特許
J-GLOBAL ID:200903072530189712

基礎原料潤滑油の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅村 皓 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-506019
公開番号(公開出願番号):特表2001-525861
出願日: 1997年06月26日
公開日(公表日): 2001年12月11日
要約:
【要約】高品質の第II類および第III類の潤滑基油を硫黄を含む原料から穏やかな水素化処理を用い、次いで異性化/脱ろうにより、次に耐硫黄性水素化触媒上の水素化により製造する方法が提供される。
請求項(抜粋):
1.潤滑油基礎原料を製造する方法であって、 a) 約600°F(316°C)より約1250°F(677°C)までの範囲内に標準の沸点を有する石油原料を水素化処理反応帯域内で水素化処理触媒と約1600psia(11MPa)未満の水素分圧および約500°F(260°C)と約800°F(427°C)の間の温度で接触させて、石油原料の粘度指数より少なくとも約5大きい粘度指数および少なくとも約2cStの100°Cで測定された粘度を有する水素化処理油を製造すること、 b) 水素化処理油を水素化脱ろう条件で脱ろう反応帯域内で中間細孔径分子ふるい触媒と接触させて水素化処理油の流動点より低い流動点を有する脱ろう油を製造すること、および c) 脱ろう油を水素化条件において水素化仕上げ反応帯域内で白金/パラジウム合金を含み、そこで白金/パラジウム合金の白金/パラジウムモル比が約2.5:1と約1:2の間にある、水素化触媒と接触させて潤滑油基礎原料を製造すること、を含む前記の潤滑油基礎原料を製造する方法。 2.白金/パラジウム合金の白金/パラジウム合金モル比が約2.0:1と約1.5である請求項1に記載の方法。 3.水素化処理反応帯域内水素分圧が約1250psia(8.6MPa)未満である請求項1に記載の方法。 4.水素化処理反応帯域内水素分圧が約1100psia(7.6MPa)未満である請求項3に記載の方法。 5.水素化処理反応帯域内の温度が約600°F(316°C)より約700°F(371°C)までの範囲内にある請求項1に記載の方法。 6.中間細孔径分子ふるい触媒がZSM-5,ZSM-11,ZSM-12,ZSM-21,ZSM-23,ZSM-35,ZSM-38およびSSZ-32から成る群より選択されるゼオライトを含む請求項1に記載の方法。 7.中間細孔径分子ふるい触媒がSSZ-32を含む請求項6に記載の方法。 8.中間細孔径分子ふるい触媒がSAPO-11,SAPO-5,SAPO-31およびSAPO-41から成る群より選択される分子ふるいを含む請求項1に記載の方法。 9.中間細孔径分子ふるい触媒がSAPO-11を含む請求項8に記載の方法。 10.石油原料が約800°F(427°C)より約1250°F(677°C)までの範囲内に標準沸点を有する請求項1に記載の方法。 11.水素化処理された油は約70より大きい粘度指数を有する請求項1に記載の方法。 12.水素化処理された油は約90より大きい粘度指数を有する請求項11に記載の方法。 13.水素化処理された油は約115より大きい粘度指数を有する請求項12に記載の方法。 14.石油原料が溶剤抽出工程から得られたラフィネートである請求項1に記載の方法。 15.石油原料がVGOから得られたものである請求項1に記載の方法。 16.石油原料が約50重量%より多いワックスを含む含ろう原料油から得られたものである請求項1に記載の方法。 17.潤滑油基礎原料が90%より多い飽和物含量、0.03%以下の硫黄含量および80と120の間の粘度指数を有する請求項1に記載の方法。 18.潤滑油基礎原料が90%より多い飽和物含量、0.03%以下の硫黄含量および120より大きい粘度指数を有する請求項1に記載の方法。 19.少なくともVIHの粘度指数を有する水素化処理油を製造する請求項1に記載の方法において、 ΔCは水素化処理の工程の間の転化率であり、そして VIOは石油原料の粘度指数である、水素化処理油を製造する請求項1に記載の方法。 20.請求項19に記載の方法において、である水素化処理油を製造する方法。 21.水素化処理条件は水素化処理の間の体積分解転化率を20体積%未満に維持するように選択される請求項1に記載の方法。 22.水素化処理条件は水素化処理の間の体積分解転化率を10体積%未満に維持するように選択される請求項1に記載の方法。 23.水素化処理油は50ppmより少ない硫黄を含む請求項1に記載の方法。 24.潤滑油基礎原料を製造する方法であって、 a) 約600°F(316°C)より約1250°F(677°C)までの範囲内に標準の沸点を有する石油原料油を水素化処理反応帯域内で水素化処理触媒と約1250psia(8.6MPa)以下の水素分圧で接触させて、少なくともVIHの粘度指数を有する水素化処理油を製造すること、但しその際 ΔCは水素化処理の工程の間の転化率であり、そして VIOは石油原料の粘度指数である、 b) 水素化処理油を水素化脱ろう条件で脱ろう反応帯域内で中間細孔径分子ふるい触媒と接触させて水素化処理油の流動点より低い流動点を有する脱ろう油を製造すること、および c) 脱ろう油を水素化条件において水素化仕上げ反応帯域内でアルミナ基材上の貴金属水素化成分から成る水素化触媒と接触させて潤滑油基礎原料を製造すること、を含む前記の潤滑油基礎原料を製造する方法。 25.水素化触媒が白金/パラジウム合金水素化成分を含み、そこで白金/パラジウム合金の白金/パラジウムモル比が約2.5:1と約1:2の間にある請求項24に記載の方法。 26.中間細孔径分子ふるい触媒がSSZ-32を含む請求項24に記載の方法。 27.中間細孔径分子ふるい触媒がSAPO-11を含む請求項24に記載の方法。 28.石油原料が約800°F(474°C)より約1250°F(677°C)までの範囲内に標準沸点を有する請求項24に記載の方法。 29.水素化処理反応帯域内水素分圧が約1100psia(7.6MPa)より下である請求項24に記載の方法。 30.潤滑油基礎原料を製造する方法であって、 a) 約600°F(316°C)より約1250°F(677°C)までの範囲内に標準の沸点を有する石油原料油を水素化処理反応帯域内で水素化処理触媒と約600°F(316°C)と約700°F(371°C)の間の温度で接触させて、少なくとも約2cStの100°Cで測定された粘度および少なくともVIHの粘度指数を有する水素化処理油を製造すること、但しその際 ΔCは水素化処理の工程の間の転化率であり、そして VIOは石油原料の粘度指数である、 b) 水素化処理油を水素化脱ろう条件で脱ろう反応帯域内で中間細孔径分子ふるい触媒と接触させて水素化処理油の流動点より低い流動点を有する脱ろう油を製造すること、および c) 脱ろう油を水素化条件において水素化仕上げ反応帯域内で白金/パラジウム合金を含み、そこで白金/パラジウム合金の白金/パラジウムモル比が約2.5:1と約1:2の間にある、水素化触媒と接触させて潤滑油基礎原料を製造すること、を含む前記の潤滑油基礎原料を製造する方法。 31.白金/パラジウム合金の白金/パラジウム合金モル比が約2.0:1と約1.5にある請求項30に記載の方法。 32.請求項31に記載の方法において、である前記の方法。 33.潤滑油基礎原料が90%より多い飽和物含量、0.03%以下の硫黄含量および80と120の間の粘度指数を有する請求項32に記載の方法。 34.潤滑油基礎原料が90%より多い飽和物含量、0.03%以下の硫黄含量および80と120の間の粘度指数を有する請求項30に記載の方法。 35.中間細孔径分子ふるい触媒がSSZ-32を含む請求項34に記載の方法。 36.中間細孔径分子ふるい触媒がSAPO-11を含む請求項34に記載の方法。 37.石油原料が約50重量%より多いワックスを含むものであり、かつ潤滑油基礎原料が90%より多い飽和物含量、0.03%以下の硫黄含量および120より大きい粘度指数を有する請求項30に記載の方法。 38.中間細孔径分子ふるい触媒がSSZ-32を含む請求項37に記載の方法。 39.中間細孔径分子ふるい触媒がSAPO-11を含む請求項37に記載の方法。 40.潤滑油基礎原料を製造する方法であり、石油原料のそれよりも高い粘度指数を有する潤滑油原料を生産するように石油原料の品質を高めること、20%未満の水素化処理の間の体積分解転化率および50ppmより少ない水素化処理油の硫黄含量を維持するように選択された水素化処理条件で潤滑油原料を反応させること、そしてその際水素化処理の間の潤滑油原料の粘度指数における変化、(VIH-VIO)は(VIH-VIO)/ΔCが1.0より大きくなること、前式中VIHは水素化処理油の粘度指数であり、VIOは水素化処理器へ供給される潤滑油原料の粘度指数であり、ΔCは水素化処理器における体積分解転化率である、を含む前記の潤滑油基礎原料を製造する方法。 41.水素化処理の間の体積分解転化率が10%未満に維持される請求項40に記載の方法。 42.水素化処理の間の体積分解転化率が5%未満に維持される請求項41に記載の方法。 43.水素化処理油の硫黄含量が20ppmより少ない請求項41に記載の方法。 44.水素化処理油の硫黄含量が10ppmより少ない請求項43に記載の方法。 45.0.03%より少ない硫黄、90%以上の飽和物および少なくとも80、好ましくは少なくとも95、の粘度指数を含む潤滑油基礎原料であり、前記潤滑油基礎原料は少なくとも0.1%の硫黄を含む潤滑油原料から、 a) 少なくとも約75の粘度指数を有する石油原料を水素化処理反応帯域内で水素化処理触媒と約1600psia(11.1MPa)未満の水素分圧および約500°F(260°C)と約800°F(427°C)の間の温度で接触させて、石油原料の粘度指数より少なくとも約5大きい粘度指数および少なくとも約2cStの100°Cで測定された粘度を有する水素化処理油を製造すること、 b) 水素化処理油を水素化脱ろう条件で中間細孔径分子ふるい触媒と接触させて水素化処理油の流動点より低い流動点を有する脱ろう油を製造すること、および c) 脱ろう油を水素化条件において水素化仕上げ反応帯域内で白金/パラジウム合金を含み、そこで白金/パラジウム合金の白金/パラジウムモル比が約2.5:1と約1:2の間にある、水素化触媒と接触させて潤滑油基礎原料を製造すること、を含む方法により製造される前記の潤滑油基礎原料。 46.水素化処理が約600°F(316°C)と約700°F(371°C)の間の温度において行われる請求項45に記載の潤滑油基礎原料。
IPC (4件):
C10M101/02 ,  C10G 65/04 ,  C10G 65/08 ,  C10N 70:00
FI (4件):
C10M101/02 ,  C10G 65/04 ,  C10G 65/08 ,  C10N 70:00
引用特許:
審査官引用 (6件)
  • 特表平3-501863
  • 特開平3-056591
  • 特開平3-223393
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