特許
J-GLOBAL ID:200903071227419881

2ベッセル液相気相連続蒸解釜によるパルプ連続製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大浜 博
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2003-367106
公開番号(公開出願番号):特開2005-133219
出願日: 2003年10月28日
公開日(公表日): 2005年05月26日
要約:
【課題】クラフトパルプ製造用の2ベッセル液相気相連続蒸解釜において、チップハンギングの発生を防止すること。【解決手段】加圧液相の浸透ベッセルV1と、浸透ベッセル底部から循環ラインL5を介して供給されるパルプ原料を蒸解する加圧気相の蒸解ベッセルV2とをそなえ、蒸解ベッセル内において、上方位からパルプ原料中のリグニンを溶解分離させる蒸解ゾーンBと、パルプ原料中のセルロースを洗浄する洗浄ゾーンCとが形成された2ベッセル液相気相連続蒸解釜において、蒸解ゾーンBに設けた蒸解循環ストレーナー1から蒸解ベッセルの頂部へ蒸解薬液の一部を還流させる蒸解循環ラインL6を設けるとともに、蒸解循環ラインから抜き取り薬液ラインLZ6を分岐させて該抜き取り薬液ラインにより蒸解循環ラインの循環液から一部の薬液Z6を抜き取り、蒸解薬品回収工程ラインへ送ることにより、前記蒸解ゾーンBと洗浄ゾーンC内の液比を調節する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
細砕リグノセルロース物質からなるパルプ原料に蒸解薬液を浸透させる加圧液相の浸透ベッセルV1と、該浸透ベッセルV1の底部からトランスファー循環ラインL5を介して蒸解薬液とともに供給されるパルプ原料を蒸解する加圧気相の蒸解ベッセルV2とをそなえるとともに、前記浸透ベッセルV1内においては、パルプ原料中に蒸解薬液を浸透させる浸透ゾーンAが形成される一方、前記蒸解ベッセルV2内においては、上方位からパルプ原料中のリグニン成分を蒸解薬液中に溶解分離させる蒸解ゾーンBと、パルプ原料中のセルロース成分を洗浄する洗浄ゾーンCとが形成されて、前記蒸解薬液中にパルプ原料から分離したリグニン成分を含んで生成される黒液が前記蒸解ベッセルV2の中段部に設けた抽出ストレーナー2から抽出され、セルロース成分がベッセルV2の底部に設けたアウトレットデバイスD2から取り出されるようにされた2ベッセル液相気相連続蒸解釜において、前記蒸解ゾーンBに設けた蒸解循環ストレーナー1から蒸解ベッセルV2の頂部へ蒸解薬液の一部を還流させる蒸解循環ラインL6を設けるとともに、該蒸解循環ラインL6から抜き取り薬液ラインLZ6を分岐させて該抜き取り薬液ラインLZ6により蒸解循環ラインL6の循環液から一部の薬液Z6を抜き取り、蒸解薬品回収工程ラインへ送ることにより、前記蒸解ゾーンBと洗浄ゾーンC内の液比を調節し、連続蒸解釜内でのチップハンギングの発生を防止することを特徴とする2ベッセル液相気相連続蒸解釜によるパルプ連続製造方法。
IPC (1件):
D21C3/00
FI (1件):
D21C3/00 Z
Fターム (6件):
4L055BA25 ,  4L055BA27 ,  4L055CA29 ,  4L055CA30 ,  4L055EA19 ,  4L055FA01
引用特許:
出願人引用 (1件)

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