特許
J-GLOBAL ID:200903070717543509

抄紙機用電動機の制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴江 武彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-247231
公開番号(公開出願番号):特開平5-093389
出願日: 1991年09月26日
公開日(公表日): 1993年04月16日
要約:
【要約】【目的】本発明は、紙の巻付けからトルク制御を行うまでの細幅から全幅に至る過程での張力変化によるトルク制御を安定に行うことにある。【構成】カレンダ2とリール巻取部1間に紙3が溜まっている状態からリール巻取部1に紙を巻き付けるときはリール速度をカレンダ速度よりもドロー速度Vα分だけ速度を増して速度制御する。紙のたるみがなくなり紙が張った状態になったことが電流検出演算器11により検出されるとトルク制御に切換られ、トルク演算器12によりトルクをランプ関数状に細幅張力値まで変化させる。また、カレンダ2の速度とリール巻取部1の速度の一致が速度差検出演算器7により検出されると、速度をドロー速度Vα上げてトルク制御範囲を拡げる。次に紙幅が細幅から全幅になったことが検出されると、トルク演算器12によりトルクを張力設定器TRH に設定されている全幅張力値にランプ関数状に自動的に変化させる。
請求項(抜粋):
カレンダを通して送出される紙をリール巻取部を駆動して巻取る電動機を速度基準と前記リール巻取部のリール回転速度との偏差に応じて速度制御する速度制御系と、張力設定値と前記リール巻取部に巻き取られる紙の張力検出信号との偏差に応じて前記電動機を張力制御する張力制御系とを備えた抄紙機用電動機の制御装置において、前記速度制御系により前記リール巻取部が速度制御されているときのみリール実速度と前記カレンダの実速度との差を演算して両実速度が一致しているか否かを検出する速度差検出演算手段と、この速度差検出演算手段により、リール実速度とカレンダ実速度とが不一致であることが検出されると前記速度基準を一定の速度基準として出力させ、リール実速度とカレンダ実速度との一致が検出されると前記速度基準に対して一定のレートでかさ上げ分の基準まで上げて出力させるリールかさ上げ速度基準演算手段と、前記リール巻取部の無負荷運転時のメカニカルロス電流と前記電動機に流れる負荷電流との差を常時演算し、負荷電流がメカニカルロス電流以上になったことを検出する電流検出演算手段と、紙が全幅のときの張力設定値および紙の全幅値と細幅値を入力し、全幅時の張力値と細幅値の張力値を演算する張力演算手段と、前記電流検出演算手段で負荷電流がメカニカルロス電流になったことの一致タイミング信号および前記紙が細幅から全幅に移行するタイミング信号が入力される毎に前記張力演算手段より出力される張力値と前記メカニカルロス電流とをそのときの適性トルク値として加算するトルク演算手段と、前記電流検出演算手段により負荷電流がメカニカルロス電流以上になったことが検出されると前記速度制御系から前記トルク演算手段の出力によるトルク制御に切換える切換手段とを設けたことを特徴とする抄紙機用電動機の制御装置。
IPC (3件):
D21F 7/02 ,  G05D 13/62 ,  G05D 15/01

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