特許
J-GLOBAL ID:200903072929579956

ピルベートオルトホスフェートジキナーゼ及びその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-333827
公開番号(公開出願番号):特開平8-168375
出願日: 1994年12月19日
公開日(公表日): 1996年07月02日
要約:
【要約】【構成】 低温域における保存に安定で、かつ、凍結・融解などにも極めて安定な性質を有する新規ピルベートオルトホスフェートジキナーゼであり、またミクロビスポーラ属に属し、ピルベートオルトホスフェートジキナーゼ生産能を有する菌株を用いるピルベートオルトホスフェートジキナーゼの製造方法である。【効果】本酵素は、従来のピルベートオルトホスフェートジキナーゼに比べて、低温域での保存及び凍結・融解に対して極めて安定であるので、保存した本酵素を、AMP、ピロリン酸、カルシウム、マグネシウム、アンモニウムなどの測定などに用いれば、これらを精度よく測定することが可能である。
請求項(抜粋):
下記の理化学的性質を有するピルベートオルトホスフェートジキナーゼ。(1)作用:マグネシウムイオン存在下で、アデノシン5’-一リン酸、ホスホエノールピルビン酸及びピロリン酸に作用して、アデノシン5’-三リン酸、ピルビン酸及びリン酸を生ずる反応を触媒し、その逆の反応も触媒する。(2)基質特異性:アデノシン5’-一リン酸に特異的に作用し、イノシン5’-一リン酸、シチジン5’-一リン酸、グアノシン5’-一リン酸、チミジン5’-一リン酸又はウリジン5’-一リン酸に作用しない。また、アデノシン5’-三リン酸に特異的に作用し、イノシン5’-三リン酸、シチジン5’-三リン酸、グアノシン5’-三リン酸、チミジン5’-三リン酸又はウリジン5’-三リン酸に作用しない。(3)至適pH及び安定pH範囲:至適pHは、6.5〜7.0であり、安定pH範囲は、37°C、60分間処理で、pH6.0〜11.0である。(4)作用適温の範囲:作用適温の範囲は、50〜60°Cである。(5)pH、温度などによる失活の条件:pH5.5以下及びpH12以上では65%以下に失活し、pH7.5で30分処理したときの熱安定性は、0〜60°Cで安定であるが70°C以上では完全に失活し、また、氷中(0°C)で少なくとも24時間の保存においても安定であり、かつ、凍結及び融解による失活がみられない。(6)阻害、活性化及び安定化:Hg++、Ag+、Zn++ によって強く阻害され、またFe++、Cu++、Ca++、Mn++及びピルビン酸によっても阻害され、NH4+によって強く活性化される。(7)分子量約230,000(ゲルろ過法)。
IPC (2件):
C12N 9/12 ,  C12R 1:01

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