特許
J-GLOBAL ID:200903069521297145

プロピレン-エチレンブロック共重合体

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松井 光夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-074661
公開番号(公開出願番号):特開平10-251359
出願日: 1997年03月12日
公開日(公表日): 1998年09月22日
要約:
【要約】【課題】 剛性と耐衝撃性の物性バランスに優れ、しかも表面硬度が大きいプロピレン-エチレンブロック共重合体を提供する。【解決手段】 プロピレン重合体部分およびエチレン-プロピレン共重合体部分を有するプロピレン-エチレンブロック共重合体。冷キシレン不溶部のアイソタクティック ペンタッド分率(IPF) が下記式(1) を満たし、かつ固体粘弾性(δ)が下記式(2) を満たす。【数1】 100 ≧IPF ≧1.65× logω0 -1.15× logG0 +97.8 (1) [ブロック共重合体の動的溶融粘弾性測定において、lnG′-lnω曲線とlnG′′-lnω曲線との交点の座標を(ω0 ,G0 )とした。ωは周波数、G′は貯蔵弾性率、G′′は損失弾性率]【数2】 (tan δ面積/冷キシレン可溶部重量分率)≧0.6 (2) [-100〜100 °Cでの固体粘弾性測定において、温度増加に対するtan δ曲線を求め、(温度1°C)×( tanδ=1)を面積1と決めて、-30 〜-100°Cで、 tanδ曲線と、該曲線上の-30 °Cおよび-100°Cの点を結んだ直線とで囲まれた面積をtan δ面積とした。]
請求項(抜粋):
プロピレン重合体部分およびエチレン-プロピレン共重合体部分を有するプロピレン-エチレンブロック共重合体において、(i) 該プロピレン-エチレンブロック共重合体の冷キシレン不溶部のアイソタクティック ペンタッド分率(IPF) が、次式(1):【数1】 100 ≧IPF ≧1.65× logω0 -1.15× logG0 +97.8 (1){上記式中、IPF は、プロピレン重合体部分におけるプロピレン重合体主鎖中のメチル側鎖について、プロピレンモノマー5個単位でのアイソタクティック分率(%)を表し;ω0 およびG0 は、該プロピレン-エチレンブロック共重合体の動的溶融粘弾性測定を行い、周波数(ω)(単位:ラジアン/秒)に対する貯蔵弾性率(G′)および損失弾性率(G′′)の応答を求め、lnG′-lnω曲線とlnG′′-lnω曲線との交点の座標を(ω0 ,G0 )と定義したものである}を満たし、かつ(ii)該プロピレン-エチレンブロック共重合体の固体粘弾性(δ)が、次式(2):【数2】 (tan δ面積/冷キシレン可溶部重量分率)≧0.6 (2){上記式中、tan δ面積とは、固体粘弾性測定において、温度増加に対するtanδを、温度範囲-100〜100°C、tan δ範囲0〜1の条件において求め、次式(3):【数3】(温度1°C)×( tanδ=1) (3)により計算される面積を1と決めて、-30°C〜-100°Cの領域で、 tanδ曲線と、該曲線上の-30°Cおよび-100°Cの点を結んだ直線とで囲まれた面積を計算した値であり、冷キシレン可溶部重量分率は、プロピレン-エチレンブロック共重合体の冷キシレン可溶部の、該プロピレン-エチレンブロック共重合体全体に対する重量分率である}を満たすことを特徴とするプロピレン-エチレンブロック共重合体。

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