特許
J-GLOBAL ID:200903068177781486
シルクハット型波動歯車装置
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
横沢 志郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-120958
公開番号(公開出願番号):特開平8-312731
出願日: 1995年05月19日
公開日(公表日): 1996年11月26日
要約:
【要約】【目的】 シルクハット型波動歯車装置において、その起動トルクの低減化、装置寿命の向上を図ること。【構成】 シルクハット型波動歯車装置11のシルクハット形状の可撓性外歯歯車13は、胴部22の先端側に歯部24を備えている。この歯部24の厚さは、遷移部29を経由して漸減して胴部22の薄い一定の肉厚部分に連続している。遷移部29のの外周は湾曲状の曲線26によって規定されており、この曲線の曲率半径Rは歯部24の長さの60から70パーセントの範囲内の寸法に設定されている。この結果、歯部24を楕円状に広げるために必要な力を低減でき、したがって、起動トルクを小さくでき、波動発生器のベアリングの負荷も小さくなるのでその寿命が向上する。
請求項(抜粋):
環状の剛性内歯歯車と、この内側に配置されている可撓性外歯歯車と、この内側に装着されている波動発生器とを有し、当該波動発生器によって、前記可撓性外歯歯車は半径方向に撓められてその外歯が部分的に前記剛性内歯歯車の内歯に対して噛み合わされると共に、これらの噛み合い位置が円周方向に移動されることにより、前記剛性内歯歯車と前記可撓性外歯歯車の間に歯数差に応じた相対回転を発生させ、当該相対回転運動を減速回転出力として取り出すようになっている波動歯車装置において、前記可撓性外歯歯車は、円筒状の胴部と、この一方の開口端の外周に形成された前記外歯と、前記胴部の他方の開口端から半径方向の外側に向けて連続して広がっている環状ダイヤフラムと、この環状ダイヤフラムの外周縁に連続している環状ボスとを備えたシルクハット形をしており、前記外歯における前記環状ダイヤフラムの側の歯筋方向の端部の形状は、装置軸線方向に切断して見た場合に、前記外歯の当該歯筋方向の端からこれに連続している前記胴部の外周面を規定している装置軸線に平行な直線に向けて滑らかに接続する湾曲状の曲線によって規定されており、当該曲線の曲率半径は、前記外歯の歯部の長さの60から70パーセントの間の長さとなるように設定されていることを特徴とするシルクハット型波動歯車装置。
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