特許
J-GLOBAL ID:200903067477745930

調整自在な剛性を有する可撓性装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中村 稔 (外6名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-513180
公開番号(公開出願番号):特表平8-506029
出願日: 1993年11月12日
公開日(公表日): 1996年07月02日
要約:
【要約】近位端72及び遠位端41を備えた細長い可撓性部材を有する装置。近位端及び遠位端を有する可撓性コイルバネが設けられている。コイルバネの近位端は、細長い可撓性部材の遠位端に取付けられる。形状記憶合金要素46が、コイルバネ36内に配置され、コイルバネ36の実質的に長手方向に延びる。形状記憶合金要素は、電流が形状記憶合金要素を通され、これを加熱させたときに、真っ直ぐな形状を取らせようとする記憶を有する。形状記憶合金要素46はまた、該要素の温度と主に高まる剛性を有する。形状記憶合金の剛性を変化させ、これにより、細長い可撓性部材の遠位端を硬化させるため電流を形状記憶合金に供給するための電流供給源67が設けられる。
請求項(抜粋):
l.近位端部と遠位端部とを有する細長い可撓性部材、コイルスプリングの近位端部を細長い可撓性部材の遠位端部に固定する手段、コイルスプリングの内部に配置され、かつその実質的に長手方向に延びる形状記憶合金要素、からなる装置において、前記形状記憶合金要素が、それ自体に電流が通された時、直線状形状をとるようにするメモリを有し、前記形状記憶合金要素がさらに、それ自体の温度と共に増大する剛性を有し、かつ形状記憶合金要素の剛性を変化し、それにより可撓性コイルスプリングを剛性化するため、形状記憶合金要素に電流を供給する手段を有している装置。2.電流を供給する前記装置が、電位差計と、形状記憶合金要素の抵抗を検出する低電流高周波装置と、検出された抵抗および電位差計により決定される所望剛性にしたがって、形状記憶合金要素の剛性を制御する手段を包含する、請求の範囲第1項記載の装置。3.前記装置がカテーテルの形態を有し、かつカテーテルの遠位端部に形成されると共に内部部材を有するバルーンを備え、前記細長い可撓性部材が、障害物なしにそれ自体を通って延びるルーメンと、細長い可撓性部材を介して、前記ルーメンからバルーンの内部へ連通させて、バルーンを膨張および収縮させる手段とを有している、請求の範囲第1項記載の装置。4.コイルスプリングの遠位端部に配置されると共に負の膨張係数を有する複数の細長い可撓性要素と、負の膨張係数を有する前記要素に電気エネルギーを供給し、コイルスプリングの遠位端部を湾曲させる装置とを備える、請求の範囲第1項記載の装置。5.細長い可撓性部材の近位端部に固定される制御機構を備え、前記制御機構が、使用者の手により把持されるような寸法を有するハウジングと、前記ハウジングに設けられて、線型電位差計により供給される電流を調整する指で操作される制御部材とを備える、請求の範囲第1項記載の装置。6.ハウジング内に取付けられると共に、スライダと、前記スライダを前記制御部材に連結する手段とを備える、請求の範囲第5項記載の装置。7.細長い可撓性部材の遠位端部に取付けられたバルーンを備え、前記細長い可撓性部材が自体を通って延びるルーメンと、細長い可撓性部材に設けられて、前記ルーメンとバルーンの内部との間に連通を確立し、バルーン膨張および収縮を可能にする手段とを備える、請求の範囲第1項記載の装置。8.前記コイル内に配置され、かつ負の膨張係数を有する複数の円周方向に隔置された要素と、前記負の膨張係数を有する要素に電流を供給し、コイルの遠位端部を操縦する装置とを備える、請求の範囲第1項記載の装置。9.前記装置がガイドワイヤの形態を有し、前記細長い可撓性チューブ状部材が金属チューブから形成されている、請求の範囲第8項記載の装置。10.前記チューブが自体を通って延びる孔と、前記孔を通って延び、かつ負の摩擦係数を有する前記要素に連結され、さらに前記形状記憶合金要素にも連結される導体とを備える、請求の範囲第9項記載の装置。11.遠位端部を有し、その遠位端部に配置された形状記憶合金要素を含み、これが、電気エネルギがそれ自体に供給された時に、直線状になり、かつ剛性化するようにプログラムされている細長い可撓性部材を用いて、血管の損傷部または狭窄部を貫通させる方法であって、細長い可撓性要素を血管中に通過させ、その遠位端部を狭窄部または損傷部付近に位置させ、形状記憶合金要素に電流を供給し、前記部材の遠位端部を剛性化し、前記部材の剛性化された遠位端部を前進させて、それが狭窄部または損傷部を通過するようにした方法。12.近位端部および遠位端部を有する細長い可撓性部材、細長い可撓性部材の遠位端部に形成され、かつ内部を有する膨張可能なバルーン、障害物なく自体に延設されるルーメンを有する前記細長い可撓性部材、細長い可撓性部材を介して前記ルーメンからバルーンの内部まで連通させ、バルーンを膨張および収縮させる装置、前記バルーンの遠位端部で細長い可撓性部材の遠位端部に固定された案内手段、近位端部および遠位端部を有する可撓性コイルスプリングからなる前記案内手段、前記コイルスプリングの近位端部を細長い可撓性部材の遠位端部に固定する手段、前記コイルスプリング内に配置され、実質的にその長手方向に延設される形状記憶要素からなるバルーン膨張カテーテルであって、前記形状記憶要素が、電流がそれ自体に流された時、直線状形状をとろうとするメモリを有し、かつ要素の温度と共に増大する剛性を有し、さらに形状記憶要素の剛性を変化させるために形状記憶要素に電流を供給し、可撓性コイルスプリングを剛性化する手段を有している前記バルーン膨張カテーテル。
IPC (2件):
A61M 25/01 ,  A61M 25/00 314

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