特許
J-GLOBAL ID:200903068663975969

固体潤滑剤と硬化可能な鋼から成る被覆系

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅村 皓 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-503883
公開番号(公開出願番号):特表平8-512343
出願日: 1994年06月24日
公開日(公表日): 1996年12月24日
要約:
【要約】内燃エンジンのシリンダボアーのような面を被覆するプラズマスプレー可能な粉末であって、この粉末は、(i)黒鉛、MoS2、BN、CaF2およびLiFからなる群から選ばれた複数の固体潤滑剤粒子、および(ii)固体潤滑剤粒子に隣接する溶融可能な成分を有してなる粒子の大きさの団塊を含んでなり、成分は摩擦を促進する使用によって空気中硬化可能であり、また潤滑剤および溶融可能成分は粒体内で低溶融点の媒体によって塊成される。高温に曝され、また湿潤潤滑される金属境界面に使用するための固体潤滑剤被覆系であって、これは(i)黒鉛、窒化ほう素、二硫化モリブデン、弗化リチウム、NaF、WS2および弗化カルシウムからなる群から選ばれた固体潤滑剤粒子、および(ii)互いに溶融され、少なくともある交点で前記固体潤滑剤粒子と結合している鋼粒子よりなる粒子の団塊を含み、前記鋼粒子のある部分は被覆を高温の境界面に露出させることで空気中硬化されてなる。滑り摩耗に曝される耐摩擦被覆面を形成する方法であって、この方法は、(a)固体潤滑剤粒子、および鋼粒子のような空気中硬化可能で溶融可能な成分が塊成された粒体を形成し、粒子はワックスのような低溶融点の媒体で団塊とされ、(b)軽金属ベースの成分よりなる表面を形成し、(c)前記表面に上記粒体を100〜250ミクロンの厚さ範囲で熱スプレーして、結合剤が実質的に存在しない被覆を形成するようになし(前記熱スプレーの温度がワックスを液化し、灰の出ない状態で燃焼させて排除する)、(d)溶融可能粒子の少なくとも一部を研磨して除去し、該粒子のエッジを露出させるようになし、および(e)露出された部分を空気中硬化させる(すなわち、利用可能な境界面の摩擦によって行う)、諸段階を含む。耐摩擦被覆の施された1つ以上のシリンダボアーを有するエンジンブロックであって、このブロックは、互いに且つまた前記ボアー壁に溶融した粒体でなるオイル吸引被覆を含んでなり、前記粒体は固体潤滑剤粒子および硬化された溶融粒子との団塊を含んでなり、固体潤滑剤粒子は黒鉛、二硫化モリブデン、窒化ほう素、弗化リチウム、および弗化カルシウムからなる群から選択され、この被覆は仕上げ研磨されて溶融粒子の或る縁部を露出させるようになされている。
請求項(抜粋):
(i)黒鉛、MoS2、BN、CaF2、NaF、WS2およびLiFからなる群から選ばれた固体潤滑剤粒子、 (ii)前記固体潤滑剤粒子全体に分散された溶融可能粒子であって、その粉末を摩擦促進する使用に供することよって少なくとも60Rcの硬度にまで空気中硬化可能な前記溶融可能粒子、および (iii)前記固体潤滑剤粒子と溶融可能粒子とを塊成された粒体内で結合する低融点媒体を含む熱スプレー可能な粉末。
IPC (13件):
C10M169/04 ,  C10M103:02 ,  C10M103:06 ,  C10M103:00 ,  C10M125:04 ,  C10N 10:02 ,  C10N 10:04 ,  C10N 10:12 ,  C10N 20:00 ,  C10N 20:06 ,  C10N 30:08 ,  C10N 40:25 ,  C10N 50:08

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