特許
J-GLOBAL ID:200903071267809534

高強度高靱性熱間加工非調質鋼の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 秋沢 政光 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-119595
公開番号(公開出願番号):特開平5-287373
出願日: 1992年04月14日
公開日(公表日): 1993年11月02日
要約:
【要約】【目的】 優れた降伏強度・引張強度・靱性と、さらに被削性を有する機械構造用熱間鍛造非調質鋼の製造方法を提供する。【構成】 C,Si,Mn,S,V, N,Cr,Ni,Mo,Cu,Al,Ti,Nbを特定した鋼において、熱間鍛造後の500〜800°Cから所定の条件を満足する温度幅の冷却速度で室温まで冷却することにより引張強度,靱性,被削性を付与し、さらに200〜600°Cの温度域で5〜300分間焼戻すことにより、靱性,被削性を損なうことなく引張強度85kgf/mm2 ,降伏強度70kgf/mm2 以上を有する非調質鋼を製造する。【効果】 鋼の製造工程の調質および調質後の矯正が省略でき、コストの低減と自動車等の軽量化,部品生産性の向上を図ることができる。
請求項(抜粋):
重量%で、C:0.10%〜0.60%, Si:0.05%以上0.8%未満,Mn:≦3.0%, S:0.001%〜0.30%,V:0.030%〜2.00%, N:0.005%〜0.060%,を含有し、さらにCr:≦3.0%, Ni:≦3.0%, Mo:≦1.0%,Cu:≦2.0%の1種または2種以上を含み、さらにAl:0.005%〜0.10%, Ti:0.001%〜0.050%,Nb:0.005%〜0.10%の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を熱間加工して所定の形状に成形した後、500〜800°Cの間を下記数1で示すC2が4.0≦C2≦6.0を満足する冷却速度で室温まで冷却し、さらに200〜600°Cの温度域で5〜300分間焼戻し、しかる後再度室温まで冷却し、引張強度85kgf/mm2 ,降伏強度70kgf/mm2 以上を有することを特徴とする高強度高靱性熱間加工非調質鋼の製造方法。【数1】C2=3×C1+log10(CR)但しC1=〔%C〕+0.6×〔%Mn〕-0.1×〔%S〕+0.45×(〔%Cr〕+〔%Ni〕+〔%Mo〕+〔%Cu〕)+0.85×〔%V〕CR:500〜800°Cの間における鋼の冷却速度(°C/sec)〔%X〕:元素Xの重量%
IPC (5件):
C21D 8/00 ,  C22C 38/00 301 ,  C22C 38/12 ,  C22C 38/50 ,  C22C 38/60

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