特許
J-GLOBAL ID:200903068490296785

超音波タッチパネル

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-229363
公開番号(公開出願番号):特開平10-055240
出願日: 1996年08月12日
公開日(公表日): 1998年02月24日
要約:
【要約】【課題】 パネルへの軽い手つきやパネルへの少量の異物の付着などによる影響を受けずに、接触したことを感知すること。【解決手段】 電極T1と接地電極GTとの間および電極T2と接地電極GTとの間に位相差を有する電気信号ET1およびET2を移相器STを介して入力すると、一方向性を有する弾性波が2層構造部LTに励振される。その弾性波はガラス板1中を経て2層構造部LRに伝搬され、電極R1と接地電極GRとの間および電極R2と接地電極GRとの間から電気信号ER1およびER2として出力され、移相器SRを介することにより位相差が零の単一の電気信号ERとして検出される。ガラス板1上を接触すると、電気信号ERが消滅または減衰する。
請求項(抜粋):
少なくとも1組のすだれ状電極ITを備えた圧電板PTと、少なくとも1組のすだれ状電極IRを備えた圧電板PRとを非圧電板の一方の板面に設けて成る超音波タッチパネルであって、前記すだれ状電極ITは前記圧電板PTの一方の板面に設けられ、前記すだれ状電極IRは前記圧電板PRの一方の板面に設けられており、前記圧電板PTは前記圧電板PTの前記一方の板面またはもう一方の板面を介して前記非圧電板に固着され、前記圧電板PRは前記圧電板PRの前記一方の板面またはもう一方の板面を介して前記非圧電板に固着されていて、前記すだれ状電極ITは、前記すだれ状電極ITの電極周期長pにほぼ対応する周波数の電気信号を入力されることにより、前記圧電板PTと前記非圧電板とから成る2層構造部LTに前記すだれ状電極ITの前記電極周期長pとほぼ等しい波長を有する弾性波を励振し、該弾性波を前記非圧電板中に伝搬させ、前記2層構造部LTに励振される前記弾性波はS0モードおよび1次以上の高次モードの波で、前記2層構造部LTに励振される前記弾性波の位相速度は、前記弾性波の周波数fと前記圧電板の厚さdとの積fdが零の場合のS0モードの弾性波の位相速度Vfd=0とほぼ等しく、前記すだれ状電極IRは、前記非圧電板中に伝搬した前記弾性波を前記圧電板PRと前記非圧電板とから成る2層構造部LRに伝搬させ、前記2層構造部LRに伝搬された弾性波を前記すだれ状電極IRの電極周期長pにほぼ対応する周波数の電気信号に変換して出力し、前記2層構造部LRに伝搬した前記弾性波の波長は前記すだれ状電極IRの前記電極周期長pとほぼ等しく、前記2層構造部LRに伝搬した前記弾性波の位相速度は、前記弾性波の周波数fと前記圧電板の厚さdとの積fdが零の場合のS0モードの弾性波の位相速度Vfd=0とほぼ等しく、前記各圧電板の厚さdは前記各電極周期長pとほぼ等しいかまたはそれ以下であり、前記非圧電板の厚さは前記各圧電板の厚さdとほぼ等しいかまたはそれ以下であり、前記非圧電板単体に伝搬する弾性波の位相速度は、前記各圧電板単体に伝搬する弾性波の位相速度の近傍にあり、前記非圧電板の前記一方の板面またはもう一方の板面に人指または物体が所定の値を越える圧力で接触したことを、前記すだれ状電極IRで出力される前記電気信号の大きさから検出する超音波タッチパネル。

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