特許
J-GLOBAL ID:200903069661706266

酢酸の製造用イリジウム触媒カルボニル化方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浜田 治雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-350987
公開番号(公開出願番号):特開平10-273470
出願日: 1997年12月19日
公開日(公表日): 1998年10月13日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 イリジウム触媒存在下におけるメタノール及び/又はその反応性誘導体のカルボニル化により酢酸を安価に製造する方法の提供。【解決手段】メタノールおよび/またはその反応性誘導体を、金属促進剤および/またはイオン性沃化物補助促進剤の実質的不存在下にイリジウムカルボニル化触媒と沃化メチル助触媒と水と酢酸と酢酸メチルとからなる液体反応組成物を含有するカルボニル化反応器内にて一酸化炭素によりカルボニル化することからなる酢酸の製造方法において、約8重量%未満の濃度の規定量の水;酢酸メチル;酢酸;及びプロピオン酸副産物並びにその前駆体からなる液体反応組成物を方法の過程中維持する。
請求項(抜粋):
酢酸の製造方法であって、酢酸プロセス流れが400ppm未満のプロピオン酸並びに1500ppm未満の水を含み、前記方法が;(a)メタノール及び/又はその反応性誘導体と一酸化炭素をカルボニル化反応器に供給し、反応器中において、(i) イリジウムカルボニル化触媒;(ii) ヨウ化メチル助触媒;(iii) ルテニウム、オスミニウム、レニウム、カドミウム、水銀、亜鉛、ガリウム、インジウム及びタングステンよりなる群から選択される随意の1種類以上の促進剤;(iv) 約8重量%未満の濃度の規定量の水;(v) 酢酸メチル;(vi) 酢酸;及び(vii) プロピオン酸副産物並びにその前駆体からなる液体反応組成物を方法の過程中維持し、(b)カルボニル化反応器から液体反応組成物を回収し、回収した液体反応組成物の少なくとも一部を加熱もしくは加熱せずにフラッシュ領域に導入し、水、酢酸生成物、プロピオン酸副産物、酢酸メチル、ヨウ化メチル及びプロピオン酸前駆体からなる蒸気画分、並びに不揮発性イリジウム触媒、不揮発性の任意の促進剤、酢酸及び水からなる液体画分を形成し、(c)フラッシュ領域からの液体画分をカルボニル化反応器に再循環させ、(d)フラッシュ領域からの蒸気画分を第1蒸留領域に導入し、(e)第1蒸留領域から、水、酢酸メチル、ヨウ化メチル、酢酸及びプロピオン酸前駆体からなる軽最終再循環流をフラッシュ領域蒸気画分の導入位置より上方の位置において取り出し、その全てもしくは一部をカルボニル化反応器に再循環させ、(f)第1蒸留領域から、酢酸生成物、プロピオン酸副産物及び1500ppm未満の水からなるプロセス流れをフラッシュ領域蒸気画分の導入位置より下方の位置において取り出し、次いで(g)工程(f)にて取り出したプロセス流れが400ppm以上のプロピオン酸を含有する場合には、前記流れを第2蒸留カラムに導入し、プロピオン酸副産物を(f)からの流れの導入位置よりも下方の位置にて取り出し、かつ400ppm未満のプロピオン酸並びに1500ppm未満の水を含む酢酸プロセス流れを(f)からの流れの導入位置よりも上方の位置にて取り出すことからなる酢酸の製造方法。
IPC (4件):
C07C 53/08 ,  B01J 31/28 ,  C07C 51/12 ,  C07B 61/00 300
FI (4件):
C07C 53/08 ,  B01J 31/28 Z ,  C07C 51/12 ,  C07B 61/00 300

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