特許
J-GLOBAL ID:200903071540428042

ノイズ除去回路

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 柿本 恭成
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-336707
公開番号(公開出願番号):特開平10-178560
出願日: 1996年12月17日
公開日(公表日): 1998年06月30日
要約:
【要約】【課題】 画像の劣化を抑えつつ、ノイズのみを効率的に除去する。【解決手段】 2つのフィールドメモリ41,42により、フィルタ対象の現信号S41と後フィールド信号に相当する信号Siと前フィールド信号S42が分離される。信号S41,S42から、静止画が検出される。フィールドメモリ43は、信号S41よりも1フレーム前の信号S43を出力する。信号S43は、動き補正回路45により、動きベクトルMVで補正される。動き補正された信号S48に基づき、画像のエッヂが垂直及び水平エッヂ検出回路50,51で検出され、判定回路52は画像に応じた選択信号S52を出力する。選択信号S52に基づき、選択回路59はノイズ除去フィルタの垂直メディアンフィルタ54、水平メディアンフィルタ55、空間メディアンフィルタ56、或いはフィルタ処理をしない遅延回路57の出力信号を選択出力する。
請求項(抜粋):
複数のフィールドで構成されて順次入力される画像信号に対して遅延処理を行ない、フィルタ処理対象の現信号と該現信号を含まない前のフィールドの前フィールド信号と該現信号を含まない後のフィールドの後フィールド信号とを別けてパラレルに出力する信号分離手段と、前記前フィールド信号と後フィールド信号とを用いて画像が静止画か動画かを検出する静止画検出手段と、前記現信号よりも前のフレームの前信号を求める前信号生成手段と、前記現信号と前記前信号との間の動き量を表す動きベクトルと0ベクトルとを入力し、前記静止画検出手段による検出結果が静止画の場合にその0ベクトルを選択し、該検出結果が動画の場合にその動きベクトルを選択する選択手段と、前記前信号を前記選択手段の選択したベクトルで補正する動き補正手段と、前記動きベクトルが正確かどうかを判定するための、前記補正された前信号と前記現信号の差分を抽出する動き補正フレーム間演算手段と、前記動き補正された前信号を用いて画像における垂直エッヂの有無を検出する垂直エッヂ検出手段と、前記動き補正された前信号を用いて画像における水平エッヂの有無を検出する水平エッヂ検出手段と、前記画像信号を入力し、注目画素に対して垂直方向に隣接するxライン(但し、xは自然数)の画素の画素信号から、該注目画素の近傍の所定の画素信号を選択して出力する垂直メディアンフィルタと、前記画像信号を入力し、前記注目画素に対して水平方向に隣接するy画素(但し、yは自然数)の画素の画素信号から、該注目画素の近傍の所定の画素信号を選択して出力する水平メディアンフィルタと、前記画像信号を入力し、前記注目画素に隣接する前記前後のフィールドの複数画素の画素信号を用い、注目画素の近傍の所定の画素信号を選択して出力する空間メディアンフィルタと、前記垂直メディアンフィルタ、前記水平メディアンフィルタ及び前記空間メディアンフィルタにおけるフィルタ処理時間だけ前記画像信号を遅らせる遅延手段と、前記静止画検出手段の検出結果と前記動き補正フレーム間演算手段で求めた差分と前記垂直エッヂ検出手段の検出結果と前記水平エッヂ検出手段の検出結果とを判定し、前記垂直メディアンフィルタ、前記水平メディアンフィルタ、前記空間メディアンフィルタ或いは前記遅延手段を選択する選択信号を生成する判定手段と、前記判定手段の選択信号に基づき、前記垂直メディアンフィルタ、前記水平メディアンフィルタ、前記空間メディアンフィルタ或いは前記遅延手段のいずれかの出力信号を選択して出力する選択出力手段とを、備えたことを特徴とするノイズ除去回路。

前のページに戻る