特許
J-GLOBAL ID:200903072739282990

細動除去用しきい値の決定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 藤村 元彦 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-279136
公開番号(公開出願番号):特開平6-210006
出願日: 1993年11月09日
公開日(公表日): 1994年08月02日
要約:
【要約】【目的】 心臓の細動を除去する際の細動除去エネルギを決めるために印加されるエネルギ量及び細動エピソードの回数を減らす。【構成】 心臓へ印加するエネルギを最小にして易損性の上限に達する50%確率を正確に決めると、細動除去が成功する50%確率の所望値が決まる。ショックの強度は、易損性の上限に達する50%確率を決めると確定する。電気エネルギは、心室脱分極(QRS複合線)に続く時間の所定の期間にて、T波の上昇勾配の中間点に位置するように印加される。次に、ショックを遅延フォーエピソードアップダウンアルゴリズムに基づいて分配する。
請求項(抜粋):
細動除去用しきい値を決める方法であって、心臓に接してまたは心臓近傍に細動除去電極を植設する行程と、T波の上昇勾配の周期的発生として測定される心室脱分極の生成を判定するために前記心臓の電気的活動を観察する行程と、易損性の上限に達する50%確率の予測値であるエネルギレベルで前記細動除去電極を介して前記心臓に最初の電気テストショックを印加する行程と、前記最初の電気テストショックの印加に続く心室細動の発生を検出する行程と、前記最初の電気テストショックにより心室細動が生じなかった場合に前記最初の電気テストショックから振幅を所定量だけ減少させた次の電気テストショックを前記細動除去電極を介して前記心臓に印加する行程と、前記次の電気テストショックの印加に続く心室細動の発生を検出する行程と、前記前の電気テストショックから振幅が所定量だけ減少した電気テストショックを印加する行程を繰り返し、テストショックを印加する度に心室細動を検出する行程と、を、有し、テストショックの印加に続き心室細動を検出したとき、心室細動を生ぜしむる前記テストショックのエネルギレベルを第2データポイントとみなし、心室細動を生ぜしむる前記テストショックの前のテストショックのエネルギレベルを第1データポイントとみなし、前記第2データポイントとみなされる前記テストショックから振幅を前記所定量だけ増加させた次のテストショックを印加して前記次のテストショックを第3データポイントとみなす行程と、細動除去発生の検出と細動除去が生じない場合の救助ショックの印加と、前記第3データポイントとみなされる前記テストショックに続いて細動除去が検出されない場合前記第3データポイントとみなされる前記テストショックから振幅を所定量だけ増加させたテストショックを印加し、前記テストショックは第4データポイントとみなす行程と、心室細動の検出と細動除去が生じない場合の救助ショックの印加と、心室細動が検出された場合、第5データポイントが前記第4データポイントとみなされる前記ショックから振幅が所定量だけ増加されると予測し、心室細動が検出されない場合第5データポイントが前記第4データポイントとみなされる前記ショックから振幅が所定量だけ減少されると予測する行程と、前記第3データポイントとみなされる前記テストショックの印加に続いて細動除去が生じた場合に振幅が所定量だけ減少されたテストショックを印加し、前記テストショックを第4データポイントとみなす行程と、心室細動の検出と心室細動が生じた場合の救助ショックの分配と、心室細動が検出された場合、第5データポイントが前記第4データポイントから振幅が所定量だけ増加されると予測され、心室細動が検出されなかった場合、前記第5データポイントが前記第4データポイントから振幅が所定量だけ減少されると予測される行程と、細動除去しきい値を確定するために前記5つのデータポイントの平均を有効な細動除去の50%確率と相関するショック強度として使用する行程と、を有することを特徴とする方法。

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