特許
J-GLOBAL ID:200903072635231587

蛍光表示管の駆動方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 池田 治幸 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-260520
公開番号(公開出願番号):特開平10-105118
出願日: 1996年10月01日
公開日(公表日): 1998年04月24日
要約:
【要約】【課題】陽極の外周の一部を隣接するグリッド電極で囲むことによりセルピッチを十分に小さくし得る蛍光表示管において、画素配列に起因する陰りの発生を好適に抑制し得る駆動方法を提供する。【解決手段】蛍光表示管をアノード4重マトリクス方式でダイナミック駆動するに際して、順次発光させられる陽極のうち、所定の加速電圧が印加された一対のグリッド電極66、66のうちのその陽極を直接的に囲むものに隣接して位置する消去電圧が印加された他のグリッド電極66の形成する負電界の影響により部分的に輝度が低下させられる陽極列内の陽極に、その他のグリッド電極66およびその陽極を直接的に囲む一対のグリッド電極66に所定の加速電圧が印加される続く駆動タイミングで補助正電圧が印加されることによって、その輝度が低下させられた陽極が補助発光させられる。
請求項(抜粋):
ドット状の画素を構成するための蛍光体層がそれぞれ表面に固着され且つ基板の表示面に相互に所定距離隔てて第1の方向に沿った複数列および該第1の方向と交わる第2の方向に沿った複数行に配置された複数の陽極と、該複数の陽極をそれぞれ囲み且つ該第1の方向に相互に連続するように前記蛍光体層よりも高く突設されたリブ状壁と、該リブ状壁の頂部に該第1の方向に沿って形成されて互いに電気的に絶縁させられ、前記第1の方向に沿った複数列の陽極列のうちの一時に駆動される単位となる駆動単位陽極列毎に、該駆動単位陽極列と該駆動単位陽極列の両側に隣接する一対の隣接陽極列の一方との間を通って設けられて該駆動単位陽極列および該隣接陽極列の一方を構成する前記複数の陽極の各々の外周の少なくとも一部を囲むように位置させられた第1のグリッド電極と、該駆動単位陽極列と該隣接陽極列の他方との間を通って設けられて該駆動単位陽極列を構成する該複数の陽極の各々の外周のうち前記第1のグリッド電極により囲まれていない残部および該隣接陽極列の他方を構成する該複数の陽極の各々の外周の少なくとも一部を囲むように位置させられた第2のグリッド電極とを含む複数のグリッド電極と、該複数のグリッド電極よりも上方に位置させられた陰極と、前記第2の方向に沿って位置する前記複数行の陽極の行毎に所定数ずつ設けられて該行毎に前記陽極に該所定数置きにそれぞれ接続された複数の陽極配線とを備えた蛍光表示管において、前記複数のグリッド電極のうちの前記駆動単位陽極列内の各陽極の全周を囲む互いに隣接する2以上の所定のグリッド電極に所定の加速電圧を、他のグリッド電極に所定の消去電圧を順次印加して該駆動単位陽極列毎に順次走査することにより、前記陰極から発生する電子を制御する走査工程と、該走査工程で加速電圧が印加されたグリッド電極により囲まれた所定の駆動単位陽極列が接続された所定の陽極配線に該走査工程の走査タイミングに同期して所定の正電圧を印加することによって、該所定の駆動単位陽極列上の蛍光体層を順次発光させる正電圧印加工程とを、含む蛍光表示管の駆動方法であって、前記所定の駆動単位陽極列のうち、前記走査工程において前記所定の加速電圧が印加された所定のグリッド電極のうちの該所定の駆動単位陽極列を直接的に囲むものに隣接して位置する前記消去電圧が印加された他のグリッド電極の形成する負電界の影響により前記正電圧印加工程において部分的に輝度が低下させられる輝度低下陽極列に、該他のグリッド電極および該輝度低下陽極を直接的に囲む前記所定のグリッド電極に前記所定の加速電圧が印加されるタイミングに同期して所定の補助正電圧を印加することにより、該輝度低下陽極を補助発光させる補助発光工程を、更に含むことを特徴とする蛍光表示管の駆動方法。

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