプレート及び前記固定プレートに分離可能に固定されたシール隔膜を備える、請求項17に記載の装置。19 前記装置はさらに、 機体であって前記保持プレートが貫通する開口を有し、かつ、前記機体に分離可能に固定されるアッパプレートと、前記保持プレートから垂下する最長の反応容器より大きな長さを有する少なくとも1つのサポートとを有する機体を備える、請求項5に記載の装置。20 前記サポートは少なくとも1つの開口を有し、空気が垂下している反応容器の周りを循環できる、請求項19に記載の装置。21 前記温度制御ブロックはさらに、少なくとも1つの加熱エレメントを備える、請求項7に記載の装置。22 前記加熱エレメントは電気的加熱エレメントである、請求項21に記載の装置。23 前記温度制御ブロックはさらに、少なくとも1つの温度検知エレメントを備える、請求項22に記載の装置。24 前記温度検知エレメントは電気的温度検知エレメントである、請求項23に記載の装置。25 前記装置はさらに、 ベースプレートと、前記反応ブロックがしっかり受け入れられ、かつ、除かれうる内部くぼみを提供するべく形成された側壁であって、前記気体入口ポート及び気体出口ポート並びに前記流体入口及び流体出口と整合する開口を有する側壁とを有する絶縁スリーブを備える、請求項7に記載の装置。26 前記側壁はローハセル(Rohacell)及びフロウロシント500(Flourosint500)の組み合わせで作られている、請求項25に記載の装置。27 アレイにおける反応容器の保持及び化合物の合成のための装置であって、 保持ブロックであって頂面と、底面と、前記頂面と前記底面との間の複数の開口であって前記保持ブロックの前記頂面の一連のチャンネルを介して互いに連通する複数の開口とを有する保持ブロックと、 少なくとも1つの反応容器固定インサートであって前記保持ブロックの前記開口の1つ内に分離可能に固定され、かつ、前記反応容器固定インサートがその中に固定される開口と整合する開口を備えており、さらに反応容器の前記開いた端部を前記保持ブロックの前記開口と連通して保持するための装着構造を有する反応容器固定インサートと、 前記一連のチャンネルと連通する気体入口ポートと、 前記一連のチャンネルと連通する気体出口ポートと、 前記保持ブロックの前記開口及び前記少なくとも1つの反応容器固定インサートの前記開口と整合する複数の開口を有するインサート保持プレートであって、このインサート保持プレートの前記開口が前記少なくとも1つの反応容器固定インサートより小さい直径を有するインサート保持プレートと、 前記チャンネルが前記開口と互いに連通する点の上方で前記保持ブロックの前記頂面の開口を覆う、針が貫通可能な固体の隔膜と、 この隔膜の上方に配置される固定プレートであって前記隔膜を前記保持ブロックの前記頂面に分離可能に固定し、かつ、前記保持ブロックの前記頂面の前記開口と整合する、針を受け入れる少なくとも1つの開口を有する固定プレートとを備える、装置。28 前記装置はさらに、 前記固定プレートの少なくとも1つの開口を実質的に閉じるように前記固定プレートの上方に配置され、かつ、前記固定プレートに分離可能に固定されるシールプレートを備える、請求項27に記載の装置。29 前記装置はさらに、 前記固定プレートの少なくとも1つの開口を実質的に閉じるように、前記シールプレートと前記固定プレートとの間に配置され、かつ、前記シールプレート及び前記固定プレートに分離可能に固定されるシール隔膜を備える、請求項28に記載の装置。30 アレイにおける反応容器の保持及び化合物の合成のための装置であって、 頂面と、底面と、前記頂面と前記底面との間の反応容器を受け入れるための複数の開口と、互いに連通された一連の流体循環管路とを有する上方の温度制御ブロックと、 この上方の温度制御ブロック内に配置された加熱エレメントと、 前記流体循環管路と連通する上方の温度制御ブロックの流体入口と、 前記流体循環管路と連通する上方の温度制御ブロックの流体出口とを備える、装置。31 前記加熱エレメントは電気的加熱エレメントである、請求項30に記載の装置。32 前記装置はさらに、 前記上方の温度制御ブロック内に配置された温度センサを備える、請求項31に記載の装置。33 前記温度センサは電気的温度センサである、請求項32に記載の装置。34 前記装置はさらに、 頂面と、底面と、前記上方の温度制御ブロックから垂下する反応容器を受け入れるための前記頂面の複数の円筒状のくぼみと、互いに連通された一連の流体循環管路とを有する下方の温度制御ブロックと、 この下方の温度制御ブロック内に配置された加熱エレメントと、 前記流体循環管路と連通する下方の温度制御ブロックの流体入口と、 前記流体循環管路と連通する下方の温度制御ブロックの流体出口とを備える、請求項32に記載の装置。35 前記加熱エレメントは電気的加熱エレメントである、請求項34に記載の装置。36 前記装置はさらに、 前記上方の温度制御ブロック内に配置された温度センサを備える、請求項35に記載の装置。37 前記温度センサは電気的温度センサである、請求項36に記載の装置。38 前記装置はさらに、 前記上方の温度制御ブロックと前記下方の温度制御ブロックとの間に配置された上方の絶縁プレートを備え、この絶縁プレートは、前記上方の温度制御ブロックの前記開口及び前記下方の温度制御ブロックの前記円筒状のくぼみと整合する複数の開口を有する、請求項37に記載の装置。39 アレイにおける反応容器の保持及び化合物の合成のための装置であって、 保持ブロックであって頂面と、底面と、前記頂面と前記底面との間の複数の開口であって前記保持ブロックの前記頂面の一連のチャンネルを介して互いに連通する複数の開口とを有する保持ブロックと、 少なくとも1つの反応容器固定インサートであって前記保持ブロックの前記開口の1つ内に分離可能に固定され、かつ、前記反応容器固定インサートがその中に固定される開口と整合する開口を備えており、さらに反応容器の開いた端部を前記保持ブロックの前記開口と連通して保持するための装着構造を有する反応容器固定インサートと、 前記一連のチャンネルと連通する気体入口ポートと、 前記一連のチャンネルと連通する気体出口ポートと、 前記保持ブロックの前記開口及び前記少なくとも1つの反応容器固定インサートの前記開口と整合する複数の開口を有するインサート保持プレートであって、このインサート保持プレートの前記開口が前記少なくとも1つの反応容器固定インサートより小さい直径を有するインサート保持プレートと、 前記チャンネルが前記開口と互いに連通する点の上方で前記保持ブロックの前記頂面の開口を覆う、針が貫通可能な固体の隔膜と、 この隔膜の上方に配置される固定プレートであって前記隔膜を前記保持ブロックの前記頂面に分離可能に固定し、かつ、前記保持ブロックの前記頂面の前記開口と整合する、針を受け入れる少なくとも1つの開口を有する固定プレートと、 頂面と、底面と、前記インサート保持プレートの開口を通って垂下する反応容器を受け入れるための前記頂面と前記底面との間の複数の開口と、互いに連通された一連の流体循環管路とを有する上方の温度制御ブロックと、 この上方の温度制御ブロック内に配置された電気的加熱エレメントと、 前記流体循環管路と連通する流体入口と、 前記流体循環管路と連通する流体出口と、 前記上方の温度制御ブロック内に配置された電気的温度センサと、 前記上方の温度制御ブロックの下方に配置される下方の温度制御ブロックであって頂面と、底面と、前記上方の温度制御ブロックから垂下する反応容器を受け入れるための前記頂面の複数の円筒状のくぼみと、互いに連通された一連の流体循環管路とを有する下方の温度制御ブロックと、 この下方の温度制御ブロック内に配置された電気的加熱エレメントと、 前記流体循環管路と連通する下方の温度制御ブロックの流体入口と、 前記流体循環管路と連通する下方の温度制御ブロックの流体出口と、 前記下方の温度制御ブロック内に配置された電気的温度センサと、 前記上方の温度制御ブロックと前記下方の温度制御ブロックとの間に配置された上方の絶縁プレートであって、前記上方の温度制御ブロックの前記開口及び前記下方の温度制御ブロックの前記円筒状のくぼみと整合する複数の開口を有する上方の絶縁プレートとを備える、装置。40 前記装置はさらに、 ベースプレートと、前記反応ブロックがしっかり受け入れられ、かつ、除かれうる内部くぼみを提供するべく形成された側壁であって、前記気体入口ポート及び気体出口ポート並びに前記流体入口及び流体出口と整合する開口を有する側壁とを有する絶縁スリーブを備える、請求項39に記載の装置。41 前記側壁はローハセル及びフロウロシント500の組み合わせで作られている、請求項40に記載の装置。42 前記装置はさらに、 前記下方の温度制御ブロックの前記底面と前記ベースプレートとの間に配置された下方の絶縁プレートを備える、請求項41に記載の装置。43 前記下方の絶縁プレートはフロウロシント500で作られている、請求項42に記載の装置。44 前記装置はさらに、 前記固定プレートの少なくとも1つの開口を実質的に閉じるように前記固定プレートの上方に配置され、前記固定プレートに分離可能に固定されるシールプレートを備える、請求項39に記載の装置。45 前記装置はさらに、 前記固定プレートの少なくとも1つの開口を実質的に閉じるように、前記シールプレートと前記固定プレートとの間に配置され、かつ、前記シールプレート及び前記固定プレートに分離可能に固定されるシール隔膜を備える、請求項44に記載の装置。46 前記装置はさらに、 機体であって前記保持プレートが貫通する開口を有し、前記機体に分離可能に固定されるアッパプレートと、前記保持プレートから垂下する最長の反応容器より大きな長さを有する少なくとも1つのサポートとを有する機体を備える、請求項39に記載の装置。47 前記サポートは少なくとも1つの開口を有し、空気が垂下している反応容器の周りを循環できる、請求項46に記載の装置。
IPC (2件):
C12M 1/00 ,  C12N 15/09
FI (2件):
C12M 1/00 A ,  C12N 15/00 A
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特許第5324483号

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