特許
J-GLOBAL ID:200903067202765869

鏡面方向性珪素鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 茶野木 立夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-287400
公開番号(公開出願番号):特開平6-136553
出願日: 1992年10月26日
公開日(公表日): 1994年05月17日
要約:
【要約】【目的】 磁束密度が高く、鉄損が極めて低い方向性珪素鋼板を提供する。この手段として、仕上げ焼鈍で、高磁束化を図ると同時に、鋼板表面を平滑(鏡面)化し、磁区の動きをスムースにして、超低鉄損を得る。【構成】 熱延珪素鋼帯を冷延し、一次再結晶焼鈍後、アルミナを主体とする焼鈍分離剤を、塩素:300ppm 以下、鉄:1000ppm 以下の水スラリーとして鋼板に塗布し、中性あるいは還元性雰囲気で50°C/Hr以上の昇温速度で、920〜1150°Cまで昇温し、この温度で、5時間以上保持する。磁束密度向上のため、一次再結晶焼鈍時鋼板表面に生ずる酸化膜を除去する、アンモニアで窒化してインヒビターを強化する、仕上げ焼鈍の雰囲気窒素分圧を操作する等がある。【効果】 通常の方向性珪素鋼板製造工程で、高磁束密度で、かつ鏡面の材料が得られ、磁区細分化処理、高張力被膜を付与し、超低鉄損材となる。
請求項(抜粋):
Si:2.0〜4.8重量%、酸可溶性Al:0.008〜0.05重量%、N≦0.010重量%、残部Fe及び不可避的不純物からなる珪素熱延鋼帯を必要に応じて焼鈍した後、1回または中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を行い、所定の板厚とし、次いで一次再結晶焼鈍を行った後焼鈍分離剤を塗布し、仕上げ焼鈍を施す方向性珪素鋼板の製造方法において、Al2 O3 (アルミナ)を主成分とする焼鈍分離剤を水に分散し、塩素:300ppm 以下、鉄:1000ppm 以下である水スラリー状態とし、該水スラリーを、一次再結晶焼鈍後の鋼板に塗布乾燥し、仕上げ焼鈍雰囲気を中性あるいは還元性雰囲気とし、昇温速度を50°C/Hr以上で920〜1150°Cまで昇温し、該温度で5時間以上保持することを特徴とする鏡面方向性珪素鋼板の製造方法。
IPC (4件):
C23C 22/00 ,  C21D 1/70 ,  C21D 8/12 ,  C21D 9/46

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