特許
J-GLOBAL ID:200903072774677492

カチオン性層状化合物、その製法およびそのハロゲン含有プラスチック用安定化剤としての使用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青山 葆 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-538529
公開番号(公開出願番号):特表2000-509362
出願日: 1997年04月21日
公開日(公表日): 2000年07月25日
要約:
【要約】本発明は、熱分解または光化学分解に対するハロゲン含有プラスチックの安定化に特に適したカチオン性層状化合物に関する。このカチオン性層状化合物は、式(I):[EeZzDdVv(OH-)x](An-)a・qH2O〔式中、Eは、アルカリ金属からなる群から選ばれる一価カチオン、eは、0〜2の数、Zは、二価金属カチオン、zは、0〜6の数、Dは、三価金属カチオン、dは、0〜3の数、Vは、四価金属カチオン、vは、0〜1の数、(An-)は、電荷n-の酸アニオン、nは、1〜3の整数、qは、1〜10の数、ただし、x>aであって、e+2z+3d+4v=x+na〕で示される層状化合物を用い、この層状化合物をアルカリ金属水酸化物含量を1〜6モルの範囲に調節した水性媒体において、60〜100°Cの範囲に調節した結晶化温度および2.5〜50時間の範囲に調節した結晶化時間でアルカリ誘発熟成処理に付すことによって得ることができる。
請求項(抜粋):
1.カチオン性層状化合物を製造する方法であって、 式:[EeZzDdVv(OH-)x](An-)a・qH2O (I)〔式中、Eは、アルカリ金属からなる群から選ばれる一価カチオン、 eは、0〜2の数、 Zは、二価金属カチオン、 zは、0〜6の数、 Dは、三価金属カチオン、 dは、0〜3の数、 Vは、四価金属カチオン、 vは、0〜1の数、 (An-)は、電荷n-の酸アニオン、 nは、1〜3の整数、 qは、1〜10の数、 ただし、x>aであって、e+2z+3d+4v=x+na〕で示される層状化合物を、アルカリ金属水酸化物含量を1〜6モルの範囲に調節した水性媒体において、60〜100°Cの範囲に調節した結晶化温度および2.5〜50時間の範囲に調節した結晶化時間でアルカリ誘発熟成処理に付すことを特徴とする方法。 2.vは、0である請求項1記載の方法。 3.eは、0である請求項1記載の方法。 4.vおよびeは0である請求項1記載の方法。 5.eおよびvは0であり、dは1であり、Dはアルミニウムであり、xは1〜5である請求項1記載の方法。 6.式:[EeZzDdVv(OH-)x](An-)a・qH2O (I)〔式中、Eは、アルカリ金属からなる群から選ばれる一価カチオン、 eは、0〜2の数、 Zは、二価金属カチオン、 zは、0〜6の数、 Dは、三価金属カチオン、 dは、0〜3の数、 Vは、四価金属カチオン、 vは、0〜1の数、 (An-)は、電荷n-の酸アニオン、 nは、1〜3の整数、 qは、1〜10の数、 ただし、x>aであって、e+2z+3d+4v=x+na〕で示される層状化合物を、アルカリ金属水酸化物含量を1〜6モルの範囲に調節した水性媒体において、60〜100°Cの範囲に調節した結晶化温度および2.5〜50時間の範囲に調節した結晶化時間でアルカリ誘発熟成処理に付すことによって得られるカチオン性層状化合物。 7.式:[EeZzDdVv(OH-)x](An-)a・qH2O (I)〔式中、Eは、アルカリ金属からなる群から選ばれる一価カチオン、 eは、0〜2の数、 zは、二価金属カチオン、 Zは、0〜6の数、 Dは、三価金属カチオン、 dは、0〜3の数、 Vは、四価金属カチオン、 vは、0〜1の数、 (An-)は、電荷n-の酸アニオン、 nは、1〜3の整数、 qは、1〜10の数、 ただし、x>aであって、e+2z+3d+4v=x+na〕で示される層状化合物を、アルカリ金属水酸化物含量を1〜6モルの範囲に調節した水性媒体において、60〜100°Cの範囲に調節した結晶化温度および2.5〜50時間の範囲に調節した結晶化時間でアルカリ誘発熟成処理に付すことによって得られるカチオン性層状化合物を含む、熱分解または光化学分解に対するハロゲン含有プラスチックの安定化用組成物。 8.式:[EeZzDdVv(OH-)x](An-)a・qH2O (I)〔式中、Eは、アルカリ金属からなる群から選ばれる一価カチオン、 eは、0〜2の数、 Zは、二価金属カチオン、 zは、0〜6の数、 Dは、三価金属カチオン、 dは、0〜3の数、 Vは、四価金属カチオン、 vは、0〜1の数、 (An-)は、電荷n-の酸アニオン、 nは、1〜3の整数、 qは、1〜10の数、 ただし、x>aであって、e+2z+3d+4v=x+na〕で示される層状化合物を、アルカリ金属水酸化物含量を1〜6モルの範囲に調節した水性媒体において、60〜100°Cの範囲に調節した結晶化温度および2.5〜50時間の範囲に調節した結晶化時間でアルカリ誘発熟成処理に付すことによって得られるカチオン性層状化合物についての、熱分解または光化学分解に対するハロゲン含有プラスチック安定化のための使用。 9.熱分解または光化学分解に対する主安定化剤として炭素数6〜22のカルボン酸のカルシウム塩および/または亜鉛塩を含む、ハロゲン含有プラスチック安定化のための請求項8記載の使用。 10.ハロゲン含有プラスチックは、ポリ塩化ビニルのホモポリマーまたはコポリマーである請求項9記載の使用。
IPC (5件):
C01G 9/00 ,  C01F 7/00 ,  C08K 3/18 ,  C08L 27/00 ,  C08L101/00
FI (5件):
C01G 9/00 ,  C01F 7/00 C ,  C08K 3/18 ,  C08L 27/00 ,  C08L101/00

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