特許
J-GLOBAL ID:200903070499688206

車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの浮き上がり防止構造

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 木戸 一彦 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-304275
公開番号(公開出願番号):特開平7-158668
出願日: 1993年12月03日
公開日(公表日): 1995年06月20日
要約:
【要約】【目的】制動時の摩擦パッドがディスク外側へ浮き上がるのを抑制して、初期制動の立ち遅れと制動力の損失を防止する。【構成】アジャストナットのめねじ孔に螺合するアジャストボルトのおねじの巻き方向を、矢印A方向へ回転するディスクロータ4に向けて、これと反対の矢印B方向へ回転しながら繰り出すように右ねじで形成し、液圧制動時にディスクロータ方向へ進出するアジャストナットとこれと一体のピストン9とに、ディスクロータ4の回転と反対方向Bの回転力を付与する。ピストン9の底壁9aの前面に、係合凹部9dを形成する。摩擦パッド10の裏板10bの背面に、係合突部10dを設ける。係合凹部9dと係合突部10dとを、ディスク半径方向線Rよりもディスク回入側で凹凸係合し、ピストン9に付与された回転力が、係合凹部9dと係合突部10dを通して摩擦パッド10へ伝わるようにする。
請求項(抜粋):
ディスクロータの側部に配設されるキャリパボディの作用部に、シリンダ孔をディスクロータの側面へ開口して設け、該シリンダ孔の開口部側に、有底筒状のピストンを開口面から底壁を突出させて内挿すると共に、シリンダ孔の底部側に液圧室を画成し、前記ピストンの底壁と前記ディスクロータの側面との間に配設される摩擦パッドの裏板両側部に耳片を突設し、該耳片をキャリパボディやキャリパブラケットのパッド係止段部に係止して、摩擦パッドをディスク軸方向へ移動可能に吊持し、前記ピストンの内部ディスク軸方向にアジャストナットを係着し、該アジャストナットにアジャストボルトを螺合して、前記摩擦パッドのライニングとディスクロータの側面との制動間隙が所定量以上に拡がった際に、ディスクロータ方向へ繰り出したピストンとアジャストナットの後退限を規制して、前記制動間隙を一定に保持するようにした車両用ディスクブレーキにおいて、前記アジャストナットと螺合するアジャストボルトのおねじの巻き方向を、前記ディスクロータに向けてディスクロータの回転と反対方向へ回転するように設定して、液圧制動時にディスクロータへ向けて進出する前記ピストンに、ディスクロータの回転と反対方向の回転力を付与し、前記ディスクロータの回転中心と前記ピストンの中心とを結ぶディスク半径方向線で分割される前記ピストンの底壁のディスク回入側と、同じくこのディスク半径方向線で分割される前記摩擦パッドの裏板のディスク回入側とのいずれか一方に係合突部を設け、他方にこの係合突部と係合して、前記ピストンの回転力を摩擦パッドへ伝達する係合凹部を設けたことを特徴とする車両用ディスクブレーキにおける摩擦パッドの浮き上がり防止構造。
IPC (2件):
F16D 55/22 ,  F16D 65/20

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