特許
J-GLOBAL ID:200903071216527275

塩化ビニル系重合体の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 岩見谷 周志
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-262252
公開番号(公開出願番号):特開平8-134107
出願日: 1995年09月14日
公開日(公表日): 1996年05月28日
要約:
【要約】【課題】 たとえ大型の重合容器で長期操業を行った場合でも、還流コンデンサーの除熱量を安定して保持することができるためバッチ毎の重合体の品質が安定し、かつスケールの付着が起こりにくい塩化ビニル系重合体の製造方法を提供する。【解決手段】 重合容器が内容積100m3 以上で、かつ内径(D)に対する直胴部の長さ(L)の比(L/D)が、1.5以上であり、最上段の攪拌翼が、ブレードの縦幅の中心線の高さで重合容器の直胴部の上端位置から下方へ150〜300cmの範囲内にくるように配置した重合装置を用い、重合容器内の反応混合物を重合温度近傍まで昇温した後に還流コンデンサー内の非凝縮性ガスを排気流量が10〜100Nm3 /時間、排気時間が全重合時間の20%以上となるような条件で排気し、該非凝縮性ガスの排気の開始と同時又はその後に還流コンデンサーによる冷却を開始することを特徴とする塩化ビニル系重合体の製造方法。
請求項(抜粋):
円筒状の直胴部とその上下を封じる略半球状の頂部と底部とからなる略円筒形の重合容器と、該重合容器の中心線上に配置された回転シャフトに沿って複数段設置された、各々ブレードを有する攪拌翼と、該重合容器の上部に配置され、重合容器内で発生した単量体蒸気を凝縮し、かつ凝縮した液を重合容器内に還流する還流コンデンサーと、該重合容器の周囲に配置され、重合容器内の液体内容物を加熱冷却する加熱冷却用ジャケットとを備えた重合装置中で塩化ビニル単量体又はこれを主体とするビニル系単量体混合物を、水性媒体中、油溶性重合開始剤の存在下に該攪拌翼で攪拌しながら、かつ前記内容物から蒸発する非凝縮性ガスを排気しながら、懸濁重合することからなる塩化ビニル系重合体の製造方法において、重合容器として、内容積100m3 以上で、かつ内径(D)に対する直胴部の長さ(L)の比(L/D)が1.5以上であり、最上段の攪拌翼が、ブレードの縦幅の中心線の高さで、重合容器の直胴部の上端位置から下方へ150〜300cmの範囲内にくるように配置した重合装置を用い、重合容器内の内容物を重合温度近傍まで昇温した後に還流コンデンサー内に入る非凝縮性ガスを排気流量が10〜100Nm3 /時間、排気時間が全重合時間の20%以上となるような条件で排気し、かつ該非凝縮性ガスの排気の開始と同時又はその後に還流コンデンサーによる冷却を開始することを特徴とする塩化ビニル系重合体の製造方法。
IPC (5件):
C08F 2/00 MDD ,  C08F 2/00 MAH ,  B01J 19/18 ,  C08F 2/18 MBF ,  C08F 14/06 MKB

前のページに戻る