特許
J-GLOBAL ID:200903072246693125

抗ピリング性溶剤紡糸セルロース系繊維、その繊維構造物及びその製造法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-206636
公開番号(公開出願番号):特開平9-031855
出願日: 1995年07月19日
公開日(公表日): 1997年02月04日
要約:
【要約】【課題】布帛の表面品位や表面感さらには布帛強度の面での不均一性等で従来問題であった揉み叩き加工を採らずに、均一な抗ピリング性と強度変動率が小さく、しかも充分な実用布帛強度を保持すべく改質された溶剤紡糸セルロース系繊維及び該繊維からなる繊維構造物を提供する。【解決手段】本発明者等はテンセル繊維の紡糸油剤であるアニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤はセルラーゼの触媒毒であること、さらに、セルラーゼが処理液の攪拌による剪断力で失活することを見出した。その対策として、該繊維の徹底的な熱水洗浄により、該界面活性剤の残留付着量を0.05重量%以下に規制することと、処理液の液流線速度を5m/秒以下に抑えることが有効であり、該規制により、セルラーゼ総酵素力価25000単位以下の非常に穏やかな条件でのセルラーゼ加工が可能になり、その結果、高度な抗ピリング性と均一な織編物強度を持ち、しかも繊維表面がフィブリル化又はミクロフィブリル化構造でない溶剤紡糸セルロース系繊維の製造を可能にした。
請求項(抜粋):
溶剤紡糸セルロース系繊維において、単繊維の表面が揉み叩き加工によるフィブリル化又はミクロフィブリル化構造を呈しておらず、繊維構造として完全なセルロース構造のみから成るにもかかわらず、平均単繊維強度が3.5g/d以下、単繊維強度変動率が10%以下に均一に改質されていて、該繊維からなる織編物の家庭洗濯機法での抗ピリング試験にJIS L-1076法のピリング判定標準写真を準用しての判定で4級以上の抗ピリング性であり、しかも該繊維からなる織編物強度の均一性が良好に改質されていることを特徴とする抗ピリング性溶剤紡糸セルロース系繊維及び該繊維からなる繊維構造物。
IPC (4件):
D06M 16/00 ,  C12N 9/42 ,  D01F 11/02 ,  C12S 3/04
FI (4件):
D06M 16/00 A ,  C12N 9/42 ,  D01F 11/02 ,  C12S 3/04

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