特許
J-GLOBAL ID:200903069047724924

ドリル工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-158569
公開番号(公開出願番号):特開平9-019814
出願日: 1996年06月19日
公開日(公表日): 1997年01月21日
要約:
【要約】【課題】 切りくずの排出が支障なく行われるようにし,ドリル作業中に生ずる合成半径方向力による弾性曲げ変形に抵抗するドリル本体の剛性を著しく大きくする。【解決手段】 各切りくず排出スペース14は軸方向に隣接している3つの区分に分割されている。第1の区分 I においては,切りくず排出スペースはほぼ直線状の溝又は斜めの溝であり,第2の区分 II においては,切りくず排出スペースは,その全長にわたってドリル本体の縦軸線を中心として90 ゚よりも小さいねじり角度でらせん状にねじられている。第3の区分 III においては切りくず排出スペースは再びほぼ直線状の溝として形成されている。
請求項(抜粋):
特に金属材料のためのドリル工具であって,ほぼ円柱状のドリル本体(1)が,その一方の端部である固定端部に同軸的な締め込みシャンク(2)を有していて,かつその他方の端部である切刃端部(4)にチップ(7・8)を備えており,ドリル本体(1)の外周面には少なくとも1つの溝状の切りくず排出スペース(14;15)が形成されていて,この切りくず排出スペースは,ドリル本体(1)の切刃端部(4)の端面(17)に開いていて,この端面からドリル本体の全長に沿って固定端部の領域にまで延びており,ドリル本体(1)の切刃端部(4)において切りくず排出スペース(14;15)の領域内に,チップ(7;8)を取り付けるためのチップ座(10;11)が形成されており,チップ座(10;11)に固定されるチップ(7)は,ドリル本体の端面のところで作用する少なくとも1つの切刃(7a)を有していて,切刃(7a)の外側コーナ(7b)がドリル本体(1)の外周面を越えて半径方向に突出しており,ドリル作業の際にドリル本体(1)の端面において少なくとも切刃(7a)に作用する切削力が合成半径方向力(F)を生ぜしめ,この合成半径方向力はチップに対して特定の角度位置で半径方向に向いており,更に,合成半径方向力(F)による弾性的な曲げに抗するドリル本体(1)の剛性を増大させる手段が設けられており,この手段においては,ドリル本体(1)の切りくず排出スペース(14;15)が軸方向に隣接している3つの区分(I・II・III)に分割されており,ドリル本体(1)の切刃端部(4)の端面(17)に隣接してチップ座(10;11)を有している第1の区分(I)においては,切りくず排出スペース(14;15)はほぼ直線状の溝又は斜めの溝であり,第1の区分(I)に隣接する第2の区分(II)においては,切りくず排出スペース(14;15)は,その全長にわたってドリル本体の縦軸線(16)を中心として90 ゚よりも小さいねじり角度(21)で部分的にらせん状にねじられていて,この部分的にらせん状である第2の区分(II)におけるねじり角度は,隣接の第3の区分(III)に接続する終端部における面積慣性モーメントの主軸線(0-0)が少なくともほぼ合成半径方向力(F)の方向に向くように,定められており,隣接の第3の区分(III)においては切りくず排出スペース(14;15)は再びほぼ直線状の溝として形成されているドリル工具。
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特公平6-088168

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