特許
J-GLOBAL ID:200903071871300275

電磁弁及びその電磁弁を備えたブレーキ制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 足立 勉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-280550
公開番号(公開出願番号):特開平11-115711
出願日: 1997年10月14日
公開日(公表日): 1999年04月27日
要約:
【要約】【課題】 半開状態を実現することが可能でありながら、その構成を小型かつ簡易に保つことのできる電磁弁を提供する。【解決手段】 主連通路71及び絞り連通路81が共に連通している全開状態及び両連通路71,81が共に遮断されている全閉状態の他に、脈動防止などの点で有効な半開状態、つまり主連通路71は遮断されているが絞り連通路81は連通している状態を実現することが可能でありながら、全閉状態中に生じるマスタシリンダ圧Pmとホイールシリンダ圧Pwの差圧△P(=Pm-Pw)を利用して半開状態を実現しており、この半開状態を実現するのにソレノイド40への通電は不要である。したがって、従来のように半開状態用の電磁力と全閉状態用の電磁力(つまりソレノイド40へ供給する電流値)を区別して付与する必要がなく、単にソレノイド40に通電するかしないかの簡単な制御でよい。
請求項(抜粋):
車両制動時にブレーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手段と、前記ブレーキ液圧によって車輪制動力を発生する車輪制動力発生手段との間の管路に配置された電磁弁において、前記管路の流路を絞る絞り連通路を備え、所定方向に移動して、前記管路を連通する主連通路を前記絞り連通路を除いて開閉可能な主弁体を有する主弁と、前記主弁体の移動方向である所定方向に移動し、前記主弁体の絞り連通路を開閉可能な補助弁体を有する補助弁と、前記補助弁を付勢して前記絞り連通路を開き且つ前記主弁体を付勢して前記主連通路を開く全開状態に対応する全開位置と、前記主弁体及び補助弁体のいずれも付勢しない全閉状態に対応する全閉位置との間を移動可能な弁体付勢部材と、前記主弁体の移動方向である所定方向への弾性作用によって、前記弁体付勢部材を前記全閉位置から前記全開位置に向かうよう付勢する第1弾性部材と、前記第1弾性部材による付勢力に打ち勝って前記弁体付勢部材を前記全閉位置に維持させる電磁力を付与する電磁力付与手段と、前記弁体付勢部材が前記全閉位置にある場合に、前記主弁体の移動方向である所定方向への弾性作用によって、前記補助弁体を付勢して前記絞り連通路を閉じると共に当該補助弁体を介して前記主弁体を付勢して前記主連通路を閉じる第2弾性部材と、を備え、さらに、前記電磁力付与手段によって電磁力が付与されていない状態では、前記ブレーキ液圧発生手段側の相対的に高いブレーキ液圧と前記車輪制動力発生手段側の相対的に低いブレーキ液圧との差圧が前記主弁体及び補助弁体に作用している場合には、前記主弁体は前記差圧によって付勢されて前記主連通路は閉じるが、前記補助弁体は前記弁体付勢部材によって付勢されて前記絞り連通路を開く半開状態となり、前記差圧が作用していない場合には前記全開状態となるよう、前記第1弾性部材及び第2弾性部材による付勢力、前記電磁力付与手段によって付与される電磁力、前記差圧による前記主弁体及び補助弁体に対する付勢力(以下「差圧付勢力」という)が設定されていることを特徴とする電磁弁。

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