特許
J-GLOBAL ID:200903069743386880

汚染土壌の処理方法とその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 後田 春紀
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-244356
公開番号(公開出願番号):特開平5-059716
出願日: 1991年08月31日
公開日(公表日): 1993年03月09日
要約:
【要約】【目的】 汚染土壌を、そのままの原位置の状態で、浄化、洗浄処理する。【構成】 汚染土壌Gの周囲を遮水壁1を構築して囲繞し、且つ汚染土壌G中に多数の通水孔3を穿設した陽極と陰極の電極を兼ねる金属製の複数本の中空管2を対向して陽極側の管列Aと陰極側の管列Bとして配設する。そして、汚染土壌G中に適宜散水して土壌中に浸透させて、前記管列A,Bに直流電圧を負荷し、該管列A,B間の汚染土壌G中に界面働電現象中の電気浸透現象を生ぜしめ、汚染土壌G中の汚染物質を液相の状態で陽極側から陰極側方向に浸透流通させて、陰極側管列B中に集水させて浄化し、然る後洗浄用水を水槽5から導水管6を経て陽極側管列Aに注入し、前記管列A,Bに直流電圧を負荷し、汚染土壌G中に電気浸透現象を生ぜしめ、前記洗浄用水を陽極側管列Aから汚染土壌中に流出浸透させて、陰極側管列B中に集水させて洗浄する。
請求項(抜粋):
汚染土壌区域の周囲に、汚染された土壌の深度から浸透流が回り込まない深さまで遮水壁を構築する第1工程と、陽極と陰極の電極を兼ねた多数の通水孔を穿設した金属製の複数本の中空管を、汚染土壌の深さより深く、且つ陽極用と陰極用に対向して管列を形成すると共に、前記陽極と陰極との極性の転換ができるように設置して、前記汚染土壌区域内に適宜散水して土壌中に浸透させ、然る後前記各電極に直流電流を通電して、各電極の夫々に対向した管列に直流電圧を負荷し、両極間の汚染土壌中に電気浸透現象を生ぜしめることにより、土壌中の汚染物質を液相の状態で陽極方向から陰極方向へ流して、前記通水孔を介して陰極管中に集水し、これを汲み上げて浄化処理する第2工程と、前記第2工程で汚染物質を汲み上げた後の陽極側管中に洗浄用水を注入し、各電極に直流電流を通電して、各電極の夫々に対向した管列に直流電圧を負荷し、両極間の汚染土壌中に電気浸透現象を生ぜしめることにより、陽極管中の洗浄用水は、該管の通水孔から土壌中に浸透流通して、土粒子間の汚染された間隙水、あるいは汚染物質を溶解または連行して汚染土壌を洗浄して、陰極側管中に前記通水孔を介して流入せしめ、これを汲み上げて水質検査を行い、規定の水質基準に達するまで洗浄を行って洗浄する第3工程とより成ることを特徴とする汚染土壌の処理方法。

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