特許
J-GLOBAL ID:200903068875506705

X因子欠失突然変異体およびそのアナログ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青山 葆 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-537063
公開番号(公開出願番号):特表2001-513632
出願日: 1998年02月27日
公開日(公表日): 2001年09月04日
要約:
【要約】アミノ酸Arg180からArg234までが欠失しており、Gly173とArg179の間のアミノ酸配列の領域において修飾を有するXΔ因子アナログ、これらXΔ因子アナログを含む調製物、およびその製造方法を記載する。
請求項(抜粋):
1.XΔ因子アミノ酸配列のアミノ酸Arg180からArg234までが欠失しており、Gly173とArg179の間のアミノ酸配列の領域において修飾を有することを特徴とするXΔ因子アナログ。2.前記修飾が、X因子配列のこの位置で天然では開裂しないプロテアーゼのプロセシング部位を示すことを特徴とする、請求項1記載のXΔ因子アナログ。3.前記修飾が、少なくとも、第1図に示されたアミノ酸の番号付けに基づくGly173とArg179の間のアミノ酸配列の領域におけるアミノ酸交換であることを特徴とする、請求項1または2に記載のXΔ因子アナログ。4.Gly173-R6-R5-R4-R3-R2-Arg179/R1(235)[ここで、 a)R1は、Val、Ser、Thr、IleまたはAlaの群から選択されたアミノ酸であり、 b)R2は、Glu、Thr、Pro、Gly、LysまたはArgの群から選択されたアミノ酸であり、 c)R3は、Leu、Phe、Lys、Met、Gln、Glu、Ser、Val、ArgまたはProの群から選択されたアミノ酸であり、 d)R4は、Thr、Asp、Asn、Ile、Ser、Met、Pro、ArgまたはLysの群から選択されたアミノ酸であり、 e)R5は、Asn、Lys、Ser、Glu、Gln、Ala、HisまたはArgの群から選択されたアミノ酸であり、そして f)R6は、Asp、Phe、Thr、Arg、LeuまたはSerの群から選択されたアミノ酸である]を有するX因子配列を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。5.前記修飾が、ケキシン/Kex2、フリン/PACE、PC1/PC3、PC2、PC4、PACE4、LPC/PC7等のエンドプロテアーゼ、IIa因子、VIIa因子、IXa因子、XIIa因子、XIa因子、Xa因子またはカリクレイン等のセリンプロテアーゼ、またはこれらプロテアーゼの誘導体の群から選択されたプロテアーゼのためのプロセシング部位を示すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。6.酵素的に不活性な形態の1本鎖の分子として存在することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。7.前記修飾が、不活性な1本鎖のXΔ因子アナログポリペプチドの、2本鎖の活性なXaアナログ形態への活性化を可能にすることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。8.C末端のX因子アミノ酸配列の領域においてさらなる修飾を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。9.β-ペプチド開裂部位のC末端領域において修飾を有することを特徴とする、請求項8記載のXΔ因子アナログ。10.前記修飾が、アミノ酸Arg469とSer476の間のX因子アミノ酸配列の領域における突然変異、欠失または挿入であることを特徴とする、請求項9記載のXΔ因子アナログ。11.前記修飾がβ-ペプチドの開裂を阻止することを特徴とする、請求項8〜10のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。12.X因子β-ペプチドが欠失していることを特徴とする、請求項8記載のXΔ因子アナログ。13.X因子配列のC末端領域において翻訳終止シグナルを有することを特徴とする、請求項12記載のXΔ因子アナログ。14.X因子配列のアミノ酸Lys470の位置に翻訳終止シグナルを有することを特徴とする、請求項13記載のXΔ因子アナログ。15.Gly173とArg179の間のアミノ酸配列の領域における前記修飾が、不活性なX因子アナログの活性なXΔ因子アナログへのインビトロでの活性化を可能することを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。16.前記修飾が、ケキシン/Kex2、フリン/PACE、PC1/PC3、PC2、PC4、PACE4、LPC/PC7等のエンドプロテアーゼ、IIa因子、VIIa因子、IXa因子、XIIa因子、XIa因子、Xa因子またはカリクレイン等のセリンプロテアーゼ、またはこれらプロテアーゼの誘導体の群から選択されたプロテアーゼによる活性化を可能にすることを特徴とする、請求項15記載のXΔ因子アナログ。17.完全なβ-ペプチドを有し、XΔα因子として提供されることを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。18.β-ペプチドが欠失していることを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載のXΔ因子アナログ。19.コードされるタンパク質の組換え発現のためのベクターに含まれる、請求項1〜18のいずれかに記載のXΔ因子アナログをコードする組換えDNA。20.請求項19記載の組換えDNAを含む形質転換細胞。21.X因子アミノ酸配列のアミノ酸Arg180からArg234までが欠失しており、Gly173とArg179の間のアミノ酸配列の領域において修飾を有する精製されたXΔ因子アナログを含む調製物。22.少なくとも80%、好ましくは90%、特に好ましくは95%の純度の酵素的に不活性な1本鎖のXΔ因子アナログを含み、不活性な、X/Xa因子アナログのタンパク質分解中間体を含まないことを特徴とする、請求項21記載の調製物。23.XΔα因子としてXΔ因子を含むことを特徴とする、請求項21または22のいずれかに記載の調製物。24.FXΔβとしてXΔ因子アナログを含むことを特徴とする、請求項21または22のいずれかに記載の調製物。25.単離された形態の1本鎖の分子としてXΔ因子アナログを含むことを特徴とする、請求項21〜24のいずれかに記載の調製物。26.分子の高い安定性と構造上の統合性を有するXΔ因子アナログを含むことを特徴とする、請求項21〜25のいずれかに記載の調製物。27.XΔ因子アナログのXa因子アナログへのインビトロでの活性化を可能にする修飾を有するXΔアナログを含むことを特徴とする、請求項21〜26のいずれかに記載の調製物。28.医薬調製物として製剤化されていることを特徴とする、請求項21〜27のいずれかに記載の調製物。29.ケキシン/Kex2、フリン/PACE、PC1/PC3、PC2、PC4、PACE4、LPC/PC7等のエンドプロテアーゼ、IIa因子、VIIa因子、IXa因子、XIIa因子、XIa因子、Xa因子またはカリクレイン等のセリンプロテアーゼ、またはこれらプロテアーゼの誘導体の群から選択されたプロテアーゼと組み合わせて、適当な装置、好ましくはアプリケーションデバイスにおいて存在することを特徴とする、請求項28記載の調製物。30.成分が空間的に分離されて提供されることを特徴とする、請求項29記載の調製物。31.高い安定性と構造上の統合性を有する精製されたXa因子アナログを含む調製物であって、特に、不活性なXΔ/Xa因子アナログ中間体および自己タンパク質分解的産物を含まず、請求項1〜18のいずれかに記載のXΔ因子アナログを活性化することにより得られる調製物。32.活性なXa因子アナログを単離された形態の2本鎖の分子として含むことを特徴とする、請求項31記載の調製物。33.少なくとも80%、好ましくは90%、特に好ましくは95%の純度のXa因子アナログを含み、不活性な、X/Xa因子アナログのタンパク質分解的中間体を含まないことを特徴とする、請求項31または32のいずれかに記載の調製物。34.生理学的に許容し得る単体を含み、安定に保存可能な形態で提供されることを特徴とする、請求項31〜33のいずれかに記載の調製物。35.所望により、さらなる成分として血液因子または血液因子の活性された形態を含むことを特徴とする、請求項21〜34のいずれかに記載の調製物。36.さらなる成分としてVIII因子バイパス活性を有する少なくとも1つの成分を含むことを特徴とする、請求項35記載の調製物。37.医薬組成物として製剤化されていることを特徴とする、請求項21〜36のいずれかに記載の調製物。38.医薬品を製造するための、請求項21〜37のいずれかに記載の調製物の使用。39.血友病の患者または阻害抗体が生じた血友病患者のような血液凝固疾患の患者の処置のための医薬品を製造するための、請求項21〜37のいずれかに記載の調製物の使用。40.組換え製造によって得られるXΔ因子アナログを1本鎖の分子として単離し、クロマトグラフィー過程によって精製することを特徴とする、精製された組換えXΔ因子アナログを含む調製物の製造方法。41.以下の工程: 請求項1〜18のいずれかに記載のXΔ因子アナログをコードする核酸を用意すること、 適当な細胞のトランスフェクション、 XΔ因子アナログの発現、 1本鎖のXΔ因子アナログの単離、および ポリペプチドの精製を含むことを特徴とする、請求項40に記載の製造方法。42.請求項40また41のいずれかにしたがって製造された調製物を、活性化工程に付すことを特徴とする、活性なXa因子アナログを含む調製物の製造方法。43.1本鎖のXΔ因子アナログを含む調製物を、ケキシン/Kex2、フリン/PACE、PC1/PC3、PC2、PC4、PACE4、LPC/PC7等のエンドプロテアーゼ、IIa因子、VIIa因子、IXa因子、XIIa因子、XIa因子、Xa因子またはカリクレイン等のセリンプロテアーゼ、またはこれらプロテアーゼの誘導体の群から選択されたプロテアーゼと、2本鎖のXa因子アナログ形態への開裂を可能にする条件下で接触させることを特徴とする、請求項42に記載の製造方法。44.プロテアーゼが固定化されていることを特徴とする、請求項43記載の製造方法。45.不活性なXΔ/Xa因子アナログ中間体を特に含まない、高い安定性と構造上の統合性を有する精製されたXa因子アナログが得られることを特徴とする、請求項41〜44のいずれかに記載の製造方法。
IPC (10件):
C12N 15/09 ZNA ,  A61K 38/36 ,  A61K 38/46 ,  A61P 7/00 ,  C07K 14/475 ,  C12N 1/15 ,  C12N 1/19 ,  C12N 1/21 ,  C12N 5/10 ,  C12P 21/02
FI (10件):
A61P 7/00 ,  C07K 14/475 ,  C12N 1/15 ,  C12N 1/19 ,  C12N 1/21 ,  C12P 21/02 C ,  C12N 15/00 ZNA A ,  C12N 5/00 A ,  A61K 37/54 ,  A61K 37/46
引用文献:
出願人引用 (1件)
  • Thromb.Res.,Vol.97(2000)p.51-67
審査官引用 (1件)
  • Thromb.Res.,Vol.97(2000)p.51-67

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