特許
J-GLOBAL ID:200903066380095803
白色腐敗真菌による予備処理により化学パルプ処理工程の効率を高める方法
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
石田 敬 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-513785
公開番号(公開出願番号):特表平11-512789
出願日: 1996年09月27日
公開日(公表日): 1999年11月02日
要約:
【要約】本発明は、所定のバシジオマイセテス(担子菌類)真菌、特に白色腐敗真菌、例えばフレビア・トレメロサ、トリチャプトゥム・ビフォルメ、シゾフィルム・コンミュン及びファネロシェテ・ジガンテアの、高級製品をもたらすより均一且つより効率的な工程を生み出すように木材又はパルプ木材を事前コンディショニングするうえでの利用に関する。かかる処理は特定の非滅菌木材支持体を含む木材支持体の孔質を高めることも見い出された。孔質におけるかかる上昇にはその後の化学処理工程においてより孔質な木材又はパルプ木材の細胞の中への向上した液体浸透が伴う。選定の白色腐敗真菌が深く浸透し得、そしてピッチ及び/又は樹脂の除去された場所に空洞を残すという事実、又は細胞壁が改変されるという事実にかかわらず、かかる空洞はパルプ又はパルプ木材内のリグニン含有量に対して実質的な影響を及ぼさないことがあることが見い出された。にもかかわらず、得られる真菌処理パルプは、その後化学処理に委ねた後、白色度の上昇、収率の上昇及びカッパー値の同時低下を、粘度の顕著な低下抜きで示す。本発明は更に木材又は材木のパルプに至る機械精錬の際の電気エネルギー消費を削減するための方法であって、前記木材又は材木の少なくとも一端に前記真菌より成る群から選ばれるピッチ低下有効量の少なくとも一種の真菌を播種し、そしてこの真菌を木材又は材木の上で及び中でこの木材又は材木におけるピッチを低下するのに十分な時間増殖させ、次いでこのようにして処理した木材又は材木を機械精錬に委ねることを含んで成る方法に関する。
請求項(抜粋):
木材又はパルプ木材をパルプ処理するための方法であって、この木材又はパルプ木材にバシジオマイセテス真菌の播種物を適用する、ここでこの播種物はその真菌増殖に基づき木材又はパルプ木材を熱の存在下でその後の化学処理によって一層効率的に蒸煮されるように事前コンディショニングするのに十分な量とする、そして この播種物の適用された木材又はパルプ木材を、この播種物由来の真菌増殖によるこの木材又はパルプ木材の事前コンディショニングを及ぼすのに十分な時間この播種物から真菌増殖ができるような条件下に維持し、その後 この木材又はパルプ木材を、事前コンディショニングされていない木材又はパルプ木材よりも効率的に蒸煮された木材又はパルプ木材が出来るように化学処理剤の化学薬品がこの事前コンディショニングされた木材又はパルプ木材に浸透できるようにするのに十分な時間、熱の存在下で化学処理剤に委ねる、 ことを含んで成る方法。
IPC (2件):
FI (2件):
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