特許
J-GLOBAL ID:200903070180278870

乳化燃料及びその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 倉内 基弘 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-533202
公開番号(公開出願番号):特表2000-502743
出願日: 1997年03月17日
公開日(公表日): 2000年03月07日
要約:
【要約】本発明は、炭化水素(例えばジーゼル燃料)中の水のエマルジョンからなる新規な燃料に関する。本発明の基礎となる問題は、安定で汚染のない環境化学的な水/炭化水素エマルジョンからなる燃料(例えばエンジン燃料)を提供することである。提案する解決策は、少なくとも1種の炭化水素中の水のエマルジョンからなり、このエマルジョンは実質的にソルビタンセスキオレエート(I)、ポリエチレングリコールモノオレエート(II)及びノニルフェノールエトキシレート式(III) を含有する界面活性剤系を含み、水性分散相の液滴の平均寸法が1μm以下であり、標準偏差が1μmであること及び乳化系の組成がI:II:III→3:2:1重量部であることを特徴とするエマルジョンである。界面活性剤系は6〜8のHLBを有する。さらに、本発明はこれらのエマルジョンの製造法に関する。用途:水により乳化されるジーゼル燃料、ガソリン、ケロシン、加熱油及び燃料油。
請求項(抜粋):
少なくとも1種の炭化水素中の水のエマルジョンからなる改善された乳化燃料であって、 →このエマルジョンは下記の物質:[ここで、・基Xは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれOH又はR1COO-(ここで、R1は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR1は末端カルボキシルのない脂肪酸残基である)である]の少なくとも1種のソルビットエステル(このエステル(I)は1〜9のHLBを有する)、[ここで、・R2は7〜22個の炭素原子を有する、ヒドロキシルにより置換されていてよい線状又は分岐状の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくはR2は末端カルボキシルのない脂肪酸残基であり、・R3は線状又は分岐状のC1〜C10アルキレン、好ましくはC2〜C3アルキレンであり、・nは6以上,好ましくは6〜30の整数であり、・R4はH、線状もしくは分岐状のC1〜C10アルキル又は次式(ここで、R5はR2について上で定義した通りである)]の少なくとも1種の脂肪酸エステル(このエステル(II)は好ましくは9以上のHLBを有する)、[ここで、・R6は線状又は分岐状のC1〜C20アルキル、好ましくはC5〜C20アルキルであり、・mは8以上、好ましくは8〜15の整数であり、・R7及びR8はそれぞれ式(II)のR3及びR4について上で定義した通りである]の少なくとも1種のポリアルコキシル化されたアルキルフェノール(このエステル(III )は好ましくは10〜15のHLBを有する)を含む乳化系を含有すること、 →この乳化系は6〜8、好ましくは6.5〜7.5の総HLBを有すること、並びに →このエマルジョンは、水性分散相の液滴の平均寸法が3μm以下、好ましくは2μm以下、特に1μm以下で、1μm未満の標準偏差であるような方法で製造されることを特徴とする改善された乳化燃料。

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