特許
J-GLOBAL ID:200903069278466510

高靱性析出硬化型サーメット

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大川 宏
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-011288
公開番号(公開出願番号):特開平5-195136
出願日: 1992年01月24日
公開日(公表日): 1993年08月03日
要約:
【要約】【目的】 耐熱衝撃性および動的負荷に対する破壊強度を向上すると共に、靱性を維持しつつさらに高温強度および耐摩耗性を向上させた高靱性析出硬化型サーメット。【構成】 炭窒化物(4ax,5aY,6aZ)a(Cv,Nw)bからなる硬質分散相と、少なくともNiを含む鉄族金属からなる結合相とからなり、炭窒化物中の構成元素のモル数比を規制することにより、硬質分散相中にTi3AlおよびそのTiの一部がTi以外の4a、5a、6a族遷移元素に置換された金属間化合物を分散析出した組織とし、結合相中のNiおよびAlのモル数比を規制することにより、結合相中にNi(Co)3Al(Ti)および/またはTiの一部がTi以外の4a、5a、6a族遷移元素に置換された金属間化合物が析出した組織としたので、脆化相であるβ’相(NiAl)やNi2Al3等の析出を規制し、焼結体の靱性を損なうことなく、耐摩耗性を向上することができる。
請求項(抜粋):
体積比で70〜95%の硬質分散相と、5〜30%の結合相とからなり、前記硬質分散相は、炭窒化物(4ax,5aY,6aZ)a(Cv,Nw)b中にTi3AlおよびそのTiの一部がTi以外の4a、5a、6a族遷移元素に置換された金属間化合物が分散析出した組織を有し、以下の?@〜?Fの組成を有し、?@ a:b=1:0.85〜1.02(モル比)?A x+y+z=1、x=0.5〜0.85、y=0.05〜0.3、z=0.05〜0.3(モル比)?B 4a族遷移金属中に占めるモル数比率でTiは0.8以上?C 5a族遷移金属中に占めるモル数比率でTaは0.3以上、Vは0.1以下?D 6a族遷移金属中に占めるモル数比率でWは0.3以上、Crは0.2以下?E Tiと前記金属間化合物中Tiに置換されたTi以外の4a、5a、6a族遷移元素の合計量で定義されるTi相当量に対する硬質分散相のAlモル比がTi相当量:Al=1:0.005〜0.15 ?F v:w=0.4〜0.95:0.05〜0.6(モル比)前記結合相は、少なくともNiを含む鉄族金属の1種または2種以上と不可避不純物からなり、以下の?G〜?Hの組成を有し、?G Niのモル数比率が0.2以上?H Niと結合相中のAlのモル比が、Ni:Al=1:0.02〜0.35さらに、結合相中にNi(Co)3Al(Ti)および/またはTiの一部がTi以外の4a、5a、6a族遷移元素に置換された金属間化合物が析出した組織を有することを特徴とする高靱性析出硬化型サーメット。

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